茅打ちバンタでハイユエー! | ひげブログ

ひげブログ

へっぽこ三線奏者、ひげまるの特にテーマ性の無いブログ

みなさん、少し時計の針を、いや、カレンダーを戻していただいて、

長らく中断しておりました、秋の沖縄紀行、再開でございます。


10月8日の沖縄は快晴!先日の猛烈な台風がウソのような青空に恵ま

れました。

そしてアタクシ、今年4度目、通算5度目の沖縄行でついに未踏の地、

国頭に足を踏み入れたのであります!


$ひげブログ-国頭サバクイの碑

国頭と言えばもうアナタ、「国頭(くんじゃん)サバクイ」ですよ!


サー すいてぃんじゃなしぬ ヨイシイ ヨイシイ♪

サー うぜむくだやびる ハイユエー♪


(意:首里天加那志の御材木でございます)





「国頭サバクイ」とは木遣り歌なんですけどね。

嘗て首里城は40年毎に一回、改修工事をしたんです。

その首里城正殿に使用する木材は、ここ国頭の名護山で伐採して、

比地川、奥間川を下り、鏡地原の浜から船に積んで、海路を行き、

牧港で荷揚げして、首里まで運んだんですね。

その巨大な材木を国頭の村から村へリレー式にみんなで弾いて来る

わけですが、みんなで力を合わせて、


スイッ!ハッ!スイッ!ハッ!


と掛け声をかけ、音頭をとりながら歌うのが木遣り歌ですよ。

重い材木を引っ張ってくるんですからね、リズムを合わせてみんなの

力が出るような歌でなくてはならないわけですよ。

だから自然と歌自体にも力が漲ってくる要素が加味されていくわけです。

それに加えて旋律がエキゾチックでしてね、アタクシのお気に入りの一曲

ですよこれは。


ああ!上原渚の「国頭サバクイ」は最高だったなぁ!

もう一度聴きたーいっ!


…それはそれとして、今は旅の途上です。

国頭に入ったからには「国頭サバクイ」を高らかに歌いながらずんずん

北上を開始しましょうねぇ~♪

ちなみに「さばくい」とは間切(村)の番所の役人のことで"捌吏"と書き

ます。"さばくる"=捌く(処理する)吏(役人)と言う意味ですね。


$ひげブログ-茅打ちバンタ1

東シナ海を左に見ながらひたすら国道58号線を北上してまいります。

一本道ですから、気楽な行程ですが、辺戸岬もいよいよ近づいてきた

というタイミングでアタクシ、ひょいと脇道に逸れたわけですよ。

すると脇道はどんどん登り始めましてね、たちまちのうちに眺望が

開けてまいりましたよ。


$ひげブログ-茅打ちバンタ2

ここは茅打ちバンタって言いましてね、海面からの高さが80m

あるという断崖なんですね。

"バンタ"っていうのは宮古では"俺達"と言う意味ですが、沖縄では

"崖"と言う意味なんです。

この断崖から束ねた茅を投げると、崖に吹き付ける強風でバラバラに

なったことから"茅打ちバンタ"というネーミングになったんですね。


$ひげブログ-茅打ちバンタ3

できるだけ崖っぷちに寄って、下を覗きこんでみます。

…ひゅー。

なんかいろいろなところが縮こまってきますよ~。

そしてくれぐれも言っておきますが、良い子は

「ツバ爆弾投下ー」

なんてやらないように!

ツバ爆弾が風に飛ばされて舞い上がり、だれに当たらないとも限り

ませんからね。



$ひげブログ-茅打ちバンタ4

しかしここに来たら改めて気づかされることがあります。

それは沖縄の海の透明度の美しさです。

上の写真、拡大してみてください。

80mの断崖からでも海底の様子が手に取るようにわかるじゃあ、

あーりませんかっ!

もっとよく見てみますか?


$ひげブログ-茅打ちバンタ5

…どーですかお客さん、珊瑚の間に道が出来ているところまではっきりと

見えるじゃあござんせんかい!

みなさんも辺戸岬方面に向かわれる時は、ちょっと寄り道して、この

茅打ちバンタに行ってみることをお勧めしますよ。


あんしぇぐすよー、ぐぶりーさびら、またやーさい!(・ω・)/