Let It Be
(Lennon-McCartney)

※「Let It Be」の英語歌詞表示サイトはこちら




When I find myself in times of trouble
気がつくと、自分がどうしていいか分からずにいる時

Mother Mary comes to me
母、メアリーが僕のもとに現れて

Speaking words of wisdom
救いの言葉を言ってくれる

"Let it be"
「なるようになるから」


And in my hour of darkness
暗く落ち込んでいると

She is standing right in front of me
彼女は僕のそばに立ち

Speaking words of wisdom
救いの言葉を言ってくれる

"Let it be"
「流れに身を任せて」



"Let it be"
「なすがままに」

"Let it be"
「流れに身を任せて」

"Let it be"
「なるようになるから」

"Let it be"
「放っておきなさい」


And whisper words of wisdom
そして心でそっと唱えなさい

"Let it be"
「なるようになる」と



When all the broken-hearted people living in the world agree
世界中の辛い経験をした全ての人々に答えを求めれば

There will be an answer
こう返ってくるだろう

"Let it be"
「なるようになる」と


For though they may be parted
離れ離れになろうと

There is still a chance that they will see
会えるチャンスはまだある

There will be an answer
答えは見つかるはずだ

"Let it be"
「なすがままに」



"Let it be"
「なすがままに」

"Let it be"
「流れに身を任せて」

"Let it be"
「なるようになるから」

"Let it be"
「放っておきなさい」


Yeah, there will be an answer
そう、答えはある

"Let it be"
「なすがままに」



"Let it be"
「なすがままに」

"Let it be"
「流れに身を任せて」

"Let it be"
「なるようになるから」

"Let it be"
「放っておきなさい」


And whisper words of wisdom
そして心でそっと唱えなさい

"Let it be"
「なるようになる」と



And when the night is cloudy
雲で覆われた夜空でも

There is still a light that shines on me
僕を照らしてくれる灯りはまだある

Shine on until tomorrow
明日まで照らしている光が

"Let it be"
「流れに身を任せて」


I wake up to the sound of music
漂う音色に目を覚ますと

Mother Mary comes to me
母、メアリーが僕のもとに現れて

Speaking words of wisdom
救いの言葉を言ってくれる

"Let it be"
「構わず放っておきなさい」と



"Let it be"
「なすがままに」

"Let it be"
「流れに身を任せて」

"Let it be"
「なるようになるから」

"Let it be"
「放っておきなさい」


Yeah, there will be an answer
そう、答えはある

"Let it be"
「なすがままに」



"Let it be"
「なすがままに」

"Let it be"
「流れに身を任せて」

"Let it be"
「なるようになるから」

"Let it be"
「放っておきなさい」


Whisper words of wisdom
心でそっと唱えなさい

"Let it be"
「なるようになる」と..




(日本語訳:東エミ)
photo/The Beatles「Let It Be」






ザ・ビートルズ『Let It Be』。

22枚目のシングルとしてリリースされたのは1970(昭和45)年3月のこと。
そしてこの "世界で最も成功したグループアーティスト" が
事実上解散したのはそれから一ヶ月後の1970年4月。

同タイトルのアルバムに関しては、解散から一ヶ月後の1970年5月に発売。


つまりこの最高傑作が、
惜しくも彼らの最後の楽曲となってしまいました。

極上の美しさを放つメロディーですが、
それに勝るとも劣らない哲学的な深い歌詞が本当に素晴らしいです。



この歌詞の背景には、"ビートルズの解散" が影響しています。

名義はレノン=マッカートニー(Lennon-McCartney)となっていますが
実際はポール・マッカートニーひとりで作詞作曲をしました。


修復出来ぬほどメンバー4人の心がバラバラになってしまい
バンド解散へと物事が進む中で受けたポールの悲しみと、
けれど希望を捨てずに前を向く姿勢が歌詞からうかがえます。


歌詞の中に出てくる 'Mother Mary' ですが、
一般的な翻訳としては「聖母マリア」となります。

しかしこの歌の中では、
ポールの亡き実母、メアリー・マッカートニー
であるとポール自身、話しています。
下記がポール・マッカートニーの言葉です。



"One night during this tense time I had a dream I saw my mum, who'd been dead 10 years or so. It was so wonderful for me and she was very reassuring. In the dream she said, 'It'll be all right.' I'm not sure if she used the words 'Let it be' but that was the gist of her advice, it was, 'Don't worry too much, it will turn out OK.' It was such a sweet dream I woke up thinking, Oh, it was really great to visit with her again. I felt very blessed to have that dream. So that got me writing the song Let It Be. I literally started off 'Mother Mary', which was her name, 'When I find myself in times of trouble', which I certainly found myself in. The song was based on that dream."

(ビートルズが緊張状態にあったある夜、亡くなって10年ぐらい経つ僕の母が夢に出てきた。母さんに会えたのはすごく嬉しくて僕をとても安心されてくれた。夢の中で母さんは "大丈夫だから" と言っていて、'Let it be' という言葉を使ったどうかは定かではないけれど、彼女の助言の要点はそういうことだった。'気にせず、やがてうまくいくから'。なんていい夢なんだって目覚めて思ったよ。ああ、母さんにまた会えて本当に嬉しかったな。あの夢を見れたことにとても感謝した。このことが僕に『Let It Be』を書かせたんだ。文字通り彼女の名前である '母、メアリー' と、僕自身が渦中にいたことそのまま '気がつくと自分がどうしていいか分からずにいる時' と書き出したんだ。この曲はあの時見た夢がもとになっている)



さらに多くの人が '聖母マリア' と捉えていることに関して
ポールはこうコメントをしています。


"Mother Mary makes it a quasi-religious thing, so you can take it that way. I don't mind. I'm quite happy if people want to use it to shore up their faith. I have no problem with that. I think it's a great thing to have faith of any sort, particularly in the world we live in."

(Mother Mary を何か宗教的なものと捉えるなら、そう思ってもらって構わない。人々の信仰の支えとしてもしこの歌を聴いてくれるならすごく嬉しいし、僕にとってそれで全然問題はない。いかなる種の信仰を持つのは素晴らしいことだと思う。特に僕らが生きるこの世界においては)



「The Beatles Bible」より。英文翻訳:東エミ



母メアリーはポールが14歳時に乳がんでこの世を去っていますが
その母が苦境に立つ息子・ポールの夢に現れ、
"救いの言葉"、"問題解決となる教え" を耳元でささやき
そしてこの曲が誕生しました。


2018年6月にはイギリスのマルチタレント、
James Corden(ジェイムス・コーデン)が司会を務めるトーク番組
『The Late Late Show with James Corden』(米国CBS)の
『Carpool Karaoke』にポールがゲスト出演し、
ポール本人が「Let It Be」誕生秘話を直接話しています。要必聴です。





楽曲「Let It Be」。
歌詞をじっくり味わいたい世界の名曲の一つです。



尚、当サイトで訳詞済みのビートルズ及びジョン・レノン楽曲は下記です。
併せてご覧ください。

「Help!」
「Yesterday」

「Norwegian Wood」
「Imagine」






Let It Be/Beatles

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THE BEATLES 1967 - 1970/THE BEATLES

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Let It Be/The Beatles(スタジオテイク音源)




Let It Be/The Beatles





Let It Be/Paul McCartney. ライヴ in NYC.(in 2009)







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