徳山引退決意…来春V1戦最後に
プロボクシングWBC世界スーパーフライ級王者の徳山昌守(31=金沢)が、初防衛戦を最後に現役引退の意向を固めたことが分かった。親しい関係者によると、防衛に成功しても2度目以降に向けてのモチベーションを高められないことなどが理由という。注目のラストファイトは来春、大阪市中央体育館で同級1位ホセ・ナバーロ(24=米国)との対戦が決定的となっている。
以上記事参照
徳山昌守 1974年9月17日、東京・大田区生まれ。31歳。本名・洪昌守(ほん・ちゃんす)。
戦績 35戦31勝(8KO)3敗1分け。170センチの右ボクサー
90年9月、東洋太平洋スーパーフライ級王座を獲得。2度防衛
2000年8月27日、WBC世界スーパフライ級王座を獲得し8度防衛
2004年6月28日、川嶋勝重に1回TKO負けし、タイトルを失う
2005年7月18日に川嶋との再戦に12回判定勝、WBC世界スーパフライ級王座を再獲得
…昨日、徳山のことを書いた途端、今朝のこの記事。いいかもしれない。それでモチベーションを高められて、自身の「ベストファイト」を作り上げられるのであれば…。
…が、逆に不安も付きまとう。「勝っても負けても」って言うのが多少『きな臭い』。
背水の陣で臨む…とは、タイトルマッチを前にした選手が良く使う言葉だが、この「背水」がない状態で、生き死にを賭けるほどの『戦い』が出来るのか?人間の心は弱く、本人でさえ思っても見ない「現象」が肉体を支配することは承知の事実である。それは「油断」と形容されたり、「甘え」と形容されたりする場合が多い。
死ぬ気で戦っても勝利の女神が微笑まないのがボクシングの「奥深さ」であり、特にテクニシャン、技巧派の徳山だけに、「間合い」の取り方一つ間違えただけで『勝敗』が決してしまうかもしれない戦いなのだ。その極限的な緊張と集中を求められるリングで、「勝っても負けても…」と言う、これからの決まった状態で『集大成』と呼べるような『ファイト』を体現できるのか…?
徳山のアウトボックスは綺麗だ。綺麗なだけに、壊れ方も派手に見えた。
ボクサー人生の『集大成』成就の鍵は、徳山の『精神力』と、その『ココロ』の中にあると見たり…。
つづく