今回の山行記録は神流川水系「橋倉川本谷(橋倉川本流)」での沢登りです。
※群馬県多野郡神流町
【計画したコース】
遡行終了点に車をデポ→橋倉集落→アーチ型の大堰堤→橋倉川本谷(橋倉川本流)→遡行終了点
※車は林道八倉線の遡行終了点付近の駐車スペースに駐車
【現地までのアクセス】
本庄児玉インターから国道462号線・国道299号線経由で約52km(車で約1時間20分)
注・・・橋倉集落内の路肩スペースは待避所のため駐車禁止
今回は滝の名称・高さなどの遡行情報は「東京起点 沢登りルート100」を参考にさせて頂きました。※宗像兵一著/山と渓谷社
「橋倉川本谷」の遡行図も分かりやすく記載されているので遡行前にご覧になることをおすすめいたします。
総合グレード・・・中級
遡行グレード・・・2級
ピッチグレード・・・Ⅲ
本庄児玉インター・神流湖方面からのアクセスの場合は国道299号線の「高橋バス停」のところを右折します。
車は遡行終了点である林道八倉(ようくら)線「作原橋(さくはらはし)」の駐車スペースにデポします。
※橋倉集落から遡行終了点までは車で10分弱です。
遡行開始点の「橋倉集落」に歩いて向かいます。
※徒歩49分
防火水槽と作業小屋の間を通過させて頂きました。
私有地だと思いますので申し訳ない感じです・・・。
一つ目の堰堤を通過
一つ目の堰堤を通過して沢沿いに降りると目の前には2つ目の堰堤が・・・。
その奥にはアーチ状の大堰堤も見えます。
再び戻ってそのまま沢沿いに進みます。
❶アーチ状の大堰堤
堰堤に向かって左側のところから懸垂下降で上流側の沢床に降ります。
※懸垂下降の支点の木から着地点までの高さ(長さ)は約6m〜7mぐらいです。
入渓
❷巨岩帯
巨岩帯を避けるために右岸(上流に向かって左側)を歩いて巻くことも可能ですが・・・
今回は巨岩の間を歩き進みました。
石積み堰堤
※堰堤に向かって左側(右岸)を高巻き
前衛2m滝
❸第1ゴルジュ
入口3mの滝は大釜の左をへつってからフリーで登攀
狭いトイ状は突っ張りで進みます。
次の3m滝と4m滝は左側(右岸)から巻いて第1ゴルジュ通過。
真夏だったら泳いだら楽しいところですね〜!
ここからは3mぐらいの簡単な滝が続くのでリードの練習をしながら進みました。
カムはブラックダイヤモンドのキャメロットZ4(#0 #0.1 #0.2)とキャメロットC4(#0.3 #0.4 #0.5)
その他、クロモリハーケン・アルパインピトン
ナメ
赤いナメ床が綺麗でした〜。
❹岩潜り4m
このあたりもロケーションが良くて楽しく歩けました〜!
❺第2ゴルジュ(スリットゴルジュ)
最初の滝は滝に向かって右側(左岸)をフリーで登攀
※ホールドは多くあるので容易に登れます。グレード的には室内クライミングジムで5.6ぐらいなイメージです。水量・その他の条件等で登るのが難しい場合はゴルジュ入口まで戻って右岸を大きく高巻きした方が良いと思います。
残置ハーケンがあったのでゼロピンがわりに中間支点をとりました。
※残置ハーケンが奥の方にあってカラビナをセット出来なかったためガースヒッチになっています。ブラックダイヤモンドのミニワイヤーのような超小型カラビナでしたらセット可能だと思います。
ここからスリットゴルジュの内部に突入。中はかなり薄暗いです。
洞窟探検みたいです。
支点構築
※クロモリハーケンを2発打ち込みました。
※回収してます。
スリットゴルジュ最後の「15m滝」
※ガバ多めで階段。グレード的には室内クライミングジムで5.7〜5.8ぐらいなイメージです。水量にもよりますが5.10aぐらい登れる方なら安心して登れると思います。
釜の左側から取り付きます。
❻第3ゴルジュ(円形型岸壁・コロシアム型の滝)
入口2段4m
その上2段8m
6×10m
10m
10m滝は登れないため右側(左岸)から巻きました。
※左が進行方向
山行記録No.356
2021年5月16日(日曜日)
橋倉川本谷(はしくらがわほんだに)
コースタイム
8:50 作原橋駐車スペース
↓
9:39 橋倉集落取付
↓
13:43 作原橋駐車スペース
歩行時間・・・4時間53分
※アプローチ時間・・・49分
※遡行時間・・・4時間4分
歩行距離・・・7.0km
標高差・・・794m
天気・・・雨
風・・・ほぼ無し
気温・・・14℃〜19℃
【共同装備】
ロープ(8.0mm 30m)2本
デジタル簡易無線機
【その他】
ヘルメット・ハーネス・セルフビレイコード・ビレイデバイス・スリング・カラビナ各種・アルパインヌンチャク・カム・ハーケン・アルパインピトン(イボイノシシ)・ホーリングシステム装備
ココヘリ
山岳保険
オンライン登山届Compass