[ふいに無性に] キャンド・ヒート 「ゴーイング・アップ・ザ ・カントリー」を聴く | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?


今日の「ふいに無性に」は…





キャンド・ヒート


♫ゴーイング・アップ・ザ ・カントリー






1965年結成のアメリカのブルース・ロック・バンド





1960年代中期から70年代まで栄華を誇ったブルースを基盤としたロックを辿る…と、このバンドの名が出現するわけだ


ジョン・メイオール、フリート・ウッドマック、ポール・バターフィールド、グレイトフル・デッド、テン・イヤーズ・アフター、オールマン・ブラザーズ・バンド、ジョニー・ウインター…


あのね、当時、僕が持っていた一冊のロック入門書があって、戦前ブルースに始まり、チャック・ベリーやエルヴィス・プレスリーが出現、ボブ・ディラン、ビートルズ、ストーンズ、ビーチボーイズが台頭してロック革命が起こって、三大ギタリストがさらにロックを開拓、サイケデリック、プログレッシブ、パンク登場、オルタナティブ・ロックの派生…


と、ざぁ〜と80年代までを漁ったロック史入門書があって、僕はそのUK編とUS編を中学時代に先生の目を盗んでずーっと机の下に隠して読んでいたわけ


確か、バンド・エイドやUSA・フォー・アフリカあたりで終わってたから、まぁ、そういう時代の文庫本よ


まぁ、擦り切れるくらい読んだ


^_^


で、そのロック史入門に登場する「ロック名盤」をお小遣いを貯めては買い集めたわけ


前にも書いたけど、当時はレコードは高級品、しばらくして登場のCDはさらに高価であり、購入に失敗は許されなかったわけ


インターネットのない時代よ


一打必中


購入は一か八かよ


で、ある時、お年玉を握りしめて池袋のタワーレコードに遠征


そう、まだ明治通り沿いにあった頃よ


懐かしい〜


で、ロック入門書にあった、この キャンド・ヒート のベスト盤を思い切って購入っ‼︎


ピーター・グリーン在籍時のフリート・ウッドマックとかハンブル・パイとか、なんか、そういう尖ったブルース・ロックを期待していたんだ


が、これ


♫ゴーイング・アップ・ザ ・カントリー よ


なにこれ⁈


なんなの


カッコよくないっ


俺のお年玉返せ〜っ‼︎


と憤ったわけ


(~_~;)


まぁ、サイケデリック・ブルース・ロック…って、まだ中学やら高校生の僕には早すぎたわけ


ベスト盤だったから、ディス・イズ・ブルース・ロック‼︎ ってのも収録されてもいるんだけど、響かなかった


いわゆるブリティッシュ・ブルース・ロックと


本番アメリカのブルース・ロックとは濃さが違うのよ


やっぱり、アメリカ発のは濃いのよ、かなり…


で、まだ若すぎた僕にはそれがちょっと毒になってしまった…というか


つまり、まだ、心で聴く…の域に達してないから、味わいの深さを捉えきれない


エリック・クラプトンの、デレク・アンド・ドミノスの ♫いとしのレイラ までも純正ブルース・ロック…だと捉えるレヴェルでは、この、キャンド・ヒートの土着的サイケデリック・ブルースはまだ理解できなかったわけ


で、僕はお年玉返せ〜っ‼︎ となってしまったわけ


あいやぁ


しかし、そこから10年後、わかったんだ


なんたる味わい


なんという心地よさ


この脱力と軽快さ


眉間に皺のギターブルースだけに価値を探していた僕には時間が必要だったのよ


期が熟すまで、眠らせなければならなかったのよ


もう一曲、キャンド・ヒートの代表曲貼る


♫オン・ザ ・ロード・アゲイン



カッコイイじゃん‼︎


まさに、ウッドストックの、あの感じある


解放と自由とブルース‼︎


ん〜


ヒッピー感ある


旅したくなっちゃうじゃん


いやぁ、さすがに中学生には早すぎるバンドだったわ


(^^;;


今は痺れまくりの痺れクラゲよ


御愛読感謝