全然生きてる -5ページ目

全然生きてる

全然生きてます

私は、自分の事を心底憎まなければならないと思うのです。

友人と遊んでも楽しいと感じることが出来ないことが多々あります。それは、私の心の問題な気もしています。

私は、よく嘘をつきます。感じてもいない喜怒哀楽を過剰なまでに表現することで、私は「人間」らしくあろうとしている気がするのです。
 
今朝、私は雪の降った日のことを思い出していました。確か、薬学部の女子大生が掲示板で出会った男性に殺されたニュースが流れていた時です。

何故、その日のことを思い出したかと言えば、私はその日、ネットで出会った名前も知らない男の子と会う約束をしていたからです。
ええ、ネットで会話していた相手が女と一発ヤりたいと言ったので、私で構わないのならどうぞ。と。

欲求不満だった訳でもなければ、寂しかった訳でもなく。本当に、私は処女を捨てられればよかったんです。
母曰く、私はプライドが高いのですが、私の相手に望む条件は年齢が近くて、顔が生理的に受け付けないものでなければ、後は会いに行くのにあまりお金がかからない。でした。

でも、そうですね決め手となったのは、話が面白くて、何より未経験だったから。だって、名前も知らない好きでもない童貞と処女がヤっちゃうなんてこの世の終わりみたいな行為で面白いと思ったんです。何より友人間での話題に出来ますしね。

処女を捨てたかった理由は、一つは母がよく「処女を大切にしていたっていいことは無い」と娘の私に言っていたからです。彼氏が出来たことの無い娘に対してです。後は「プライドが高すぎる」ともよく言ってました。だから、証明したんです。だって、プライドが高い人間は初体験をこんなにも蔑ろに出来ないでしょう?母の、母親としての在り方に堪忍袋の緒が切れた私は、間違っていることを身をもって証明したかったのです。

もう一つは、社会的に大切にするべきものを捨ててしまえば、拗らせに拗らせたものも手放せると思ったんです。これは正解でした。ええ、そうです。私が勝手に大切にしていたものが、こんなにも容易く手放せるとは夢にも思わなかったでしょう。

だから、私はラブホテルの天井を眺めながら内心、早く入れて出して終わらせてほしいと思いました。

そうですね、記憶しているのは、ファーストキスが好きでもない相手とラブホテルのベッドの上で舌を突っ込まれるものになるとは思ってもいなかった。ということです。悲しくも嬉しくもない。ああ、この人は私なんぞにキスできるほど欲求不満だったんだな。と、それだけです。

相手にはひどいことをしたと思います。だって私はあまりにも淡白でしたから今回の件がトラウマになってEDにでもなったら申し訳ないとも。ああ、前日に童貞の夢を壊さない程度の下着を買いに行ったくらい身なりには気をつけたんですけど、如何せん『そういう』気分にはなりませんでしたね。ま、初体験なんてこんなものでしょう。


帰りの電車で私は母に連絡を入れました。「貴方が処女なんて大切にしても仕方ないと言っていたでしょう?先程、ネットで出会った好きでもない名前も知らない男と合意の上でヤってきた」と、母の第一声は「おめでとう」でした。ええ、本当です。その後はゴムはつけたか等という身体的な心配をして、「これで拗らせていたものも捨てられるでしょう?」と、それだけです。

私に母はいません。ええ、その時、私は初めて、あの人は私の母親では無いことに気がつきました。どんなに血が繋がっていようが、母の「母親としての在り方」を私は受け入れられないことが分かって。私は部屋のベッドの上で少し泣きました。

私は、母が叱ってくれると思っていたんです。あんなニュースがあったばかりなのに、何故そんなことをしたのかと、自分の発言を棚に上げて叱るか、自身の発言は間違っていたと言うと思ったのです。けれど母は『おめでとう』と言いました。ええ、笑うしかありません。私が母に「母親像」を求めていたことにですよ。

私は確かに正しいことをしました。
ええ、確かに私の拗らせ具合からして、ああするしか手放せなかったと思います。けれど、私は間違っていると言って欲しかった。

だって、私の行動は理にかなっていても。それだけなんですもの。人として何か大切なものが欠けている気が、いいえ、いいえ、私の勘違いですね。

だって私は愛されていますから、ええ、「愛されていない」なんて口が裂けても言ってはいけませんから私は愛されているんです。分かりますか?
「おばあちゃん。そろそろ危ないから。」
久しぶりに会った父がそう言った。
「お前があまり会おうとしないのは分かっていている。」
…その通りだ。

