仙境に遊ぶ | ひげブログ

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へっぽこ三線奏者、ひげまるの特にテーマ性の無いブログ

茅打ちバンタを後にしてアタクシ、そのまま辺戸岬へと向かう

のかと思いきや、こんな場所に来てしまいましたよ。


$ひげブログ-大石林山1

どうですかこの山容、アタクシがわざわざ脇道に逸れたのは、

実はここを目的にしていたんですね。

ここは大石林山と言いましてね、南の斎場御嶽に対する北の

大石林山と言うくらいの沖縄二大パワースポットなんですよ。

白い岩肌が険しくそびえ立ち、陽光を浴びて白く輝き、それが

空の青さと見事なコントラストを描いていましてね、加えて

おびただしく生い茂る蘇鉄の群落、まさに南国の仙境と言っても

過言ではないわけですよ!

きっと孫悟空の生まれた花果山とは、こんなところだったんじゃ

ないでしょうかねぇ…。


$ひげブログ-大石林山2

ここは山の中腹からマイクロバスに乗って、ダートな山道を

ガッタンゴットンと座席にケツを打ちつけながら5分ほど

登っていくと、もう山の上の方まで行っちゃうわけですよ。

上の方にはいくつかの周遊コースがありましてね、散策が

楽しめるというわけなんですが、頂上には行けないんですね。

きっと頂上にはノロのような神人(かみんちゅ)しか行けないん

だと思いますよ。

ともあれアタクシも早速に散策開始ですが、どうですこの雰囲気!

鬱蒼と茂る木々の間に奇岩が林立する光景はまさに霊気漂う仙境

ですね。


$ひげブログ-大石林山4

ほら見てください、ちょっとした岩陰にもこのような小さな

がひっそりと鎮まっているではありませんか。

アタクシこういうの見ると、たまらなくそそられるんですね!

いやー、いいなここっ!


$ひげブログ-大石林山10

自然の織り成す奇岩ばかりではありません。

山中にはこんな風な石積みが長々と続いていましてね、人界と

神界を分ける結界ではないかと言われているんですね。


$ひげブログ-大石林山3

ぱぁーっと視界が開けたと思えば、指呼の間に辺戸岬が望め

るではありませんか!

まさに佳景絶景!

薄ぼんやりと与論島らしき島影も水平線に浮かんでおります。

ここまでの山歩きでかなり汗をかいたもんですから、吹き付け

る風の涼しさが、実に心地良いわけですよ。

10月初旬の沖縄は、まだ夏なんですけどね、ちょっと緑が

乏しく見えるのは、おそらく先日の台風で草木がみんな枯れて

しまったからなんじゃないでしょうかねぇ。


$ひげブログ-オオシマゼミ

夏だという証拠に蝉は盛んに鳴いていますよ。

この蝉はオオシマゼミって言いましてね、緑色の美しい蝉です。

名前の通り、奄美大島あたりが生息域の中心のようで、沖縄

本島では本部半島以北にしかいないようで、那覇ではその

鳴き声を聴いたことがありません。

"ヒーン、ヒーン"

というような鳴き声がいかにもジャングル気分をそそりま

してね、アタクシは「ベル星人」と呼んでいるわけですよ。


$ひげブログ-大石林山11

しかしこの白い岩肌に蘇鉄の深緑と言う組み合わせがね、

実にいい!

南の島の秘境って感じでね、早くもアタクシの耳の奥底で

音楽が鳴り始めましたよ。

てれてってってー♪

てれすってけてー♪

何の曲かですと?

インディ・ジョーズに決まってますがなー!


$ひげブログ-大石林山12

なんかモンスターじみていますけど、これが蘇鉄の花なん

ですね。

これは雌花で中に詰まって見える赤いのが実です。

アタクシは初めて見ましたけど、ちょっと気色悪いです。


$ひげブログ-大石林山5

さて、散策コースを歩いていくと、ぐるりと一回りして、

マイクロバスの発着場に戻ってくるわけですが、ここで

またマイクロバスに乗って下山するなんて横着かましちゃ

いけません。

歩いて降りるんですよ歩いて!

すると周囲至る所、ガジュマルだらけになるんですよ!


$ひげブログ-大石林山6

ご存じのとおりガジュマルってのは"気根"と言いましてね、

枝から根っこが垂れ下がって地面に潜り込んで、これが新たな

幹になっていくということでね、もうわけのわからない凄い

ことになってるんですね。

そんなガジュマルが、もうね、右を見ても左を見ても、あたり

一面グジャグジャ
になってるわけです。


$ひげブログ-大石林山7

もうね、ここはいますよ。絶対にいますね。

きじむなー…。

このガジュマルは

「うがん(拝ん)がじまる」

と言いましてね、なんでもこのあたり、「ゲゲゲの鬼太郎」

はじめ、いろいろな映画のロケ地にもなっているようですがね、

たしかに霊気が漂っています。


$ひげブログ-リュウキュウキノボリトカゲ

ほらでたっ!

…、…、リュウキュウキノボリトカゲでした。

鮮やかな緑色にイグアナチックな風貌が、ちょっとしたジュラ

シックパークです。


$ひげブログ-大石林山8

これを見てください。

これ、ただの岩じゃありませんよ。

お彼岸の時には、登り来る朝日の太陽光がまっすぐこのアーチを

くぐるらしいんですよ。

つまりこれは人工物だと言うんですね。

昔の人はこんな大岩をどうやって乗っけたんですかね?

やっぱりこの山、ただ事ではありませんよ…。


$ひげブログ-大石林山9

山を下って辺戸岬から大石林山を振り返ってみました。

…あきさみよー!

なんと山の形が観音様の寝顔ではありませんかっ!

アタクシは神の居場所に近づいていたんでしょうかねぇ…。

大石林山、ここはいいですよ~。

みなさんも国頭に行くようなことがあったら、まっすぐ辺戸岬

目指さないで、是非、大石林山に立ち寄ってください。

つーか、こっちをメインにした方が絶対楽しめますよ!


あんしぇぐすよー、ぐぶりーさびらー、またやーさい!(・ω・)/