「連帯責任」と近大ボクシング部廃部の可能性…について | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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近大ボクシング部「廃部」視野に検討 部員強盗 産経新聞


部員の強盗逮捕に、近大はボクシング部の「廃部」も視野に入れて検討してゆくという…


これ、どのような事件かというと、別の記事(産経)から抜粋すると…


>近畿大学2年生でボクシング部員の男子学生2人=いずれも(19)=を強盗の疑いで逮捕したと発表した。同市や大阪市内では5月上旬から、2人組の男が現金を奪う事件が十数件発生しており、府警で調べる。


…だそうで、十数件も余罪もあるそうだ。


>「明るく快活な学生だったので信じられない」


しかし、この二人のボクシング部員はすれ違った相手に因縁をつけると治療費を払えと恫喝、いくらかお金を奪うとそれでパチスロや食事代にしていた、という…


これが事実であるとすれば、この二人のボクシング部員が断罪されるのは当然でありますが、僕にとってある種の違和感が残るのは、検討されるという「廃部」の二文字である…


そして、このボクシング部でがんばっていた、その他の学生たちのことである…


このような団体責任、連帯責任…というのは、場合により、非常に不条理な感触で迫ってくることがある。


もっとも身近なのは高校野球における、それである…


たった一名の部員の不祥事で、「甲子園出場」が辞退に追い込まれた、というニュースが聞こえてくる度に、僕は悶々としてしまう…


いくら同じ部員であっても、その誰かの罪の一端を一緒に背負わなければならない「彼ら」の気持ちは、なんとも複雑であるはず…


「名誉」を重んじるために学校は連帯責任を度々強いるが、その代償として残るものは、そのような身に覚えのない「罪」の為に、その夢や青春を奪われた学生たちの絶望と心の傷である…


理不尽ではあるが、著しく大学の名誉を傷つけたのだから、あるいは、社会に対してそれほど大きな悪影響を与えたのだからそれ相応の報いを受けるべき…というのも理解できるが、しかし、「その他の同部の学生」たちの『未来』に落とす暗い影はこの時点では単なる「憶測」の領域を出ないため、往々にして軽んじられる…


もっとも、まだ検討だそうだから近大ボクシング部の廃部が確定したわけではないのですが…


しかし、それにしても「連帯責任」というのは本当に悩ましい感触がその都度残りますねぇ…


最近、それは前時代的過ぎるだろう、っていう風潮が世間の大凡であるとは思いますが、この事件だけに限らず、似たような「連帯責任」が見え隠れするその他も含め、体制側の大きな理不尽に巻き込まれる形で傷つけられた学生たちの心の行く末だけは気になります…


本当に、悩ましい…です。


ご愛読感謝


つづく