10月12日 K-1ワールドマックス 世界王者対抗戦で「K-1」初参戦する、ボクサー・鈴木悟(29歳)。
鈴木悟…と言えば、日本の重量級(ミドル級)元王者である。ちょっと前に王座陥落したわけだが、細かいことを言うと、連続9度防衛して、王座を失い、さらに去年末同級王者に返り咲き、初防衛戦で再び陥落。判定負けだったのだが(…スタミナと根性が足りなくて負けた印象がある)、殆ど「現役」のボクサーが「K-1」のリングに上がるのは稀なのであろう。
ちょっと前にあの「吉野弘幸」があがったことがあるようだが、勝ったらしいが詳細は知らない。
僕は「K-1」はあまり見ない。たまたま食事時にテレビがついていて、偶然目撃すればなんとなく見る程度である。それに、ぶよぶよになった「元世界王者」たちが惨めにボクシング代表として登場し、「ローキック」に堪えきれず膝をつく…みたいな戦いが嫌なので、あまり好意的に受け入れることもできない。
注目の対戦相手だが、マイク・ザンビディス、25歳、ギリシャ人…とのこと。生憎、僕はぜんぜん分からないわけだが、鈴木にはとにかくがんばって欲しい。鈴木のKOカウンターは幾つか観てきた。凄い破壊力だ。首が取れそうな「右」で王座を防衛し続けてきたわけだが、素人の僕には良く分からないが、「勝手」が違うのは確かだ。キック…が飛んでくるわけだが、それは「腕」でガードするか、かわすか、とにかく「慣れが必要」なのであろうが、そのあたりはまぁ心配である。幾ら練習してきたとはいえ、「付け焼刃」であることは違いない。鈴木もあの身体だから「キック」も強そうであるが、「脛(すね)」が鍛えられてなければ使えないし、「自爆」の要因にもなりかねない。…だって、「弁慶の泣き所」じゃないですか?…もっとも、「K-1」で闘うことが決まってから「鍛えていないわけがない」とは思いますが…。逆に、キックで相手を倒しちゃったら「カッコイイ?」のかも…。それは作戦的には悪くない気がする。…だって、相手はこちらを「ボクサー」で「ハードパンチャー」だって認識があるわけだから、その「裏」をかいて、サッカーみたいに蹴っ飛ばす…って、そう簡単にうまくいかないか?…すんません。
…で、記事によると、対戦相手のザンビディス、身長が169㎝だと言う。一方の鈴木は183㎝。かつては、アウトボックスで王座を獲った鈴木であるが、スピードはきっと「負ける」に違いない。しかし、「スタミナ」は負けないだろう。だってボクシングは長丁場の10R…。あまり、スタミナのなかった鈴木ではあるが、「K-1」は3Rとかでしょ?それくらいなら問題ない(…違ってたらすみません)。相手が小さくて早いとすると、長い「リーチ」を生かして戦いたい。…ぐ、この発想自体、間違っている?そうそう、「膝蹴り」とかいって、飛んでも来るんですよね?…どうやって防御したものか?そうか、「カウンター」だ。飛び込んでくるエネルギーを利用して、右ストレートを叩き込む!!ガードしながら「飛び蹴り」はむりだろう…。攻撃は最大の防御也…。ふうむ。
まぁ、本物のボクサーのパンチがあの薄い皮手袋のようなグローブで炸裂したら、いや、かすっただけでも立ってはいられまい。鈴木のパンチはそれほど切れていて、重いはずだ。左ジャブでもKOしちゃうかもしれない。…が、問題は「ローキック」対策だ。これは危険だ。1発で立っていられなくなる可能性は高い。ボクサーは足をそのような鍛え方をしていない。…ってことは、これか。
キックを警戒しながら距離を保ち、細かいパンチでダメージを与え、チャンスどころで必殺右カウンター。
…どう?こんなことでいいのかな?…違うって「意見」多そうだな、なんだか…。
「K-1」と「ボクシング」、どっちが強い?って議論はちょくちょく耳にするが、僕にしてみれば「どっちでもいい」話だ。その「勝負」で勝った人間が強い…ってことで、それは「競技VS競技」では計ることは難しすぎる。
さらに、新興総合格闘技といえば、「プライド」というのがあるが、これも凄いが、「絞め技」が出てくるとボクサーはもう太刀打ちできないような気がする。捕まって倒されたら負け。乗っかられて「ケンカパンチ」を浴びて腕やら首を締め上げられてジ・エンド…。…最も、細かくジャブ、ワンツーを繰り出しながら最後までアウトボックスできたら「勝ち」なのかもしれないが、お客さん受けは悪そうだなぁ…。だって、徳山昌守の対川嶋勝重戦のアウトボクシングがつまらない…って傍目には見えちゃう人には見えちゃうわけで(個人的にはもちろん完封勝利認めてますが・・・)、まだ「K-1」なら俄仕込みでも「キック」が打てないわけではないし、なんとかなるか…?
しかし、これで鈴木がK-1ファイターに簡単に負けたりしちゃったら、「ボクシング」そのものを否定するような輩が出てきてメチャクチャ言われるんだろうなぁ…。気にしない…とかいってる割にはやっぱり「ボクシング最強」をちょっとだけですけど、願わずにはいられないHIGEGE91であった。
鈴木悟よ、とにかく、がんばれ!!
つづく
追記
…で、この記事を書いてオレンジジュースを飲みながらテレビを見ていたら、その「K-1」の宣伝番組がやっていて、鈴木の公開練習の一部と、対戦相手の映像がちょこっと流れていた…。
…やばい。…あんなの鈴木によけられるのかな。…やべぇ、後ろ回し蹴りとか、絶対によけらんねぇ。
…ボクサーって、あんな「蹴り」まともに首に喰らっても大丈夫なほど、鍛えられてないんじゃないかな。キックって、むちゃくちゃはやい…。それに対して「鈴木のアウトボックス」って、ちょっとスピード足りないんじゃ…。パンチのスピードも速い。鈴木のパンチって「重い」と思うけど、スピード負けてる。…でも、脇を閉めて打つパンチと、振りかぶって走りこみながら打つパンチって…、しかし、振りかぶってようが、モーションが大きかろうが、あれは「早い」…。ぐ…。
あ、すみませんでした。元日本王者・大東旭選手も出場、35歳…。大東の方が向いてそう。鈴木は線が細すぎるか…。それに対して大東は線も太いし、接近戦で「ガチャガチャ」行ける感じがする…。大東、がんばれ。鈴木、気をつけてね。
さらに つづく