私は、以前よりも衰え確実に死に向かう祖母を見たとき、憐れみと恐れを抱いてしまうだろう。

父方の祖母は私に近しい人間の中で最も『死』に近い人間だ。だから、会いたくなかった。祖母が死ぬということは、身内が次々と亡くなる段階に来たということだからだ。

私の両親は同年代の親と比べるとだいぶ高齢だ。人より早く独り立ちをしなければいけない。1人でも大丈夫でいなければいけない。頭の中で私は何度も死と孤独を受け入れてきた。私にはその必要があったからだ。

さて、嫁姑の関係が悪いというのはよくある話で、私の家庭の場合は母が祖母をとても嫌っていた、憎んでいたと言っても過言ではないだろう。(祖母は精神的にも肉体的にも健康であったが母はそうではなかった。今思えば母はそれがどうしようもない程に腹立たしかったのかもしれない。)
だから幼い頃、毎晩のように母から祖母の悪口も聞いた。でも祖母は、悪い人ではなかった。少なくとも私にとってはそうだった。
祖母に会う度に母の体を心配する祖母に何度言葉を濁して笑っただろうか。
私の祖母への向き合い方は母から直接祖母の悪口を聞かなくなった時でも、そういう向き合い方しかできなかった。

だから会いたくない。なんて、こちら側の言い訳だ。分かってる。会わないことの方が酷いことだし、後々自分を苦しめることくらい。

だから、会う。

ここまで私が散々書いていたのは、今さっきまで泣いていた私が心の、いや、頭の整理をつけるためだったという訳だ。

楽しいお話が出来なくてごめんなさい。
でも大学で友達を作る気がない人間なんてこんなものなのよ。

最高の気分より最悪の気分の方が上回ってしまった。何故こんなことになったのか、一つ一つ皆様に説明する必要があるだろう。

1、返信が帰ってきた。
前回の記事で公開したくそ重文章の返事が返ってきた。正直ほとほと困った。
2、そのことを通話越しに友達に相談してたら友達が隣で寝ていた彼氏に襲われた。
昔好きだった男を引きずってたからね〜みたいな話をしている最中に、友人が彼氏に襲われた。ちなみに私がそいつに彼氏がいるのを知ったのはこの瞬間だし、隣で寝ていたのもこの時知った。

この時点で私の脳内リストカッター少女の腕はズタボロなのですが、
3、うまい具合に返信を返せて終わらせることが出来た。
これがなかったら私は実際に腕をズタボロにしてましたね。え?まあ、少なくとも私今夜は震えて眠れませんけど。

友人のあの発言とかあの発言とか全部鼻で笑って言っていたんだろうな。と脳内リストカッター少女が喋りだして、さあ大変!先程からドキドキ文芸部の女の子の首吊りシーンが頭をよぎり、神父様は人はいつか皆死ぬ。人はいつか皆死ぬ。と唱える始末。誰も信じては行けない信じていいのは自分だけ。影がそう言うと、頭の中に流れてくるものが、それにしてもまさか私の「いやー他人と関わってもいいことないからねー」に対して「そんなことないでしょ。」と言った襲われた友人に捨て台詞として「な?だから言ったろ?私は他人に関わるといいことないから。」と言えばよかったな。

リストカッター少女は頸動脈にナイフをあて、頭の中でチカチカと首吊りシーンが点滅した。
「人間向いてないもんな。」その言葉が嘲笑を含んでいたものだと錯覚した脳内で、神父様はデタラメな言葉を話す。影はグルグルと私の周りを回り続けて、「あは、またトラウマ増えちゃったね。」と笑う。

人は皆死ぬ。人は皆死ぬ。だから大丈夫。
まずは突然の連絡ごめんなさい。貴方に伝えたいことがあってメッセージを送りました。長文になるのでお時間がある時に、あ、勧誘でもなければ恋文でもないので肩肘張らずに読んでいただけると幸いです。

本来であれば、まず、私は名乗るべきなのでしょうが、それはできません。ただ、私は貴方の過去の友人です。卒業式で口笛を吹いていた貴方の友人、だった者です。そして、当時、私をからかい追いかけ回されていた貴方がその事を覚えていないのだとしたら、それは恐らく正しいことです。もう、5年以上も前の話ですから。

実は、そもそも私が貴方の友人を名乗っていいものか文章を書いている今でも迷っています。互いの連絡先も知らず、関わりは学校内だけでしたから、そんな人間が鮮明に貴方のことを覚えていることや、貴方の連絡先を知り連絡してきたことを、もしかしたら貴方は気味悪く感じているかもしれません。

