長谷川穂積、現役続行…を想う | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?

ボクシング・長谷川穂積が現役続行を表明読売新聞

 昨年4月の国際ボクシング連盟(IBF)スーパーバンタム級世界戦でKO負けし、鼻骨骨折などの大けがを負った元世界2階級王者の長谷川穂積(34)(真正)が14日、現役続行を表明した。

 ジム関係者との会合で長谷川は、「もう少しボクシングに携わりたい」と意欲を表し、真正ジムの山下会長も「今春に復帰戦を行いたい」とバックアップする方針を示した。


…上記は記事抜粋

昨年4月に三階級制覇を目指してIBF世界スーパーバンタム級チャンピオンのマルチネスに挑むも打ち合いに身を投じて玉砕…

その後、その進退を保留し続けてきた長谷川選手でしたが、ついに、現役続行を発表しましたね

さて、これは賛否両論あるでしょうが、僕はどちらかと言えば否定派…であります

それは世界タイトルマッチにおける負け方の壮絶もさることながら、別の記事にありましたが、長谷川選手の現役続行の理由、その核心には、やはり、3度目の世界タイトル獲得がありそうに思えるわけで、ここに正直、厳しさを感じざるを得ないわけであります

以下はデイリースポーツからの一部抜粋…

「厳しい相手と組んで、自分自身の今の力を確認する。自分はまだまだ未完成だし、伸びると思っている。その先に世界チャンスがもらえるようになれば」

…とありました

むむむ

不得手な打ち合いに身を投じての、痛恨なる玉砕を観ているだけに、世界の二文字を語るのは、やはり難しいのではないか…⁉︎  と、どうしても感じてしまう

かといって、長谷川選手ほどの実績あるボクサーが現役続行を決めたからには、目的を立てないはずがないし、今更、ただ、リングに上がりたいだけ、ってのもあり得ない…

やるからには、やはり、世界…しかない

となると、現実的に鑑みると、やはり、厳しい…とはボクシングファンの概ねなる総意ではなかろうか?

が、今時の三十路はかなり頑張っている

メイウェザー、パッキャオを筆頭に第一線で活躍してますし、中には五十路にかかろうとしているホプキンスなんていう化け物もいます

…が、そんなレジェンドは別次元の話であります

日本のボクサーでも西岡さんの三十路になってからの遅咲きの活躍もありましたが、しかし、情念さえ充実していればなんとかなる…ってもんでもないのは、みなさまご存知の通り

長谷川選手自身は、自身を評して、まだ未完成…とありますが、果たして、今の無茶なる過剰なる打ち合い…を選択してしまうボクシングスタイルが進化の過程であるならば、長谷川選手が目指す進化の極地とは一体なんであるのか?

打たせずに打つバンタム級時代のスタイルでも、フェザー級を獲った真っ向勝負でもない、進化の極地とは、一体、どんなスタイルであるのか?

…一人の人間が自分を全うしたい、と言う気持ちや気骨は充分理解できる

が、こと、生命を賭すことが前提となるプロボクシングの世界となると、軽々には賛同はできかねる…

長谷川選手の現役続行には正直、僕は反対であります

…が、人間の在り方としての、その情念と覚悟に関しては賞賛せずにはおれない

ズルいようだけれど、今、僕はそんな気持ちであります

母親を連れて病院のロビーにおりますが、人間とは何か? 存在とは何か? と、自問自答しながら、これを携帯から打ち込みながら、悶々としてしまう…

みなさまはいかにお感じになっておりますでしょうか…?