1970年発売の大傑作アルバム「ローラ対パワーマン、マネーゴーラウンド組第一回戦」に収録のキンクスの代表曲のひとつ
この異様なるタイトルのアルバムはいわゆるコンセプトアルバムと呼ばれること多いかなぁ⁇
つまり、「ストーリー性」や「一貫性」「テーマ性」を一枚のアルバムを通じて表現する、と
で、Wiki によれば…
> 本作はレイ・デイヴィスの自伝的作品と言える。駆け出しのロックシンガーが成功するものの、マネージメントのトラブルに加え、憧れのアメリカの現実に失望し、最後は自由に向かって暮らしていこうという、自らの体験と心境を吐露している。
…と、ある
さて
キンクス…というバンド名は「変態」⁇とか「変わり者」⁇ とか「ひねくれ者」⁇ とかなんとか、なんか、そーいう意味あるようですが…
まさに、キンクスってそういうバンドだなぁ、としみじみ思う
非常にコミカルでシニカルであり、繊細にして内省的な印象ある
けど、この ♪ローラ はバンドの数ある楽曲の中でも最も発散的にして、ロック度最大発揮のパンチ力最高であるな、と
僕の不満なんだけどさ
ビートルズ、ストーンズ、フー…
と来て、一呼吸おいて、やっと キンクス …って感じあるなぁ
この「一呼吸」がなんか不当評価だろ⁈ って気がして不満なのだけど…
いや、待てよ
なんか、そんなところが 「キンクスらしい」 って気もしないではないなぁ
(~_~;)
「ロック」ってさ、基本、カッコつけたいもんだろ⁈ って部分をキンクスは否定してゆく感覚ある
キンクス最大のヒット曲たる ♪ユー・リアリー・ガット・ミー や初期のロックナンバーは、言ってみれば、まだ、そういう意味で「普通」に聴こえる
ストーンズやフーの初期に負けず劣らず「普通にカッコイイ」…と感じる
が
キンクスはそのバンド名の意味を踏襲するがごとく、なんとも「ひねくれて」ゆく
僕にはそんな感覚あるなぁ
「見られ方」より「見たモノ」をより重視しながらも、しかし、「本質は恥ずかしくて晒しきれない」というか、なんとも繊細にして絶妙なる表現が顕著になってゆく…といいますか
なんか
口にはしないけど「理解されたい‼︎」くせに、本人たちも意図せずそれが滲み出ていて、なんともその「屈折」が痛くて気持ちよい、っていうか…
なんか
そんな感覚を覚えながら、僕はキンクスを聴いてきた気がするなぁ
それって、かなり
「変」だよね⁇
どんな球を投げても全部「変化球」にしかならない、という人間味の心地よさ…というか
僕はどうしてもそこに異様なる「親近感」を感じてしまうわけ
「変態ロック」という愉悦よ
縛られない
けど
逃げきれない
…つうか
とにかく、他人とは思えないなにかがある
で、チクッと感じる、この、「痛みと喜び」を、僕はふいに無性に確かめずにはおられないわけであります
たぶん、いや
僕は絶対に「変態」なのであります
ちがうな
「人類みな変態」なのだっ‼︎
御愛読感謝
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