先日スタッフと雑談をしていると
久しぶりに学生時代の友人の家にお邪魔した時の話を聞きました。
部屋に通されてお茶をしていると、
友人の小学校高学年と低学年の二人の息子さんが帰ってきたそうです。
帰ってくるなり、リビングでグダッと寛いでいる息子たちに
「ちょっと二人とも、手はもう洗ったの?」と友人が声を掛けました。
すると息子さん二人は”ヤバい”というような表情をして勢いよく立ち上がり、ドタバタと洗面所の方に一目散に走っていったそうです。
その後も
「ランドセルはどうしなきゃいけないの?」
「宿題はやったの?」
などと子供たちに定期的に声をかけて
そのたびにビシッと居直って行動し始める・・・という光景がみられました。
スタッフは内心”学生時代はおとなしい子だと思ってたけど、お母さんになっていろいろと鍛えられたんだろうなぁ”と思い
「ものすごい統率力だね。息子さん達はお母さんを尊敬してるんだろうね。」と伝えたのだそうです。
すると友人は嬉しそうだけどちょっと苦い顔をしながら
「あれはあれで必要なことだと思うけど、自分で動機を持てなくなったらダメだなと最近思うんだよね。」とこぼしたのだとか。
ダメだなと思う点をまとめると
・教育だと思ってやってるけど、どこかで子供を思うように動かそうとする”我”のようなものが働いている。
・息子たちは恐怖心で動いてるまではないと思うけど、誰かをスイッチにしているのが気になる。
・人から言われたことだけが動機になるんじゃなくて、小さくても自分で”やろう”と思って行動ができないとこれから困ると思っている。
という点でした。
「だから少しずつ、どう思うかとそう思う理由を聞いて決めるように気を付けてるんだよね。
正直、こうした方が絶対早いのにって思うこともあるし、面倒だなと思うこともあるけどね笑」
と友人は話してくれたんだそう。
スタッフはこの件を振り返りつつ
「上司と部下の関係性でも類似している部分があるかもしれません。
上司側からすれば言われた通りに動いてもらえるのは目先の管理はラクですが
数年スパンで考えるとそれでは困るのは明らかだと思います。
部下が自ら”やろう”と動機を作れるような働きかけをすることが、結果的に管理もラクになるのかもしれません。」
と話してくれました。
部下をはみ出さないように管理するのではなくて
言わせて、行動させてそれを請け負うことが役割なのだと学ばせていただきました。
日々精進!
人事コンサルタント
金森 秀晃