大毅が5回TKO勝ち 亀田3兄弟の二男
ボクシングの「亀田3兄弟」の二男、17歳の亀田大毅(協栄)が5日、東京・後楽園ホールで行われた8回戦でヨッピー・ベヌー(インドネシア)に5回27秒でTKO勝ちした。亀田大の戦績は4戦4勝(3KO)。
ベヌーはインドネシアの前フライ級王者。亀田大が左ボディーブローを軸に優位に試合を進め、5回にダウンを奪うとベヌーは戦意喪失した。
試合後はリング上でT-BOLANの曲を歌い上げた亀田大は「最高やな。ダメージの蓄積で倒すことができた。レベルの高い相手やけど、おれの方がレベルが高かったな」と上機嫌だった。
以上記事抜粋
序盤からガードを固めて強打、強打、強打…の大穀!!
ベヌーはなるほど、かつてのインドネシア国内王者、フットワークを使いながら手数の多い戦い。
大穀の左ボディー打ちに黄色い歓声が飛ぶ。
しかし、固いはずのガードの隙間からジャブを浴び、アッパーを盛んに合わせられる大穀…。
で、あったが、インターバル間の表情は落ち着いていて、さらに闘志を最高潮にもっていこうとする様はまさに「弁慶」…。
ベヌーは闘志の見えにくいタイプ…と、聞いていたが、テレビ画面を通して見る限り、4R序盤までは積極的に見えたし、あきらめてはいなかった。
ベヌーは技術的にしっかりしたボクサーだったので、それを圧倒した大穀を認めたい。
4R後半は大穀の激しい圧に心が萎え、5R開始直後クリーンヒット?があったのか膝をついてダウン。
立ち上がるも野獣のように突進してきた大穀に対応する事を放棄、自ら膝を付いて戦意喪失のTKO負けとなってしまったベヌー…であった。
17歳としては破格のファイター…であることは間違いない大穀。
日本ランク入り確実か?
最近はあれこれ「バッシング」を受けながらも人気は最高潮へと駆け上がってゆく…。
しかし、人気の出るスタイルだと思う。
その「心意気」を否応なしに感じずにはいられないボクシングスタイル。
観客の期待と声援に応えようとする、あるいは裏切らない猛進スタイルは認めたい。
技術的に未熟であるとか、態度が悪いとか、作られた虚像に過ぎないであるとか…とにかく色々あるが、しかし、この際、higege 91はこう考える。
大穀のようなファイターが嫌いか?否か?
…き、嫌いではない。
僕は坂本博之が好きだ。川島勝重が好きだ。
このような比較に対して異議のある方も多いはず…。
しかし、激闘の果てにいつか名勝負を生み出してくれそうな予感は感じる。
凄惨なKO負けにやがては呑み込まれるだろう…
絶対に負けないボクサーなど存在しないのだ。
弁慶は死んでもなお立ち続けていたという…
少なくとも、『名前負け』はしていないボクシングスタイルであると感じるし、まだ17歳…ってことは抜きにしてその力量を測っても、また、日本のその他のボクサーと比べてもそうは見劣りしないレベルに見えるのは僕だけであろうか?
力強く、期待に応えきったこの結果は評価せねばならない…と思う。
ベヌーは充分「まとも」なボクサーであった。
ボクサーはボディーを打たれて倒されることが最も屈辱的で悔しい負け方だ…とよく聞く。
しかし、ベヌー、自ら膝をついて試合を放棄、戦時喪失TKO負け…とはボディー打ち負けよりも酷い…とも言えるが、まだ戦えるのに「もう戦えない」…と『心をへし折った』大穀の戦いは評価出来るのではないか?
次が楽しみになってきた。
ベヌーが「根性なし」であったのか、そうではないのか?
みんなで見極めましょう!!
ご愛読感謝
つづく