亀田興、3月に世界前哨戦=2階級制覇に照準-ボクシング 時事通信
はぁ…
亀田興選手、WBA世界チャンピオンのデンカオセーンとの対戦を視野に入れた世界前哨戦を、なんと「さいたまスーパーアリーナ」で行う…なんて記事に出ていますね。
最大で3万7千人入ると言うこの巨大会場(ちなみに最小で5千人のセッティングもあるそうですが)…
で、本当は今月にもメキシコで行われる予定だった亀田興選手の調整試合は前のWBA世界チャンピオンの坂田選手が陥落してすぐに中止を発表してましたが、対戦相手は気の毒でしたね、だって、IBFフライ級王座決定戦だって話でしたし…
さて、でも会場大き過ぎやしませんかね…?
3兄弟揃い踏み興行…ということで行われるのだと思いますが、どういう部分に興味を抱くか…といえば、亀田ジムをバックアップするのがどこなのか?ってことと(どんなジムが協力するのか?TBSはこれを放送するのか?)って部分と、そして、なんといってもその「対戦相手」の質でありますね…
もう多くの方がお忘れになっていらっしゃるかもしれませんが、亀田ジム設立時に積極的に日本人との対戦を行うこと…と、後見人を引き受けたワタナベジムの渡辺会長との約束もありましたが、これも結局「口約束」で、また、日本人と戦いたいのに相手がいない…みたいなことで、なんだか交渉の既成事実をつくるために元OPBFフライ級チャンピオンの小松則幸選手の名前が週刊誌に挙がったり…なんて覚えもありますが、WBA世界フライ級暫定王座設置の働きかけ疑惑や、日本未公認の空位になりそうなIBF世界フライ級王座決定戦出場画策疑惑…と、もはやその信用は完全に失墜していると言っても過言ではない亀田一家…
もう強いとかそうでないとか…そういう話ではなくて、何かにつけて「礼を逸しすぎている」から僕は嫌いなんですが、すぐに話が変更あるいは中止になる亀田一家絡みの計画ですから、まともに受け止めるのは禁物ですね…
しかし、さらに興味があるのは、ちょっと奇妙な印象の残る対戦相手が浮上した場合、協会はこれを指摘あるいは注意するべきだと僕は考えますが、その「目配せ」を果たさなけば、彼らのジムを特例中の特例で無条件承認したのに見てみぬ振りはあまりにも無責任ってことになりますよね…?
ボクシングを心から愛している方々がこれいじょうの不信感を抱くことのないよう、その「権威」と「切実」を守れるのは、彼らを認めたコミッション・協会しかないのですからね…
とはいえ、本当に世界前哨戦であるならば、「負けるかも知れないほどの強豪」との対戦はありえないとして、それでもお客さんが会場へ足を運ぶほどの価値を見出しづらい相手であった場合、やはり、大規模興行は危険な印象ありますが、お客さんはそれでも高いお金を払ってでも会場へ来てくれるって陣営は考えているのでしょうかね…?
前WBCフライ級チャンピオンのポンサクレックなんかを呼んで闘う…なんていったらそりゃぁ僕のよなマニアは喜びますが、それくらいのカードでなくちゃお客さんは見込めないのが現実じゃないんでしょうか…?
で、ちょっとせっかくだから亀田興選手と是非闘ってほしい日本人対戦相手を独断と偏見で考えてみると…
清水智信選手がいいなぁ… が、現日本チャンピオンだしチャンピオンカーニバルで試合決まってますからダメ…
となると、A8位 C10位 の升田貴久選手とか…はありえそうですよね、升田選手は完全なるボクサー型だけれど、技巧対決になって面白そうですよね…
あるいは、日本1位の小松則幸選手とか… これは拮抗した戦いになるような気がしますね…
また、日本2位の久高寛之選手かぁ… これもスピード対決になって面白そうですね…
っていうか、世界チャンピオンに必ずなると豪語する選手なんだから、せめて日本ランカーと戦って欲しいですが、改めて、こんな妄想にふけってみると、過去にまだ日本人と一度も闘ったことがない元世界チャンピオンだなんて、本当にメチャクチャな話ですよねぇ…
五十嵐選手、有富選手、翁長選手、金城選手、今宮選手、池原選手、小林選手、牧山選手、吉田選手、安西選手…と、日本ランカーはたくさんいますが、こういう選手たちと戦ってもう一度ボクシングファンの視線をきちんと向けさせることをしなくちゃ、興行的にも「次に繋がらない」んじゃないかな…なんて素人の僕でも考えるわけですが、まぁ、いいか…
僕がああだのこうだの言ってもしょうがないのは解っている…
もっとも、僕は見に行かないだろうし…
でも、いつかの亀田興×ノエル・アランブレットはそのさいたまスーパーアリーナまで仕事をサボって観に出かけたんだよなぁ…
アランブレットの戦意を喪失させた、あの左ボディーストレートは確かにいいパンチでしたが、あの頃のような注目をもう一度集めたいのであれば、ファンでさえ危険を感じるほどの実力者との対決は絶対に必要だと思いますが…
しかし、どういう形でファンが納得し、さらに興味を湧かせるような興行を作るつもりなんでしょうかね…?
と、この記事を読んでしみじみと考えました…
御愛読感謝
つづく