いーそーぐゎちでーびる~!
…気がつけばお正月休みもとっくに過ぎ去り、平成25年の日常が
スタートしているわけですな~。
んでアタクシ、お正月をどう過ごしていたかと言いますと…
沖縄に行ってたんですねぇ!
一体どんだけ沖縄に行くんだっていう話ですよ!
もうね、ビョーキですから、ええ、ほっといてください。
それなのにアタクシときたら、まだ秋の沖縄紀行をぐずぐずと
まとめているわけなんですけどね、そんなこんなで沖縄関係では
当分困らないほどのネタの備蓄が出来ましたが、この場は秋の
紀行を続けていきますよ、お正月の松が取れても、このブログ上は
まだ昨年の秋なんです…。
![$ひげブログ-辺戸岬1](https://stat.ameba.jp/user_images/20121227/23/higemaru666/23/e3/j/t02200165_0640048012350172698.jpg?caw=800)
…で、遂に到達しました。沖縄本島最北端の地、辺戸岬です。
いや~、…、…、…、大したことありません(爆)。
て言うか、なんにもありません!
お土産屋の店先で焼いている栄螺や蛤の香ばしい香りが漂って来る
こともなく、新鮮な魚介類をふんだんに盛った海鮮丼を食べさせて
くれるでもなく、ハリセンボンの皮で作られた提灯がぶら下がって
いるでもなく、なんと言っても唯一の建築物であるレストハウスが
廃墟になってるんですからアナタ、身もふたもないってやつです!
アタシャねぇ、大石林山散策からこっち、何も食っちゃいないん
ですよっ!
もうね、腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って、気絶しそう
なんですよ!
…、いやまぁそれはそれとして、とりあえず今は目を瞑りましょう。
このスカーンとした原っぱだけの何にもない辺戸岬。
なんなんだ、この岬を支配している空虚感は?
その時アタクシは気が付きましたね、この岬に足りないものを…。
いみじくも先ほどアタクシ申したでしょう。
廃墟になっているレストハウスがこの岬の唯一の建築物だと。
そうです、岬にあって当然のしかるべきものがこの辺戸岬には
ないんです。
灯台ですよ!灯台が無いんです!
実はアタクシ、"端っこ"ってやつが無性に好きで、今までに日本
各地の岬を巡ってきました。
北は宗谷岬から、大間崎、竜飛崎、犬吠埼に野島崎、潮岬に室戸岬、
足摺岬に佐多岬、加えて大隅佐田岬…。
もうね、灯台の無い岬なんて、それこそ無いですよ!
"おーいらみーさきのぉー♪
とーだいもーりぃーわぁー♪"
って歌えないじゃないですか!
ところが「辺戸岬灯台」って、実はちゃんと存在するんですよ。
地図に載ってます、
岬よりもかなり手前の横っちょの方に!
岬にない灯台に「辺戸岬灯台」なんて、まるで誇大広告じゃない
ですか。
ありゃ正しくは「辺戸岬のかなり手前の横道灯台」ですな。
![$ひげブログ-辺戸岬2](https://stat.ameba.jp/user_images/20121227/23/higemaru666/2b/26/j/t02200165_0640048012350174841.jpg?caw=800)
そういうわけで岬に灯台はありませんが、先端には石碑が一つ建って
います。
「祖国復帰闘争碑」
…穏やかじゃありませんな。
先の大戦が我が国の降伏と言う形で終結してから、1972年までの間、
沖縄は日本から切り離され、アメリカ軍の占領統治下に置かれていた
ことは皆さんもご承知のことと拝察いたします。
この時、米軍の統治下に置かれていたのは北緯30度以南の南西諸島
即ちトカラ列島、奄美群島、沖縄諸島、大東諸島、宮古列島、八重山
諸島、尖閣諸島だったわけですが、そのうち鹿児島県に所属していた
トカラ列島、奄美群島は他に先んじて復帰したんですね。
そこで祖国復帰を熱望する沖縄の人たちはここに来て、たき火を焚い
たんですよ。
海の向こうにぼんやりと浮かんで見える与論島は日本に戻ったわけです。
その与論島に向かって、灯りよ届け、俺達はここにいる!
とばかりにたき火を焚いたんです。
そんなわけでこの岬にこのような碑が建っているんですね。
![$ひげブログ-辺戸岬3](https://stat.ameba.jp/user_images/20121227/23/higemaru666/e1/3f/j/t02200165_0640048012350176028.jpg?caw=800)
そして碑文ですがね、これ読むとですね、もう我々ナイチャーは、
「すんまへん、ホンマすんまへん…」
と首を垂れるしかないんですなぁ。
「祖国復帰闘争碑」ってくらいですから、沖縄県民が団結して
祖国復帰を勝ち取った!やった!万歳!
…ってなことが書かれていると思うじゃないですか。
そうじゃないんですね。
この地を訪れた皆さんは、この碑の前で記念写真を撮ったら、とっ
とと帰らずに是非、碑文を一読していただきたいと思います。
アタクシは普天間基地は一刻も早く辺野古に移設し、オスプレイの
配備は積極的な推進派という、沖縄の友達のほとんどを敵に回すような
思想の持ち主ですが、それだけにこういうのを見ると、もう謝るしか
ないわけですよ。
![$ひげブログ-辺戸岬4](https://stat.ameba.jp/user_images/20121227/23/higemaru666/af/41/j/t02200165_0640048012350191412.jpg?caw=800)
碑文を読んで重くなった心に響く波の音と風の音。
それでも眼前には美しい風景が広がっています。
…おやぁ?
山の方に何かいますよ。
…なんでしょうか?
目を凝らして見てみますと…。
![$ひげブログ-辺戸岬5](https://stat.ameba.jp/user_images/20121227/23/higemaru666/d7/e3/j/t02200165_0640048012350193301.jpg?caw=800)
鳥だっ!しかもでかいっ!
巨大なヤンバルクイナがうずくまっているではありませんかっっ!
どうやらこのヤンバルクイナ、展望台のようです。
行ってみましょう!
![$ひげブログ-辺戸岬6](https://stat.ameba.jp/user_images/20121227/23/higemaru666/c6/b2/j/t02200165_0640048012350195756.jpg?caw=800)
近くで見ると、どうしてなかなかリアルな造形ですよ。
ちょうど胸の部分に覗き窓がありましてね、そこから眺望を楽しむ
ようになっているようです。
しかし残念ながら周囲にはロープが張られて立ち入りできないよう
になってました。
先日の台風の影響かとも思いましたが、どうやら塩害によるコンク
リートの劣化が著しくなっていたようです。
![$ひげブログ-辺戸岬7](https://stat.ameba.jp/user_images/20121227/23/higemaru666/a1/a4/j/t02200165_0640048012350198810.jpg?caw=800)
しかし展望台に登らずとも眺望は十分です。
打ち寄せる波をぼんやり眺めていると、時間があっという間に過ぎ
てしまいます。
これでアタクシも、島尻、中頭、やんばると沖縄本島コンプリート
です!
これからは各エリアでまだ訪れていないスポットの穴埋めをして
いきますよー!
あんしぇぐすよー、ぐぶりーさびらー、またやーさい!(・ω・)/