長谷川、徳山戦を拒否!? …について | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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長谷川「徳山より海外」…ファイトマネー倍増提示も拒否

 プロボクシングWBC世界スーパーフライ級王者・徳山昌守(32)=金沢=との対戦が浮上しているWBC世界バンタム級王者・長谷川穂積(25)=千里馬神戸=が16日、ジムの千里馬啓徳会長(49)と、対戦について初交渉を行ったが「徳山さんと、やるやらんということより、海外でやりたい気持ちが強い」と、対戦指令を拒否した。

 千里馬会長はこの日、本人に直接「V3戦の倍以上のファイトマネーを出す」と、推定3000万円の条件を提示。だが、V3戦で苦戦をしたことで「強いやつらがたくさんいる海外で、試合がしたい」と、海外志向がより強くなったようだ。「長谷川がやる気になればやるし、やらないならこの試合はやらない」と、千里馬会長は年末をめどに心変わりを待つ意向で、混迷が続きそうだ。


 (スポーツ報知)より転載…


 今夜の妄想は、なぜ、長谷川選手が徳山戦よりも海外進出を希望しているか…? で、あります。


 まず、浮ぶはそのファイトマネー… その金額…


 現役世界王者同士の戦い… の、長谷川選手のファイトマネーですが、記事によれば「推定三千万円」…


 しかし、一説には、WBA世界ライトフライ級王座決定戦出場の亀田興毅選手、まだチャンピオンになってもいないのに決定戦であったにも拘らずそのファイトマネーは『一億円』…とも噂されましたね…


 比べてはいけないが、比べてみますか…


 先ず、東洋太平洋王者としてコツコツと防衛を重ねた後、世界王座をあのウィラポンから奪う快挙の後、3度の防衛を果たし、先日のガルシア戦にあっては指名挑戦者(ランキング1位)の難敵を撃破した長谷川選手…


 と


 そのマッチメイクには常に疑問符を付けられながら、確実な勝利への最善策を徹底的に労し、OPBFタイトルを獲るも防衛もせずに返上、その世界王座決定戦も驚くようなミラクルタイミングでやってきた亀田選手…


 …


 確かに、推定付ではありますが、そのファイトマネーの差… が、『破格』…と言うのも切ないものがあります。


 思えば「一億円ボクサー」…ですが、辰吉選手と畑山選手…しか、まだいなかったんですよね…


 長谷川選手、この件に関しては「粘るべき」…であると思う。…が、どうしてまたスポーツ報知がこのように「金額」まで書いて記事にしたのか?これ、どんな根拠があってこの金額…なのか?疑問もある。 ボクシングに精通していない一般の方がこれを読んだら長谷川選手が「がめつい」…みたいに誤解を招きそうで嫌ですねぇ…


 長谷川選手ほど誠実で、実直で、謙虚なボクサー…はいないですからねぇ…


 また、これは亀田選手を叩いているわけではない。需要があり、それだけの報酬をそのボクサーが得てもなお、さらに利益が残る計算が立つからそれだけ高額なファイトマネーを得られるわけで、実力はともかく、「認知度・知名度・話題性」…等、リングの外でも商品価値を認められた亀田選手のボクサーとして存在感ですが、これはこれで陣営の努力と露出を徹底的に行った広告代理店と放送局の生み出した「結果」である…。


 裏を返せば、残念ですが、実力だけでは高額ファイトマネー…を得られない現実がここに浮き彫りになってますねぇ…


 史上最多の現役世界王者が国内に7人…のホクホク状態にある日本ボクシング界…ですが、長谷川選手を知っている一般の方…ですが、正直まだ少ないのかもしれませんね…


 辰吉選手、畑山選手・…両者あの頃は凄い人気でしたね。


 カリスマ性…ありましたね。 


 う…



 さて、長谷川選手は徳山選手と以前手合わせをしています。それは徳山選手の初防衛戦、ナバーロ戦の頃だから今年初めでしょうか?一説には徳山選手が長谷川選手を「捌き切った」…的な記事を専門誌等で読んだ気がしましたが、それも理由にあるのかもしれませんね…


 世界最高峰の「距離の魔術師」、「やりづらさパウンド・フォー・パウンド」な独自の『徳山ワールド』を駆使する徳山選手…


 これは「負ける」かも…!? と言う恐怖意識が長谷川選手の心に刷り込まれるほどのスパーだったのでしょうか?


