未来世紀ブラジル(1985)

BRAZIL
監督:テリー・ギリアム
出演:ジョナサン・プライス、ロバート・デ・ニーロ
132分 アメリカ
あらすじ:情報省がコンピュータですべての国民を管理している世界、ブラジル。
ある日、システムにハエの死骸が混入したため、善良な市民がテロリストとして誤って逮捕されてしまう。
情報省に勤めるサム・ラウリーは、毎夜夢に現れる憧れの女性が実在し、誤認逮捕事件に巻き込まれていることを知り、救おうとする。
私、単純なので明快でのほほんとした映画を好むんですが、
そのせいか、SFって展開についていくのが大変であまり得意ではなかったりします。
テリー・ギリアム監督の作品で今までに見たことがあるもの↓
12モンキーズ、モンティパイソン、バンデットQ、ラスベガスをやっつけろ。
どれひとつとして、印象に残った作品はなし。
そんななか、未来世紀ブラジルは、初めておもしろいと思えました。嬉しい。
風刺色が強かったからかなぁと思います。
これが20年以上も昔の作品とは、ほんっとに驚きです。
規制しすぎて、後戻りができなくなって、正当化もできなくなって混乱してる世界が描写されていて、それが今現在の世界と何もかも通じると思うんですけど。
風刺の対象は今見ても古く感じるところは全くなく、世の中が変わってないというか、むしろ悪化してるのかなぁ。
映像も、構想も、スケールが大きくて楽しめます。
この監督、あまり理解できないって思ってましたが、こんな映画を作っちゃうなら、奇才って呼ばれるよなぁと納得です。
ホラーであり、SFであり、ドラマであり、エンターテイニング。いろんな意味で印象的な映画でした。
コルテオ シルク・ドゥ・ソレイユ

CORTEO by Cirque du Soleil
東京最終公演となってしまったようですが、
ラッキーなことに、開幕前日の公開リハーサルへのお誘いをいただき行ってきました。
公開リハーサルってなんだかよく分からなかったのですが、ショーは通しで行ったので通常のショーと特に違いありませんでした。
CM撮影をしていたみたいなので、プレスや関係者が多くいたのかな?
感想は、、良くも悪くもシルクドゥソレイユの世界観ってオリジナリティに溢れていると思うので、
あぁ、シルクドゥソレイユだねーというかんじです。
前に観たサルティンバンコやオーと、同じ印象。
とはいえ、前者2つよりも好き。
パフォーマンスもサーカス色が強くて好みだし、セットや衣装は素晴らしかった。
哀愁漂う優しい世界観も好きでした。
サーカスってもともと人が楽しむためにあるものだけど、シルクドゥソレイユは極めちゃったね。
プロフェッショナルという言葉がホントに似合うショーだと思います。
大人も子どもも楽しめる、一流のサーカスショー。
がっつり楽しめました♪
チャレンジ・キッズ (2002)

SPELLBOUND
監督:ジェフェリー・ブリッツ
97分 アメリカ
先日記事にしたミュージカル『スペリング・ビー』をテーマにしたドキュメンタリー映画。
どんなものかと観てみました。
第73回全米スペリング・ビー(単語のスペルの正確さを競う大会)出場者300名弱のうち、8名にフォーカスを当てています。
出場者の親や、スペリング・ビーを取り巻く環境がすごい。
命を懸けてメキシコから不法移民としてやってきた両親や、アフリカ系のシングルマザー、成功を手にしたインド系の両親など、出場者の背景はさまざまです。
成功やより良い暮らしを求めてアメリカに移住する人は多く、成功する上で教育が重要な部分を占めていることも垣間見れると思います。
メキシカンのお父さんの涙にはこちらもうるっときてしまいました。
あと、インド人の努力はやっぱりすごいなぁ。とても教育熱心だったけど、きっと彼ら(両親)もとてもとても努力して、現在のハイステータスな暮らしを手に入れたんだろうなぁ。
大会で出場者がスペルアウトする場も見ものです。知らない単語のスペルに挑むときの緊張感がたまらない。
子どもってすごいなぁ。可能性無限大です。
アメリカの文化を色濃く写し出していて、見ごたえのある映画でした。
スペリング・ビー ミュージカル

SPELLING BEE
観た場所:2009年 summer Tokyo
引き続き、過去にさかのぼってミュージカル鑑賞記録。
前知識がなかっただけにあまり期待していなかったのですが、面白かったー!楽しかったー!!
舞台は実際にアメリカで行われている大会。挑戦者が難しい単語のスペルを発音し、その正確さを競います。
天才キッズたちの戦いを、大の大人がコミカルな動きで演じているのが観ていて楽しかったです。
客席とのやり取りが多いのも、楽しくていい感じ。
大きなストーリーがあるわけではなく、小ネタがこれでもかと出てくる感じが、まさにコメディ劇場でした。
今回、初めての四季以外の日本人キャストのミュージカルを観ました。
元宝塚のキャストが、台詞の中に宝塚時代のセリフを言うと、彼女のファンが反応したり、
初代ライオンキングのシンバ役キャストがまた上半身裸で登場すると、彼のファンが大反応したり、
そういう「ファンにはたまらない」おもしろさもたくさんあるそうです。
私は何も知らなかったのですが、一緒に行った初代シンバの大ファンがいろいろ教えてくれました。
子どもっぽい雰囲気もあり、ポップで、スウィート。
アメリカ発ミュージカルは明るくて好きだなぁ。これはぜひ本場でも観たい。
今回の一番の見どころ(?)は、・・・Jesus!
終わりで始まりの4日間(2004)

GARDEN STATE
監督:ザック・ブラフ
出演:ザック・ブラフ、ナタリー・ポートマン
103分 アメリカ
あらすじ:母の死をきっかけに、9年ぶりにニュージャージーに帰郷したアンドリュー。
サムとの出会いにより、自分自身や生きることに前向きに向き合うようになってゆく。
大きな波もなく、たんたんと進むストーリー。
好きです。このぼやーーんとした感じ。
ナタリーといえば、LEONからの凛としたものごしのイメージが強かったので、
初めてこの映画を観たときは正直面食らいました。わぉ と。
子どもから大人になる間に、人って自然と外面(ソトヅラ)を造ってかぶってると思うんだけど、
サムのソトヅラはシースルー。アンドリューもそりゃ心開いちゃうよなぁ。
登場人物みんなが人間くさくて、あたたかい。
作りとしては、初頭でハイになるシーンでの、アンドリューが相当アウトサイダーになってる感じが
おもしろくて好きです。
あと、音楽もすごく好き!メロウ気味なロックがたまりません。
ラストの Let go~ って曲はホリディでも流れてました。
一回聞いちゃうと、離れない~。