2013 2 27 等々力アリーナ
ＷＢＡ世界フライ級タイトルマッチ
チャンピオン ファン・カルロス・レベコ 29W16KO1L
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挑戦者同級9位 黒田雅之 21W13KO3L2D
アルゼンチンからやってきた2階級制覇チャンピオンのレベコに挑むは、元日本ライトフライ級チャンピオンの黒田選手…
小兵ながらも、技巧で上回るであろうチャンピオンを力と根性でねじ伏せたい挑戦者…
戦前予想は不利…
しかし、地元川崎市と川崎市民の大きなバックアップを得て、挑戦者は無様に完封されるわけにも、倒されるわけにもいかないっ!!!
では、早速ゴング!!!
１R 両者右構え チャンピオンのレベコ、その左ボディーがベリー・スムーズッ!!! これだ、このアングル、淀みなさ、これが世界の左ボディーだよねぇ… しかし、挑戦者も負けてはいないっ 身長リーチでかなり優位に立っていて、さらに、積極的に打って出るッ レベコのお株を奪うややロングレンジの左ボディーが冴えるっ 両者好戦的な探りあい… クリーンヒットの的確さで上回ったのはチャンピオンのレベコか…？ が、挑戦者の黒田は課題とされた手数では負けてはいなかった… レベコ10-9
2R その立ち上がり、不意に黒田のロングフックがレベコの顎先を掠めたっ あっ レベコ下ったっ!!! おっ効いたっ 黒田、ラッシュッ!!! が、レベコ持ち直すッ 鋭さはレベコだが、パワーは黒田だなぁ… しかし、レベコは実に様々な角度から左を繰り出すっ 黒田、左フックを浴び、さらに、アッパーカットも喰うっ レベコ10-9
3R 的確さでレベコが上回ってきたか… 黒田、空転気味… これに対してレベコは黒田のパンチをもう見切っている印象… その打ち終わりを狙われている黒田… レベコ10-9
4R レベコ、黒田の懐で回転数を上げてきた!!! レベコのワンツーにのけ反る黒田っ 巧い、巧いなぁ、レベコ… 大外から、内側から、さらに真下から…と、自由自在… レベコ10-9
5R 中間距離での刺し合いが続く… 的確さで優るはレベコ… が、黒田の左フックがレベコの顎先を掠める… むむっ ポイントはレベコだが、まだ、波乱含みの要素は残している… レベコ10-9
6R 黒田、技巧の領域で戦い過ぎか、もっとガツガツ行きたいっ!!! レベコは非常に好戦的なだけに、黒田にもチャンスはあるはず… しかし、有効打でおよばない… ぐぐぐっ… レベコ10-9
7R ポイント連取、巧さ…で上回るレベコ… 挑戦者黒田、圧倒的劣勢… しかし、愚直にジャブを突き、距離を詰めては左強打を打ち込み続ける… 手数が少ない、消極的…と嘆かれた日本チャンピオンだった頃の黒田とは違うのは確かだ… 黒田は目一杯戦っている… しかし… しかし、レベコの巧さとキャリアの壁は実に高い… レベコ10-9
8R 滑らかなるレベコのコンビネーションの前に、黒田は明確なる優位を築けない… レベコ10-9
9R なんたるレベコの手数… よどみなく、滑らかに繰り出されるパンチの多彩さは、まさに、これぞ、世界のコンビネーション… 黒田は愚直に攻め続けるも、しかし、的確さで及ばない… 苦しい… 一発が欲しい… 起死回生のカウンターが欲しいっ レベコ10-9
10R レベコの雨のようなコンビネーションの隙間に、黒田の左フックカウンターが入るも、しかし、浅い… 捻じ込んで、押し倒したいっ レベコ10‐9
11R レベコ、全くスピードが落ちない… 旺盛な手数、旺盛なコンビネーション… 黒田、もう倒すしかない… 黒田、必至に左強打を振るうが、レベコはそれを掻い潜って的確なる有効打を量産… レベコ10－9
12R もはや、KOしかない、倒すしかない黒田が攻め込む… が、これを受け流しながら有効打を繰り出し続けたレベコ、その、決して逃げない勇敢なる戦いに脱帽… ギリギリまで苦しんだと思われた減量苦の影は最後まで見えなかった… 完勝… レベコ10－9
HIGEGE91の採点 120－108 チャンピオン、ファン・カルロス・レベコの防衛達成!!!
公式の採点 117－111×２ 116－112 3－0のユナニマスデシジョンにて勝者、ファン・カルロス・レベコ～!!!
敗れました、日本の黒田選手…
しかし、レベコは巧かった… そして、何よりも凄かったのは、最後まで攻勢し続けた、その姿勢とボクシングスタイルですよねぇ…
黒田選手、何とか流れを変える左強打を捻じ込みたかったが、ちょーっとまともに組み合い過ぎたか…
川崎から世界へ…でありましたが、ついに届かず…
黒田選手、世界の技巧に跳ね返されたわけですが、この、レベコを通じて肌で感じた「世界の壁」はどのようなものであったのか…？
手応えはあったのか…？
あるいは、しょげ返ってしまうほどの力の差を痛感しただけだったのか…？
今後の声を待ちたい…
個人的には、良く戦ったと思う…が、しかし、もう一歩、踏み出して欲しかった…
ガムシャラをさせてくれないほどの巧さがレベコにはあった…とは思うわけですが、黒田選手には、まだ余力があったように見えただけに、なんとも歯がゆかったのも確かであります…
しかし、実に巧いチャンピオンでありました…
御愛読感謝
つづく