1965年結成のアメリカのブルース・ロック・バンド
1960年代中期から70年代まで栄華を誇ったブルースを基盤としたロックを辿る…と、このバンドの名が出現するわけだ
ジョン・メイオール、フリート・ウッドマック、ポール・バターフィールド、グレイトフル・デッド、テン・イヤーズ・アフター、オールマン・ブラザーズ・バンド、ジョニー・ウインター…
あのね、当時、僕が持っていた一冊のロック入門書があって、戦前ブルースに始まり、チャック・ベリーやエルヴィス・プレスリーが出現、ボブ・ディラン、ビートルズ、ストーンズ、ビーチボーイズが台頭してロック革命が起こって、三大ギタリストがさらにロックを開拓、サイケデリック、プログレッシブ、パンク登場、オルタナティブ・ロックの派生…
と、ざぁ〜と80年代までを漁ったロック史入門書があって、僕はそのUK編とUS編を中学時代に先生の目を盗んでずーっと机の下に隠して読んでいたわけ
確か、バンド・エイドやUSA・フォー・アフリカあたりで終わってたから、まぁ、そういう時代の文庫本よ
まぁ、擦り切れるくらい読んだ
^_^
で、そのロック史入門に登場する「ロック名盤」をお小遣いを貯めては買い集めたわけ
前にも書いたけど、当時はレコードは高級品、しばらくして登場のCDはさらに高価であり、購入に失敗は許されなかったわけ
インターネットのない時代よ
一打必中
購入は一か八かよ
で、ある時、お年玉を握りしめて池袋のタワーレコードに遠征
そう、まだ明治通り沿いにあった頃よ
懐かしい〜
で、ロック入門書にあった、この キャンド・ヒート のベスト盤を思い切って購入っ‼︎
ピーター・グリーン在籍時のフリート・ウッドマックとかハンブル・パイとか、なんか、そういう尖ったブルース・ロックを期待していたんだ
が、これ
♫ゴーイング・アップ・ザ ・カントリー よ
なにこれ⁈
なんなの
カッコよくないっ
俺のお年玉返せ〜っ‼︎
と憤ったわけ
(~_~;)
まぁ、サイケデリック・ブルース・ロック…って、まだ中学やら高校生の僕には早すぎたわけ
ベスト盤だったから、ディス・イズ・ブルース・ロック‼︎ ってのも収録されてもいるんだけど、響かなかった
いわゆるブリティッシュ・ブルース・ロックと
本番アメリカのブルース・ロックとは濃さが違うのよ
やっぱり、アメリカ発のは濃いのよ、かなり…
で、まだ若すぎた僕にはそれがちょっと毒になってしまった…というか
つまり、まだ、心で聴く…の域に達してないから、味わいの深さを捉えきれない
エリック・クラプトンの、デレク・アンド・ドミノスの ♫いとしのレイラ までも純正ブルース・ロック…だと捉えるレヴェルでは、この、キャンド・ヒートの土着的サイケデリック・ブルースはまだ理解できなかったわけ
で、僕はお年玉返せ〜っ‼︎ となってしまったわけ
あいやぁ
しかし、そこから10年後、わかったんだ
なんたる味わい
なんという心地よさ
この脱力と軽快さ
眉間に皺のギターブルースだけに価値を探していた僕には時間が必要だったのよ
期が熟すまで、眠らせなければならなかったのよ
もう一曲、キャンド・ヒートの代表曲貼る
♫オン・ザ ・ロード・アゲイン
カッコイイじゃん‼︎
まさに、ウッドストックの、あの感じある
解放と自由とブルース‼︎
ん〜
ヒッピー感ある
旅したくなっちゃうじゃん
いやぁ、さすがに中学生には早すぎるバンドだったわ
(^^;;
今は痺れまくりの痺れクラゲよ
御愛読感謝