長谷川が防衛戦、粟生は再挑戦=3月12日、神戸と東京で-ボクシング 時事通信
09年になって最初に発表された世界戦はこの二つ…
神戸ワールド記念ホールで行われるWBC世界バンタム級タイトルマッチ チャンピオン 長谷川穂積×同級1位 ブシ・マリンガ…
と
東京後楽園ホールで行われるWBC世界フェザー級タイトルマッチ チャンピオン オスカー・ラリオス×同級3位 粟生隆寛…
テレビでは同日2元生中継なんですよね、これ…
神戸には行けないが、後楽園ホールでラリオスが見れる…ってのは非常にありがたい気がしますね…
メキシコの産んだ激闘親父、ラリオスの執念とキャリアは破格の味わい深さがあります…
個人的には敗れたものの最後までパンチを振るい続けたVSリナレスが好きです…
あれは何度観ても興奮しますね… ボクシング観戦における興奮の、ある種の極地に達したラリオスの壮絶極まりない負けっぷり(リナレスの強さももちろん素晴らしいですが…)は、心に鉄の爪を立てられたような痛みと感動を残す戦いでありました…
「漢」と書いて「おとこ」と読む…なんて感じの闘魂親父、ラリオス…は日本でも人気がありますが、しかし、最近はその衰えを指摘する声が多いのは確かであります…
前の代々木第一体育館で行われた粟生1…ですが、あのダウンシーンですが、かつてのタフネスを知っている方は違和感を覚えたようだ…
もちろん、あの時の粟生選手の右カウンターは素晴らしかったが、あれほど揺れたラリオスに僕は思い切り驚きましたね…
勝てる…と多くの方が感じたあの場面ですが、しかし、闘魂親父は老獪に復活、アウトボックスを決め込んで判定逃げ切り…となった初対決でありました…
生で観るなら後楽園ホールで闘魂親父ラリオスだけれど、しかし、気になるのは長年の激闘によるダメージ蓄積でありますね…
63W39KO4L1D…
ラリオス、この戦績であります…
さて、粟生選手、こう言ってはなんだが、直後のリマッチってことで、予習済みで戦える世界戦、そして、キャリア的には下り坂のラリオスとの世界戦…ってことで、これはチャンピオンになれなくちゃいかんだろう…って厳しい目線に晒されることになるのは必死だと考えますが、いかがであろうか…?
ただ、僕的にはラリオスも応援したいが、しかし、やはり粟生選手に勝っていただきたい…
それはかつて引き分けに終わった榎洋之選手との再戦を果たして貰いたいという一念があるからで、是非とも決着をつけていただきたいという気持ちが強いから…
いつかの引き分け試合ですが、これ、ファン垂涎の好カードだったにもかかわらず、いざ蓋を開けてみればなんだか打ち合いの少ない?噛み合わない両者逃げ腰気味の凡戦…という評価が多い微妙な試合となった(もちろん、これは色々な見方があると思いますが)…
榎選手であるが悔しい初敗戦を喫した世界戦、クリス・ジョンとの激闘を経てより一歩踏み込んだ獰猛さを得ているような気がするので、これは世界チャンピオンになった粟生選手と再戦した場合。いつかのような微妙な試合にはならないような気がしているし、やはり、こうなったら榎選手にもう一度チャンスをあげたい…って気持ちも強い。
個人的には粟生×ラリオス1よりも、榎×ジョン…の方が熱い試合だと感じましたし、内容も壮絶であった…と感じてます。
さて、粟生選手は「あと僅かの差」、スプリットデシジョンでチャンピオンベルトを逃したわけですが、その足りなかった気迫と攻撃性を補填した状態で当日を迎えられるでしょうか…?
そして、長谷川選手はV8戦で噂の指名挑戦者、南アフリカのブシ・マリンガと対戦ですが、前にも書いたかもしれませんが、僕は負ける気がしない…と感じています。
マリンガは長谷川選手の苦手なサウスポーでありますが、しかし、振りも大きいしパンチはありそうだけどその分粗そう…という印象ありますね、僕は…
あのウィラポンを長谷川選手よりも早く指名挑戦者決定戦で破っていますが、さてさて、ウィラポンも衰えていたとの指摘も多いし、そのKOだけを取り上げて比較するのもどうかと思うし…
…ってことで、長谷川&粟生世界戦情報を読んで感じたことであります。
御愛読感謝
つづく