山行記録(五十音順) 装備

 

【沢登り用のハンマー】

沢登りではハーケン打ち・ハーケン抜き・急登の高巻き・草付き・泥壁・トラバースなどでハンマー使用します。

沢登りでは不安定で危険な箇所を遡行することが多くあるため安全性も含めて携帯することをおすすめします。また、実際の遡行の際はご一緒するリーダーの方やガイドさんに装備のアドバイス等を受けることをおすすめいたします。

※注・・・今回の記事での「ハンマー」とは一般的にハンマーと呼ばれている製品の他にバイル・ピッケル・アックスなども含みます。

※バイル・ピッケル・アックス・ハンマーは厳密にはそれぞれの意味が異なります。また、意味は同じでも英語・ドイツ語などの違いだけの部分もありますが今回のブログ記事では「ハンマー」で統一させて頂きますのでご了承ください。

※写真はロックテリクス「ゴルジュハンマー」

 

 

 

沢登り向けのハンマーとしておすすめの3本です。

 

 

MIZO「チコ(穴あり)

長さ27.5cm 重量310g

メリット・・・超小型軽量なのでハンマーを使用するかしないか分からないような時にもお守りがわりに持参しても超小型軽量のために苦にならない。

超小型軽量ですがハーケン打ち・ハーケン抜きは特に問題があるとは個人的には思わない。

デメリット・・・超小型のため、草付きや泥壁トラバース・高巻きの急登などでアックス・ピッケルがわりにするのは厳しい。しかし、何もないよりは良いと個人的には思うので重宝してます。

 

 

 

 

 

ロックテリクス「ゴルジュライト」

長さ30cm 重量390g

 

メリット・・・小型タイプでハンマーヘッドもしっかりしているのでハーケン打ち・ハーケン抜きもやりやすい。草付き・泥壁トラバース・高巻きの急登などでも安心して使えます。

デメリット・・・個人的にはデメリットは思いつきません。

 

 

 

 

 

ロックテリクス「ゴルジュハンマー」

長さ38cm 重量530g

メリット・・・上記のゴルジュライトと同じくハンマーヘッドもしっかりしているのでハーケン打ち・ハーケン抜きもやりやすい。草付き・泥壁トラバース・高巻きの急登などでも安心して使えます。

デメリット・・・使いやすい反面、重量があるので重いです。しかし、ハーケン打ち・ハーケン抜き・その他、アックス・ピッケルがわりとして積極的に使用する沢登りの場合はゴルジュハンマーのような沢登り向けのバイルとしては大きめのハンマーが非常に使いやすいです。

 

 

 

 

 

沢登り用のハンマーを使用する主な目的のひとつとして「ハーケン打ち」があります。ハーケンの打ちやすさ・ハーケンの抜きやすさもハンマーを選ぶための一つの基準になります。

 
 
 

 

【トラバース・高巻きなどで安心して使えるハンマー】

草付き・泥壁トラバース・高巻きの時に使いやすいハンマーでおすすめはこちらです。

グリベル「ゴースト」

MIZO「明星」

MIZO「ミニバイル」

 

 

私が個人的に高巻きや登攀重視の沢登りで使用しているのはグリベル 「ゴーストEVO(ハンマー)」です。

※沢登りで使用している方はほとんどいないのではないかと思います・・・。

カタログでは「アイスアックス」という位置付けのハンマーですが実際はアイスクライミングというよりは山スキー向けのハンマー。沢登り用として使うには大き過ぎる感は否めないのですが急登の高巻きでも安心して使える長いピックとシャフトが特徴。この大きさでも重量がMIZO「チコ(穴あり)」と同じ310gなので持ち運びも苦になりません。薮岩バリエーションルートでも使えるので重宝しています。

急登の高巻きでの登攀を重視している方にはおすすめです。ハンマー付きなのでハーケン打ちも可能です。

※日本正規輸入代理店マジックマウンテンのカタログには「アッズ」しか掲載されていないモデルです。「ハンマー」はカタログ外の製品です。

※ハンマーと石突きがあるタイプのゴーストは希少です。

長さ45cm 重量310g

 

 

 

 

 

 

 

【ゴルジュなどの泳ぎ沢で重宝するハンマー】

 
 

【ハンマー以外に必要なもの】

ハンマーを滝壺などに落とさないようにするためにリーシュコードが必要です。

ブラックダイヤモンド「スリンガーリーシュ」

 

ペツル「キャリツールエボ」
ペツルのキャリツールエボをハーネスに取り付けて置くとハンマーを掛けるのに便利です。
ゴルジュハンマーやチコ(穴あり)も取付可能です。