彼は、
聴こうとする者だけが、
感じ取れる言葉を持っているという。
そうした言葉は、
同時に、
聴こうとしない者の耳を塞ぐようね。
知識と、
虚構の判別に自信を持つあなたは、
さらに真実を語ることに懐疑的になるといいわ。
そびえる壁を前に、
笑いながら目をそらし、
今立つ地の後ろに穴を掘るのでしょうから。
それを、
乗り切りさえすれば刹那、
己を守る盾となるというのに。
疼く左腕が、
耐え難く目を覚ます朝は、
関心を外へ、要因を内へ。
だってほら、
人と過去は変えられなくても、
未来と自分はいかようにも…
だからねえ、
誰かの許可が欲しい、
なんて自らを傷つけたくなる夜は、
見上げてご覧なさい。
私は、
いつでも、
見ていてあげるから…