強かった。竹迫は左右の強打から左フックで最初のダウンを奪うと。「あんまり手応えなかったので、どっちで倒したか覚えていない」と苦笑い。相手の立ち方で「効いている」と思ったが、プロ4連勝でランカー入りした若武者の反撃を警戒し「少し力んでしまった」という。それでも王者はあらゆる角度から強烈な右を打ち、ジャブ4連打など多彩な攻撃を披露。連打で再び相手を倒すと、国本が立ち上がったところで10カウントが鳴り響いた。
齊田竜也会長と抱き合って喜んだ竹迫は「1年4か月ぶりの試合。KO勝利はうれしかったです」とリング上からファンに気持ちを伝えた。だが、笑顔が硬い。竹迫は「自分から話していいですか?」と切り出し、「父が10日ほど前に他界しまして。コロナの重症患者で1月から闘病していました。何度も命の危険を乗り越えて、『僕も頑張るから、頑張れよな』と逆に励まされて」と父・一好さんが今月8日に55歳の若さで亡くなっていたことを明らかにした。
「父はエクモも2度離脱するなど、生命力と頑張りを見せてくれた。「俺は大丈夫だから」と、体に力が入らないのに懸命にサムアップして息子を励ましてくれたという。ボクシングを始めたのも一好さんの影響。当初の予定だった1日に試合ができていれば、勝利が報告できたかもしれないが、竹迫は練習に集中。齊田会長は「お父さんが戦っているから、と。いい意味で開き直って…。強い子だなと思いました」とまな弟子をたたえた。竹迫は「父は、最後が格好良かった」と言う。看護ノートには「家族のために生きる」と書いてあった。
リング上では、うれしいニュースも報告した。「今年、父親になります」と9月にパパになることも公表した。妊娠中の妻・麻裕さんは食事面などあらゆるサポートをしてくれた。「妻にはメンタル面でも支えられた。自分は妊婦なのに、僕のことや両親のことなど色々とやってくれて、感謝しています」と感謝した。「家族のために頑張った、父のような父になりたい」と竹迫。パパになった秋には、保持する東洋太平洋王座の防衛戦を計画している。
…濃厚なる2:46だったようですな
チャンピオン防衛おめでとうございます
若き挑戦者には今後に期待ですな
コロナ禍に影響を受けない人間は全世界に1人もおらんですが、この逆境を糧にすればさらに強くなれると信じていきたいよね
竹迫選手の新しい強さ…のさらなる覚醒を願う
御愛読感謝