1月31日 有明コロシアムで行なわれるWBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ…
チャンピオン 李冽理
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挑戦者 同級6位 下田昭文
ああ、昨年の裏MVPとも言うべき勝利を挙げた李選手の初防衛戦を想う…
冷静沈着なるテクニカルなボクシングでタイの超強豪、2階級制覇のチャンピオン、プーンサワットを見事攻略した李選手が迎え撃つは、元日本スーパーバンタム級にして前東洋太平洋同級チャンピオンの下田選手であります…
簡単に申し上げて、その「対比」を言葉にさせていただけば…
チャンピオンの「技巧と距離感」
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挑戦者の「身体能力とスピード」
で、ありますでしょうか…?
いつかの名チャンピオン、徳山さんの「相手の長所を消してしまうボクシング」を髣髴とさせる李選手のボクシングでありますが、これ、大方の予想でありますが、チャンピオンが挑戦者を空転させて的確なる有効打を蓄積、ポイントアウトで初防衛成功!!! が、大多数なんじゃないかな…? なんて想像をしておりますが、どうでしょうか…?
そう、挑戦者の下田選手、その身体能力は素人目にも見てわかるほどの鋭さで、さらにサウスポーでありまして、また、気が強く、打ち合いを厭わないボクサーなのでありますが、いかんせん、そのメンタル面に疑問の声も上がることが多かった…
カッカして、ついつい熱くなりすぎて自滅、また、終盤にスタミナが切れることも多々あって、積んでいるエンジンが素晴らしすぎて燃費が悪い…なんて印象ありましたね…
しかし、初めて日本チャンピオンになった頃にはスタミナ難を克服、しかし、その防衛の過程でテクニシャンの三浦選手の技術に翻弄され負傷判定負け、ここは心の形が影響したのでは…?なんて見方もあったが、いやいや、その苦節をバネに満を持しての世界挑戦でありますので、そのような心配は御無用!!! まで、身も心も高めているはずであります…
とはいえ、正直、挑戦者の下田選手にはなんだかもっとも分の悪そうなタイプのボクサーが、ズバリ、チャンピオンの李選手ではなかろうか…?
決して相手の好きにさせない距離感とワンツーを武器に、相手に焦燥とストレスを植え付け続ける李選手のボクシングでありますが、この完成度はかなりのモノ、だって、あのプーンサワットをほぼ完封したわけでありますので、下田選手としてはプーンサワット以上の「何か」を発揮しないと勝てない…ということになるわけで…
むむむ…
さて、ヤンチャにして天才肌の下田選手、デビュー間もないことからホールで度々観て来たから応援もしているのだけれどそれでも今回は厳しそうな気がしてしまいます…
僕の予想はチャンピオンの李選手の大差判定勝ち!!
下田選手、李選手の距離感、すなわち、その抜群なる「結界」を敗れなければ、終盤TKOされる可能性もあると僕は見ている…
挑戦者に勝機があるとすれば、それは序盤から思い切って攻め入り、そのスピードと踏み込みの速さを駆使、チャンピオンのエンジンが掛かる前にペースを作らせない工夫かなんぞの奇襲が有効じゃないかな?なんて勝手に素人戦略を膨らませてみたりしてますが、さて、いかがでしょうか…?
長引けば長引くだけチャンピオン優位になってゆくような気がしますが、みなさまはどのようにお考えになりますでしょうか…?
李選手、実に「玄人好み」の素晴らしいチャンピオンですね、ここは初防衛を是非達成していただきたいですが、しかしながら、下田選手にも愛着ありますし…
非常に悩ましい一戦でありますね…
御愛読感謝
つづく