 しかし、確実に勝てる…と踏んだならばこのような「拒否」…は想像しづらいですね…


 もちろん、その逆もあり、負ける気がしなくて、もっと強い奴と戦いたい…かもしれませんが、それはあまりにも薄すぎる妄想ですね…


 あるとすれば、やっぱり『嫌な相手』…という印象が大きいのではないか? …と妄想しちゃいますね。


 徳山選手の最近の勝利パターンは、序盤ポイントを稼いで終盤は凌ぐ…ですが、場合によっては最後まで空転させられる可能性高い…って長谷川選手が感じるほどかもしれないですね… スピードでは圧倒的に徳山選手を凌ぐ長谷川選手ですが、その長谷川選手本人が対決を尻込みするのだとすると、徳山選手って改めて凄いボクサーだなぁ…って感心しちゃいますね…


 で、階級差…ですが、長谷川選手の方が一階級上のバンタム級…なのですが、身長リーチなんかもしかしたら徳山選手が上回っている…のでしょうねぇ…


 長谷川VS徳山


 …ほら、顎の位置は徳山選手のほうが高くないですか?


 体格差…はあまりアドバンテージにならないのでしょうね… もともと圧倒的な減量苦を報道されてきた徳山選手…ですから、バンタムに上がってきた場合、その弱点として上げられてきた「スタミナ難」もある程度解消されてしまうとすると、これは嫌ですね。バンタム級リミットが53.32キロで、スーパーフライ級リミットが52.16キロ…ってことは、その差『1.16キロ』…なのですが、この『差』がとてつもなく大きいのがボクシングの世界…。鍛え上げた肉体をギリギリまで絞ってゆくわけだから想像以上の壁があり、もともとベストウェイトがバンタム?…とも言われていた徳山選手ですから、危機感高まっちゃいますよね…


 しかし、約1年近く実践から遠ざかっている徳山選手ですから、単純に「分が悪い」…とも言えない。


 また、技術的には徳山優位説多そうですよね。


 スピードと回転力、さらにパンチの破壊力、カウンターの精度と的確さ…なんかは長谷川選手が多少上回っているように思えたりもするのですが、徳山選手最大の武器である『距離感』…が最大限発揮される状況が現実のものとなった場合、長谷川選手が持つ特化した武器が発揮できない状況もある… 


 当たり前だが、パンチが当たらなければ倒せない…


 ピシピシ…と遠距離射撃され、こちらのパンチが届かない… は、最悪の状況である。


 川嶋選手やナバーロがそうだった…


 ううむ。


 まだまだこれからの長谷川選手と、もうこれで最後にしたいと考えている徳山選手…

 

 その気持ちの有様も妄想するのが難しい…ですなぁ…


 どちらが優位か?


 守勢に入ったほうが負ける…とすると、長谷川選手が追い詰められてしまうのでしょうか?

 

 勝っても負けても引退…の徳山選手の方が戦いやすい? しかし、捕まえたら「すぐに折れても」おかしくは無い…? って、一般人じゃないんだからそう簡単には折れませんが…


 とにかく、経験から本能的に「相性の悪さ」を長谷川選手が実感している可能性は高い…


 また、心配なのは長谷川選手とその陣営…の間に『軋轢』…が生じてはいないかどうか? …である。


 心と身体がうまく連動しなければ負ける可能性は極端に高くなるのがボクシングと言うスポーツであると思う。


 ああだのこうだのとちょっと妄想しましたが、まだV3を達成したばかりの長谷川選手である。今直ぐに「決めろ」…と周りがせかすのも酷である。


 ちょーっと気の毒な状況ですね。


 両瞼を22針も縫うほどの傷を負った長谷川選手…


 ボクシングファンも気になって仕方ない状況だが、周囲も含めて、あまり急かさないで結論を待ってあげてもいいのではないか…? と思う次第でありますが、いかがであろうか?


 しかし、長谷川選手自身の言葉とされるものであるが、「強いやつらがたくさんいる海外で、試合がしたい」…ですが、これはこれでなんとなく説得力に欠ける…?


 気持ちは解る。


 しかし、徳山戦を拒否する場面でこう言うと「口実」…に聞こえちゃう。


 逃げるような男ではない…とは思うが、慎重なのは懸命である。


 長谷川選手が「条件」をきっちり考えて納得し、晴れてこのビッグマッチが実現する事を願うものであります。


 徳山選手… 戦うと決めたら決めたでうまくいかないものですね…


 しかし、これも「徳山ワールド」がそれほどまでに恐れられている…ってことで、時間をかけすぎたことと同時に、身から出た錆?


 とも言えるような、言えないような…

 

 御愛読感謝


 つづく