(高井氏と弊社役員の鈴木講師)
「やさしい言葉は、かんたんな言葉でもずっと心にこだまする。」
元テレビ朝日のアナウンサーで、
現在は朝日新聞厚生文化事業団理事、テレビ朝日福祉文化事業団事務局長などを勤めていらっしゃる、
高井正憲氏とお話させていただいた。
僕は、
「言葉」ってのが、
アナウンサーにとっては、
情報を正確に分かり易く伝達するためだけの技術的なモノだと思っていたのよ。
ただ、
それは大きな間違いで、
プロになろうとする人間にまず最初に教えるのが、
「自分の声と言葉を見つけること」らしい。
(コレ聞いた時点で、俄然モッていかれたよ!)
確かに、
言葉は不思議だ。
同じ言葉であっても、
伝える人間が違えば、
毒にも薬にもなり得るし、
または、
何ものにもなり得ずただ通り過ぎてゆくこともある。
おそらく、
言葉、ってのは生きているんだろう。
だから、
「大切なことを伝えよう」
とするよりも、
「自分の本心で話す」ってことが大事なんだろうね。
ある坊さんに聞いた話なんだけど、
人に誠実さを印象付けるのは、
「倫理的に正しいことを述べる」のではなく、
「常に言動と心情が自己一致している」ことだそうだ。
それは、
一朝一夕では難しい。
普段から、
自分自身と対話していないと、ね。
人にとって、
必要な言葉が常にやさしい言葉とは限らないだろう。
ただ、
その根っこに、
心からのやさしさを宿せるような言葉を放てる人間になりたい、
そう思ったよ。
ちなみに、
冒頭の言葉は、
マザー・テレサのモノだ。