糖尿病内科を受診してきた。
糖質制限を解除して24週間が経過した。

なんだけど、実質はこの8週間は糖質制限だったと言える。

 

「糖質制限食」というものにはきちんとした定義がなく、一般的には「摂取エネルギーに対して炭水化物の摂取エネルギーが40%未満」が糖質制限の定義とされる。

スイーツ類や加糖ドリンクはもちろんのこと、調味料としての砂糖や芋類をほとんど摂らない生活だと、食事の主食を3食きちんと摂らなければ、炭水化物比40%を満たすのは難しい。

 

予定では、1日にオートミール40g、もち麦or玄米を1/3合、全粒粉100%パンを基本とした食事をすることになっていた。

でも、朝食のオートミールを食べるのが辛くて、食べない日が多かった。(そのかわりにドライイチジクを囓ったりしているので、ある程度は炭水化物を摂取している)

夕食も、おかずだけで主食を食べなかったり、まーめんのような低糖質なものを食べた日があった。

 

なんせ、前回の診察で、医師から「highbloodglucoseさんの場合は糖質制限が合っているようだし、そうしてみますか」と許可を得たのだ。

しかしながら、「極端な制限はしないように」という念押しがあったことから、診察の後の栄養指導で、ベテラン栄養士から「通常は炭水化物比50〜60%のところ、40%というのはすでに糖質制限です。それ以上制限すると、それは極端な糖質制限ということになります」と言われたのだった。

すでに炭水化物比40%ギリギリの食事をしていて、その結果がHbA1cが7.4%なのに。栄養士は「食物繊維を増やせばいい」と簡単に言うが、すでに食物繊維は十分量摂取しているはずで、それ以上増やしたところで血糖上昇を抑制できるとは思えないのだが、ベテラン栄養士に押し切られた。

そんなこんなで、正直、やる気を失っていた。

次の栄養指導でなにを言われようが知るもんか。そんな気持ちになっていた。

 

以前のわたしの食事に比べれば、まだ糖質摂取量は多い。ただ、栄養指導で言われた「炭水化物比40%」は満たせなかったという意味で、糖質制限をしていたことになる。

そんな8週間を過ごしたのだった。

今回の診察までの8週間、血糖値(mg/dL)は以下の通りだった。
血糖降下薬は、持効型インスリン(トレシーバ6-8単位)、GLP-1受動体作動薬(トルリシティ)、メトホルミンは朝夕に500 mgずつ計1000 mg/日。

 起床時
 SMBG 69 - 114 平均値 88.2 中央値 88.0
 リブレセンサースキャン 70 - 122 平均値 92.9 中央値 91.5
夕食前
 SMBG 81 - 183 平均値 125.1 中央値 120.5
 リブレセンサースキャン 68 - 179 平均値 124.6 中央値 122.0
夕食後2時間
 SMBG 135 - 282 平均値 198.6 中央値 194.0
 リブレセンサースキャン 111 - 301 平均値 198.1 中央値 196.0

SMBGの平均値を前回と比較すると、
起床時 87.9 → 88.2
夕食前 142.9 → 125.1
夕食後2時間 234.3 → 198.6

 

夕食前と夕食後の平均血糖値が、前回よりも下がっていた。

起床時はほぼ変化なしだが、前回は持効型インスリンを8単位固定で使っていたのに対し、今回は少し減らしてこの結果なので、実質的には前回より下がっていると言える。

 

起床時と食前に関しては、DPP-4阻害薬(ジャヌビア)からGLP-1受容体作動薬(トルリシティ)に戻ったことが大きいのではないだろうか。

だとしたら、在庫逼迫によりトルリシティを奪われ、血糖コントロールに苦心したこの1年近く、本当に腹立たしい限りだ。じわじわとHbA1cが上がり、医師からは「餅の食べ過ぎ」とあらぬ疑いをかけられるという、屈辱の日々だった(涙)

 

さて。

この60日間のリブレの平均グルコース値は137 mg/dLだった。

 

(これまではリブレのPCアプリでデータ管理していたので、レポート期間を自分で自由に設定できていた。例えば、7月1日から8月31日まで、みたいに。でも、リブレViewを使うようになると、レポート終了日のみ自由に設定できて、レポート期間は1週間、2週間、3週間、4週間、60日、90日の中から選ぶしかなくなった。なので、一番近い60日を選んでレポートを出力した)


リブレViewのグルコース管理指標(GMI)は6.6%。

 

ハチャメチャな不良センサーのデータも含まれているが、60日のうちの1日だけなのでマスクされていると思われる)

 

GMI(Bergenstalの式による推定HbA1c)は、以前のリブレの推定HbA1c(ADAGの式)より高めに出るとは言え、やはり6.6%は低すぎ。

なので、自式②で推定してみる。

自式② 推定HbA1c (%) = (補正平均グルコース値 + 42.499) / 25.315

SMBGとリブレセンサーとの差の平均は、-1.2 mg/dLだった。
したがって、補正平均グルコース値は135.8 mg/dL。

推定HbA1c = (135.8 + 42.499) / 25.315 = 7.0%

前回HbA1c 7.4%まで上がっていたところ、ジャヌビアからトルリシティに戻り、糖質摂取量が少し減った今回、やはりHbA1cは下がりそうだ。

実際の結果は。

HbA1c 7.1%。
 

ふむ。こんなもんだろう。

まだ7%以上なので不本意な結果であることは間違いないが、それでも0.3ポイント下がったのは気分がいいぞ!

 

続く。