「あい混」演奏会 ーそのあとがあるー! | 色と祈りと歌うこと - Hidetake Yamakawa (山川英毅)

色と祈りと歌うこと - Hidetake Yamakawa (山川英毅)

自分自身の中に豊かにある深いものに触れて、元気や安らぎを得るのに「色と遊ぶこと」や「自分で歌う」ことが欠かせないない気がしています。
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相澤直人さんの主宰するあい混声合唱団 (娘がメンバー) 第12回定期演奏会 ーそのあとがあるー、本当にすばらしかった!

 

 

前に書きましたが、相澤直人先生の曲には、私の長男と娘が音高の合唱部で歌った歌を聴いて号泣し、こんなエレガントですばらしい繊細な歌ごごろにあふれた音楽を魂を燃やして深く一生の糧となるような深み体験できる彼らは何と幸せで、このような曲を子供たちや私たちに与えてくださっている相澤先生に、お会いしたことがないのに、本当に深い心からの感謝の気持ちを感じていた (私自身は30年以上も前に畑中良輔先生、福永陽一郎先生などの指導で大学の男声合唱で声・合唱と深く出会った体験はあったが、私の無知もあって当時の邦人混声合唱にはそれほど心を惹かれることがあまりなかった。それゆえ相澤先生の作品との出会いは衝撃だった)

 

 

娘はその弥栄高校の合唱部での指揮者としての色々大変だった責務がひと段落して引退したとき、ソロの勉強に集中してしばらく合唱とは離れるのかなと思っていたら、嬉々として「あい混声合唱団」に入ることにした!と報告してきてた。うわ~、そうきたか、さすが!それは本当にすごい!!と娘の真正なるもに向かう魂からの行動力にも感心し、心からうれしくなりました!

 

 

昨年の東京都合唱コンクールで初めて生で「あい混」を聞いたとき (金賞受賞)、こんなに美しい混声合唱はきいたことがないという体験をし、プロ合唱団、東京混声との先日の共演演奏会でも、相澤先生のお話と曲の選択に溢れる本当に懐の深いステキなお人柄にも感じ入っていた。

 

 

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そして本日、娘からもすばらしい曲だから是非聞いてともいわれていた宮本正太郎さんの曲、本当にすばらしかった!

宮本正太郎さんは優れたトランペットで作曲家でありながら、数年前に合唱曲の書き方について相澤先生にアドバイスを仰いだのがお二人のつながり始まり。宮本さんは2021年に朝日作曲賞 (合唱) を受賞され、大驀進中のご活躍だが、あい混のメンバーとしても合唱を内側から体験しながら作曲活動をされている。

 

相澤先生とのその身近な関係性から、作曲中の曲もざっくばらんに色々相談されるそうで、そうした天才同士の濃密な対話のエピソードにも大変心打たれた。そうしたストーリーを演奏前のプレトークで共有いただくことで、私ども聴衆の心は来るべき音楽の時間にあたたかく開かれていった

 

 

そしてアカペラに始まった宮本さんの曲は本当にすばらしかった!あい混でしか作り出せないであろう肌まで耳にして音に耳を澄ます究極の合唱のモーメントに、私はマスクの内側がグズグズなるほど涙がとまらなかった。

 

 

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あい混のゲネプロをきいた信長貴富さんが「空いてる人類は必ず行ったほうがいいよ。」とツイートされていた、信長貴富「新しい歌」。先日の東京混声との共演演奏に引き続いて、私は涙涙だった。

蛇足ながらもう一点、私自身も大学時代、男声合唱でベースをやっていたこともあってだと思うが、あい混のベースのすばらしさにはいつも驚愕していて、今日も本当にすばらしかった。

 

大変経験の豊かな方々が多いのだろう。痛いほどのベースの稠密なチューニングには、私自身が体験した男声合唱の最も深いモーメントを思い出し重ね合わせるほど、体の底からうずいて感動した。

 

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またアンコールは、ピアニストの一人を務められた作曲家の松本 望さんの「無音が聴こえる」が暗譜で演奏!この曲は今年のNHK全国学校音楽コンクールの課題曲だそうで、豪華な展開にまた驚愕した。

本当に相澤先生をはじめとする皆さま、すばらしい時間をありがとうございました!