まず、知った経緯から話させてください。信じてもらえないかもしれませんが偶然知りました。私が普段使っているアカウントで何気なく昔のクラスメイトのフォロー欄から他のフォロー欄へと飛んでいた際に見かけたのです。そして連絡をしたのは、私が今でも貴方のことを鮮明に覚えてしまっているということに起因します。

数年前のある日私は友人から、貴方が自分の彼女に対して私のことを美人だと言っていたと聞きました。ええ、友人の嘘かもしれませんし、貴方の彼女への見栄かもしれません。ですがそれを聞いた時、不覚にも嬉しかったのです。美人だと言われたこともそうでしたが、貴方が私を覚えている(かもしれない)ということが本当に嬉しかった。

だって、私は貴方のことが人として、大好きでしたから。大人っぽいと言われていた私より本当の意味で大人で、冷たくて、優しくて、鮮やかで、そしてどこか寂しかった貴方に勝手に親近感を抱いていました。

だから、今日までずっと『腐れ縁でいたかった、貴方の親友に、相棒になりたかった』という気持ちに折り合いがつけられなかった。ずっと過去を美化していくばかりで、きちんと思い出として見れなかったのです。

私は冒頭で貴方に伝えたいことがあって、何て言い方をしましたが、本当はもっと独りよがりなもので、私は貴方に言いたいことが、言わなければいけないことがあってメッセージを送ったんです。それは、昔の私が恥ずかしくて自分の言葉で伝えられなかったお礼とお別れです。

当時、私と仲良くしてくれてありがとう。貴方と過ごせた日々はとても楽しかった。本当にありがとう。

そして貴方が、名前もわからない私の拙くて、一方的で、とても長い文章をここまで読んでくれたことが私はとても嬉しいです。ありがとう。

最後に、もし、このメッセージが多くの友人に囲まれ青春を謳歌しているであろう貴方に不愉快な思いをさせてしまったのなら、ごめんなさい。せめて、友人にでも見せて笑い話にでもしてください。ですが、もし貴方が少しでも私に心当たりがあるのなら、このことはどうか誰にも話さないでほしいのです。

それでは、どうかお元気で。




心臓がバクバクと動いている。送信ボタンを押してやってしまった、とも、やっと言えた、とも思う。ずっと本人に直接言わなければいけないことだった。私の根幹の部分にずっとあって、いや、女々しいとか気味悪いとか言いたいのはわかるけど言わないでくれ、私はやっとこういう方向に我儘になれたのだ。

もうこれで夢には出てこないだろう。幻影は見なくなるだろう。やっとだ、やっと、本当に重荷がおりた。涙が出てきそうだ。前に進めたのかな、壁打ちに使っちゃったのかもしれない。でも、嗚呼、やっと、やっと、忘れるという作業に入れる。風化していくことを恐れなくて済む。

今までの人生でこんなにも短時間で同じ内容の文章を訂正するのは初めてだ。遺書より気を遣い恋文より穏やかな文章を書くのは後にも先にもこれだけでしょう。

どんなに訂正しても独りよがりなものになって(見えて)しまうのは、恥ずかしながら愛が起因しているからだろう。「いい思い出でもわるい思い出でも、それを思い出にすることが大切なんだよ。」多分、過去の私にそれが言えるようになったのは…名前も知らない彼のおかげだろう。

生きることは怖いことだ。理不尽な思いばかりさせられて、涙を流すことも馬鹿にされ、大したことないと言われてしまう、他人の言葉なんてやっぱり信用ならない。だから、前を向いて生きられないし、立ち尽くしたくもなる。何も望まなくなれば、疲弊していた心は動きを止め次第に腐り落ち判断力を失わせる。そんな風になった時の私の言動の要は好奇心と逃避だった。

言動だけ見ればまるでチグハグだっただろう。
当然だ、前に向かって全速力で走ってるか、後ろに向かって全速力で走ってるかのどちらかなのだから。ま、逃避3好奇心1の割合だったから永遠と前には進まなかったのだけれど。それが今回は現在地から1歩前に進めたってわけだ。

返事が返ってきてもこなくても、地元でどんなに悪く言われることになったとしても、それでもやはり伝えなきゃいけない。いいえ、言わなきゃいけない。

貴方はやっぱりお前は周りが見えてないんだな。何て言って私に見向きもせず進むのかしら。だとしたら、私はとても嬉しい。私が好きだった貴方のまま前に進んでいってることが、ええ、残酷な程、冷たい貴方が生きている事が嬉しいのよ。

この手紙が完成して貴方に送ることができたのなら、もしかしたら、私やっと素直に人を好きになれるかもしれないの。きっと、それってとっても素敵なことよね。