し | 全然生きてる

全然生きてる

全然生きてます

「おばあちゃん。そろそろ危ないから。」
久しぶりに会った父がそう言った。
「お前があまり会おうとしないのは分かっていている。」
…その通りだ。

私は、以前よりも衰え確実に死に向かう祖母を見たとき、憐れみと恐れを抱いてしまうだろう。

父方の祖母は私に近しい人間の中で最も『死』に近い人間だ。だから、会いたくなかった。祖母が死ぬということは、身内が次々と亡くなる段階に来たということだからだ。

私の両親は同年代の親と比べるとだいぶ高齢だ。人より早く独り立ちをしなければいけない。1人でも大丈夫でいなければいけない。頭の中で私は何度も死と孤独を受け入れてきた。私にはその必要があったからだ。

さて、嫁姑の関係が悪いというのはよくある話で、私の家庭の場合は母が祖母をとても嫌っていた、憎んでいたと言っても過言ではないだろう。(祖母は精神的にも肉体的にも健康であったが母はそうではなかった。今思えば母はそれがどうしようもない程に腹立たしかったのかもしれない。)
だから幼い頃、毎晩のように母から祖母の悪口も聞いた。でも祖母は、悪い人ではなかった。少なくとも私にとってはそうだった。
祖母に会う度に母の体を心配する祖母に何度言葉を濁して笑っただろうか。
私の祖母への向き合い方は母から直接祖母の悪口を聞かなくなった時でも、そういう向き合い方しかできなかった。

だから会いたくない。なんて、こちら側の言い訳だ。分かってる。会わないことの方が酷いことだし、後々自分を苦しめることくらい。

だから、会う。

ここまで私が散々書いていたのは、今さっきまで泣いていた私が心の、いや、頭の整理をつけるためだったという訳だ。

楽しいお話が出来なくてごめんなさい。
でも大学で友達を作る気がない人間なんてこんなものなのよ。