オノ・ヨーコ「グレープフルーツ・ジュース」 | 色と祈りと歌うこと - Hidetake Yamakawa (山川英毅)

色と祈りと歌うこと - Hidetake Yamakawa (山川英毅)

自分自身の中に豊かにある深いものに触れて、元気や安らぎを得るのに「色と遊ぶこと」や「自分で歌う」ことが欠かせないない気がしています。
色・音の作品や「発声法」などについての気づきもシェアしていきます。

9/17 (土) 15時より、オノ・ヨーコ「頭の中で組みたてる絵」「グレープフルーツ・ジュース」のご紹介、ジョンレノン「イマジン」、石川さゆり/杉真理「ウイスキーが、お好きでしょ」などを歌います!

https://twitcasting.tv/c:tohman

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歌手のシンディー・ローパーの自伝の冒頭は次のように始まるらしい。「わたしは17で家を出た。持っていったのは歯ブラシ、替えの下着、リンゴ、そして『グレープフルーツ』というオノ・ヨーコの本だけ。『グレープフルーツ』はわたしにとって、芸術を通じて人生を見るための窓になっていた」

 

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オノ・ヨーコ「グレープフルーツ・ジュース」の最初のいくつかを読むだけで、ジョン・レノンのイマジンの詞が彼女の元のアイディアを使ったストレートなつぶやきカバーだということが分かる。

「空に千の太陽が同時にあるのを想像してごらんなさい

それを一時間輝かせて

ゆっくりとそれら太陽たちを空に溶かして込んでごらんなさい

ツナサンドを作って食べなさい」(拙訳)

 

 

 

オノ・ヨーコ「頭の中で組みたてる絵」は、同様のアイディアの別のかたちのアートでこちらも面白い。Imagine ~などの命令形の動詞で始める同様のアイディアを思いついたとしても、彼女の言葉には人を自分に向かわせ、思わぬ静謐や飛翔の内的境地に人を解き放つ力がある。すごい言葉の人、というか、本当に深いアートなのだ。英語で彼女が出版したその Grapefruit book という一冊の本が、シンディー・ローパーにそれだけのインパクトがあったことも納得できる。

 

 

その一部を日本語と英語の両方でご紹介しながら、彼女の作り出す深い「想像」と「創造」の世界を味わいたいと思います!

 

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チャドクガに刺されたと先週からつぶやいてお知らせしておりましたが、何と勘違いで帯状疱疹のようでした (?!)。もう何とか回復に向かっておりますが、ウイルスが神経の中であばれていたので、どおりで痛かったわけです。。

 

痛みの中で、もっと大変な状況で頑張っている友人のことなども思い出しておりました。。