・・・ついに、明日に迫る  WBC世界フライ級タイトルマッチ ポンサクレックVS内藤大助 | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?

内藤大助VSポンサクレック ポスター


1270 days after… とは、前回の3年前の敵地タイで1R34でKOされてから経過した日数であろうか?


WBC世界フライ級王者 ポンサクレック・ウォンジョンカム 28歳 タイ 59戦57勝2敗 連続11度防衛中

WBC2位 現日本フライ級王者 内藤大助 27勝(19KO)1敗2分け 74年生まれ 北海道出身…。

 

 身長163センチの内藤は、体格のほとんどの項目で王者を上回ったそうだ。なかでもリーチは12センチも長い172センチ。ポンサクレックと言えば、幾人もの日本人挑戦者を退けてきた。本田英伸、トラッシュ中沼等5人の日本人を退けてきた日本人キラー、その連続11度の防衛記録の中の名前はそうそうたるメンバーで、それぞれに秀でたボクサーたちである。さらに現在48連勝中…というから驚きだ(…ウィラポンは同郷の英雄であるが確か長谷川に負けるまで90何連勝とかいってたような…まぁ、数字ではウィラポンだが、同じ様なことである、この際)。

ポンサクレック 内藤 検診後に握手 …なんかいい笑顔だな二人とも。



 さて、超安定王者・ポンサクレックに挑む内藤大助の心の中は、果たしていかなるものか? 


 …1R34秒。

 

先ず、この時間を越えるまでが、一つの大きな壁であることは間違いない。前回、日本人世界戦敗戦最短記録…という「屈辱」を味合わされたこの「時間帯」を越えてから、本当の内藤になれるのかもしれない。心に棘のように突き刺さった「古傷」が内藤の身体を硬くし、さらに平常心を保つことを容易でなくさせる…という憶測はそうは間違っているとは思えない。その「魔の刻」を百戦錬磨の世界王者が突いてこないっていう予想は間違っている…という前提で準備した方が良いのだろう。ただでさえ心の均衡を保つのが難しい「世界戦」の大舞台、人生で最も「重要な時間帯」を迎えようとする挑戦者・内藤大助にとって、この「古傷」は未だ痛々しく、さらに彼の心と身体に「巨大な鉛」のような重圧となり、彼を苦しめてくるに違いない。この際、いかなる手段をとるにしても「柔らかい心と身体」で控え室を出発し、リングに立てるか?が重要であろうと感じる。死ぬほど練習してきたはずだし、この3年の間にさらに磨き上げたもの、培ったものは内藤に勇気と強い心の血肉となっているはずだが、人間の「肉体と精神」と言うものがどれほど「繊細」で「扱いづらい」ものであるか…って事実は誰もが承知の事実であるが、先ず、一観客として、さらに一応援者として、リングに駆け上がる内藤の動きと表情を注意深く見守りたい…。最も、逆に1R34秒以内に倒してしまったら、これほどのリベンジはなくて「最高」なんだけど…、おっと、いかんいかん、冷静に冷静に…。


最短男 内藤大助 …話題になった『斬り』ポスター…


 …内藤はリーチで優位に立つも、最初から強振してゆくことを宣言している。戦略としては「前回」の初挑戦と変わらないとしている。「真っ向勝負」である。右を叩き込んで倒す…が、内藤の選んだ闘い方(…最も、蓋を開けてみるまで分からないが)。

内藤公開練習 …内藤公開練習

「パンチ力と運動神経には自信がある。たとえ11ラウンドを相手に取られても、最後に何十秒かあればひっくり返せる…」(内藤談)

しかし、ポンサクレックは経験豊富なテクニシャン、さらに精神的な強さと圧倒的な自信を感じる。打ってもよし、離れてもよし…である。彼の戦績と連続11度世界王座防衛の肩書きはやはり尋常ではない…。

ポンサクレック公開練習 …ポンサクレック公開練習

 

 記事にもよるが、ポンサクレックは「秒殺予告」をしたり、謙虚な試合運びを示唆したり、その一方であの「亀田興穀」に腹を立て、この次にはお前を相手に防衛戦してやる!!(…しかし、亀田はOPBF王座をすでに返上、同門の坂田を先日破ったロレンソ・パーラに挑戦…を発表)…などと息巻いてみせたりと、今回は話題作りにも積極的?だが、とにかく、『怖い』ボクサーである。


 内藤は「1撃必殺」で臨む。一方、ポンサクレックは打ち合い、距離を保ったり…と老練な「空間」を支配しての戦いをHIGEGE91は予想する。内藤の魂の剛打が炸裂するが早いか?あるいはポンサクレックの芸術的なカウンターが炸裂、あるいは老獪なポイントアウトでの決着か!?…って感じだろうか?内藤のポイントアウトの可能性だってもちろんある。気になるのは「噛み合せ」。前回は戦った本人たちでさえ、それを確かめる前に試合は終わっているはずだ。終始攻め続け、内藤の細かいパンチが当たる様ならそういう結果も出るはずだが、そう簡単には王者が許さないはず…。


 うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! ポンサクレックをぶったおせ!!


 …で、今日も「運命の神様」に祈りを捧げようと思う。


 …ああ、願わくば、「出会い頭の事故」が起きませぬように、もし、起きる様であれば、そのパンチで倒れるのがポンサクレックでありますように…、平等均一にお願いします。


 内藤がんばれ!! 


 つづく