東出昌大さん出演!の大木裕之監督の「meta dramatic」 | 色と祈りと歌うこと - Hidetake Yamakawa (山川英毅)

色と祈りと歌うこと - Hidetake Yamakawa (山川英毅)

自分自身の中に豊かにある深いものに触れて、元気や安らぎを得るのに「色と遊ぶこと」や「自分で歌う」ことが欠かせないない気がしています。
色・音の作品や「発声法」などについての気づきもシェアしていきます。

恵比寿映像祭 2023 委嘱作品の大木裕之 @djpiropiroookihiroyuki 監督の「meta dramatic」(何と俳優の東出昌大さんが出演されている)

 

映像(シテ) に対するワキのその場での大木さんのパフォーマンスが作品の深部を明らかにしていく。昨日は私も初めてその絡みに参加する流れになり、色々わかってきた。

 

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映像の中でも東出さんにも問われるこの作品のキーワードの一つ「不満なことはあるか?」

 

昨日は大木さんのパフォーマンス中に「山川さん。。。山川さん、何か不満はありますかあ??」と大きな声で問われて、私は即答することはできなかった。

大木さんは、裏表がいつもないので、私はそれをパフォーマンスの段取りとしてとか、何か面白いことをいう表現的な「答えのふり」にすることができなかった。

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大木さんによれば、二十世紀前半からのハリウッドの映像語法がずっと続いていて、私たちは今だにしばられていて、そこから進歩しておらず、それらは今崩壊しているという。

私たちの多くは映像や映画というものは、その特殊なハリウッド語法が定番であると信じ、批判的に識別し意識することなく享受していると思う。

 

「何か不満はありますか?」と問われて、反応的な回答がいくらでもあるだろう。だが表面的な不満を唾棄するだけでは自分は楽にならないことを知っているから、そういう「表層の不満」を安易に表明しないようにしているのが多くの人々だろう。

 

ふと気づいたのは、まだ識別されていない、気づけていない、対峙する意味のある不満というものがあるかもしれないということ。それを大木さんは問うているのかも??

 

 

少なくてとも私は大木さんと一緒にパフォーマンスをして「何か不満はありますかあ??」問われて、今ここまで考えることになり、何か重要なことがあるような気がしている。

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この日には、大木ブースで今後いっしょにパフォーマンスすることになる映像/音楽作家の酒井風 @fu__sakai さんにも会えてうれしかったです!

 

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映画祭の他のブースを今まであまり見れていなかったのだが、今日は地下一階に何と「実験工房」の方々が1950年代に作成した貴重な映像作品が 3つ上映されていた。

そのうちの 2つに、武満徹らと共に実験工房で作品を発表し続けていた鈴木博義が音楽を書いていてこれがすごく良かった。鈴木博義は早くに作品を書くのをやめてしまったらしく、なかなか作品を聞くことができないので、本当に貴重な体験となりました!

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明日 2/19 までに委嘱映像4作品以外の展示は終わるので明日までが多分最も来場者数が多いのだろう。(大木作品は 3/26 まで引き続き公開)

やっぱり、また明日も行っておこうかなあ~~