必殺まっしぐら! 小鉄 | 聖 神吾 hijiri-shingoのブログ

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ミステリー作家です。
本来であれば、作家活動の記事をアップするところなのですが、そう毎日毎日ネタもなくて……。
半分、趣味の内容になっています。

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必殺まっしぐら! 小鉄
演-丹古母鬼馬二
 
闇の元締の配下の殺し屋で、秀の仲間を脅迫し、あるいは拉致して拷問した。
 
野性的な出で立ちにふさわしく、腕力は強そうですね。
 
必殺シリーズにおいて丹古母鬼馬二は常連で、ほぼ100パーセントの確率で殺されてますよね。
 
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毎度毎度、悪役として出演されている方々って、画面に登場しただけで、妙な安心感がありますよね。
 
この人は仕事人たちによって、地獄に突き落とされるんだ、って感じで。
 
たまに被害者側に回ったりすると、今回はいい人の役なんだぁ、としみじみ思ってしまいます。
 
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勇次に続いて「仕事人」から一本立ちした秀の主演作。
 
敵対する元締同士が実は裏で手を結び、秀たちを手駒に「ゲーム」をしていた意外な落ちも用意して、連続ドラマの要素も取り入れた。
 
秀の危機状況を明確にさせ、四方八方から襲い来る敵を倒していくアクションパートがふんだんに用意されている。
 
 
また毎回ある程度の額の依頼料が、秀の元に動いても不自然ではないという文芸上の意図から、この作品では「仕掛人」調の元締システムを導入。
 
これにより、歴代『仕事人』シリーズでは定番と化した、事件の被害に巻き込まれて死亡する依頼人と、仕事人たちのやりとりを展開する必要性が無くなりました。
 
最初から仕事の依頼の行動目的が秀に課せられた分、劇中の大半の時間を自由に使えるのです。
 
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様々、新機軸を本作が取ったことで、「まっしぐら!」の作品世界を従来「仕事人」シリーズの諸作と差別化させる大きな要因となりました。
 
その結果はどうだったのか?
 
それまでスタッフが懸念していた、「ゲームをドラマに持ち込む」困難さが実証されてしまったのは、いささか残念でなりませんね。