自分の体を知ることは、自分を知ること

「自分を知ることが大切」

そんな言葉を聞くことがあります。

でも、「自分を知る」と言われても、少し抽象的で難しく感じる方も多いのではないでしょうか。

私はピラティスを通してたくさんの方の身体を見てきましたが、自分を知るということは、まず自分の身体を知ることから始まるのではないかと思っています。

少しスピリチュアルな話のように聞こえるかもしれません。

けれど、実際はとても現実的な話です。

 

自分の身体なのに、知らないことがたくさんある

私たちは毎日、自分の身体を使っています。

歩く、座る、立つ、呼吸をする。

当たり前に行っていることですが、意外と自分の身体のことを知らないものです。

例えば、

  • どちらの足に体重をかけやすいのか

  • 呼吸をするとき、胸が動いているのか、お腹が動いているのか

  • 肩が上がりやすいのか

  • 骨盤がどのような位置にあるのか

  • 背骨がどのように動いているのか

こうしたことを正確に把握している人は意外と少ないのです。

自分の身体なのに、自分では見えない部分があります。

そして、自分では感じているつもりでも、実際には感じられていない部分もあります。

これは決して特別なことではありません。

むしろ、人間の身体はそういうものです。

 

「感じる」と「実際」は違うことがある

レッスンをしていると、

「真っ直ぐ立っています」

と言われる方がいます。

ところが実際に見てみると、身体は大きく右や左に傾いていることがあります。

逆に、

「私はすごく曲がっている気がします」

と言われる方が、実際にはとても整った姿勢をしていることもあります。

つまり、

自分が感じている身体と、
実際の身体には差があることがあるのです。

だからこそ、鏡を見たり、指導者からフィードバックを受けたり、動きながら確認したりすることが大切になります。

身体を観察することは、自分自身を客観的に見る練習でもあります。

 

身体には今までの生き方が現れる

身体はとても正直です。

忙しい時期が続けば呼吸が浅くなります。

ストレスが増えれば肩や首が緊張します。

同じ動きを繰り返していれば、身体にはその習慣が刻まれていきます。

今の身体は、今までの生活の積み重ねとも言えます。

もちろん、それが良い悪いという話ではありません。

ただ、

「私はこういう癖があるんだな」

「こんな時に力が入りやすいんだな」

「右側ばかり使っているんだな」

と気づくことは、自分自身を理解することにつながります。

身体を通して、自分の習慣や考え方まで見えてくることがあります。

ピラティスは自分を観察する時間

ピラティスは単に運動をする時間ではありません。

どこの筋肉を使っているのか。

呼吸はどうなっているのか。

身体の左右差はあるのか。

今、自分は何を感じているのか。

そうしたことを確認しながら動いていきます。

そのため、ピラティスを続けていると、

「以前より身体の変化に気づけるようになった」

「疲れる前に休めるようになった」

「無理をしている自分に気づけるようになった」

という方が少なくありません。

身体を知ることは、単に筋肉や骨格を知ることではなく、自分自身の状態を理解する力を育てることでもあるのです。

 

自分の身体は、一生付き合うパートナー

私たちは毎日、自分の身体と一緒に生きています。

だからこそ、

「もっと動けるようになりたい」

「痛みをなくしたい」

ということだけでなく、

「私は今どんな状態なんだろう」

と身体に興味を持つことも大切なのではないでしょうか。

自分の身体を知ることは、自分の弱さを探すことではありません。

今の自分を知ることです。

そして、知ることができれば、そこから変えることもできます。

ピラティスは、そのためのとても良いツールだと思います。

見えているようで見えていない身体。

感じているようで感じられていない感覚。

そんな自分自身を少しずつ発見していくこと。

それが、身体を知ることを通して、自分を知るということなのかもしれません。

 

 

一生懸命に誰でもが毎日を生きています。

そして、頑張っている毎日の中で

何を最も大事にしているのかは人によって違います。

 

それは正しいとか間違いとかはありません。

 

が、何を大切に生きているのか、わからなくなっていることってないですか?

人は頭がいいので、色々考えています。

そして理性があり、思考があり、制御しています。

 

が、本当は何を求めているのか・

 

それを考えてみるのもいいことではないでしょうか。

 

ピラティスをすることで、自分を知る

 

どんな自分でも受け止める。

なかなか難しいと思うし、私もできていないけど、その作業が楽しいと感じています。