沖縄ぬマヤー その5 龍潭の隠者 | ひげブログ

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や~!ぼくんちがよく見えるよー!

ほんとスイマセン朝からバカなことを言ってはしゃいでおります。

と言うのもアタクシの初沖縄旅行も本日が最終日、午後には東京に帰らなくてはならないという

過酷な現実を認識するのが嫌で、いささかテンパっておるのでごぜえますだ。

最終日の沖縄、時間までどこで過ごそうかと考え、やはり首里界隈がよろしいとの結論に達し、

こうして龍潭で朝の散歩と洒落こんでいるわけでござんすよ。


風雅な琉球の古都の朝。

清々しい水辺を散策。

う~ん♪ ちむぐくるちゆたさ~ん♪

などと朝風にさざ波立つ水面にむかって深呼吸しているアタクシの横にある東屋では、

地元のおじさんたちが泡盛飲んで煮え煮えになっております…。

現在午前10時前。なるほど今日は休日だ。彼岸の中日だからね、朝から泡盛も…、

いったー墓参りやいちゃしやっさーみ?

…いかんいかん、出発前の限られた貴重な時間、おっさんの煮込みなんかにかまっている暇はない。

ふたたび清らかな水面にアタクシ、目を向けましてね。心を落ち着かせましたよ…。

ほ~ら、水鳥が寄って来るじゃないですか。こういう池に可愛い鴨はつきものですよ。


$ひげブログ-カラフル水鳥

…、アンタ誰?

…違う。なんか違うぞ。

こういう情景だ。普通寄ってくるのは可愛いカルガモってのが相場だよ。

それが…


$ひげブログ

こんな奴に出くわした感じしかしないのはどうしてなの?


$ひげブログ-カラフル水鳥

…なんなんすか?キミらのこの毒々しいメイクは?


どうにも違和感のある世紀末アヒルたちばっかり、しかも隣では泡盛で煮え煮えのおじさんたち。

早々にこの場を立ち去ろうとしたことは間違った選択ではあるまい?


すると背後の芭蕉の陰から声を掛けられたわけですよ。


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「にゃー、目を閉じて心眼でこの龍潭を眺めなさい。

この龍潭が秩序ある世界だとすれば、

世紀末アヒルやおっさんの泡盛煮込みは、

世界に必ず存在する矛盾の象徴。

無秩序な世界があるから秩序ある世界も存在できる。

相反するものの絶妙な調和の上に我々は生きている…。」



「せ、先生!にゃんこ先生!

深いお言葉、肝に銘じます。

…しかしあまりにも深すぎて、

てまえにはよくわかりませ…」


「にゃー」


「…ただの猫やん!」


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…などと思索、いや妄想にふけりながら池のほとりを歩いていく。

また、愉しからずや♪

あんしぇーぐすーよーぐぶりーさびらまのみぐさぁ~アチャー(・ω・)/!