Minaさんのブログ に、中国企業と仕事をすることについて、


「ジャングルに入っているような感じ」「常に爆弾を抱えている感じ」


とありましたが、私も読んで笑ってしまいました。


私も中国企業を相手に仕事をしていて、同様の気持ちになります。

特に「相手のことを全く考えずの手のひら返し」の多発には呆れてしまいます。

そんなことをしていると、まわりまわって自分の首も締まるはずなのに・・・。


当然、先手を打ってリスクを最小限にするわけですが、「そこまでやるのか」という一撃を食らうこともしばしば。


同僚の中国人が、中国で働くなら次の言葉を肝に銘じるべきだと言いました。


「マジメ過ぎるといじめられる」


なるほど、確かに・・・。


「相手を泣かさなければ『できる人間』じゃない」というビジネスモラルが、あたかも基盤になっているようです。


とはいえ、そんな「大自然」にいればこそ、ふと見上げた空が美しくみえることもあります。


雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-昆明の空



JR九州の鉄道車両デザインで有名な工業デザイナー、水戸岡鋭治氏のインタビューが週刊エコノミスト11月15日号に掲載されていました。


デザインとは何か。


若い時は、「美しいものをつくること」がデザインだと思っていました。

でも、いつしか「デザインは自分の思いを表現するものではない」ということに気づきました。

デザイナーは代行業。

利用者の思いを、お金をもらって表現する。利用者に、笑顔と笑いを提供することが、一番必要なんだと感じています。


中国の若いデザイナーは、このあたりのことに気づいていない傾向があります。


一方、仕事をご一緒させていただいている、山崎健太郎さんも深津泰彦さんも、同じことを言っていました。

やはり道を極めた人は同様の結論に達するものですね。

昆明にもたこ焼き屋が数店舗あります


しかし、日本のたこ焼き屋ではなく、台湾企業によるチェーンです。

日船章鱼小丸という名前のこの企業は、台湾や香港にも展開している「大企業」。

企業サイトにはとてもスタンダードなたこ焼きが表示されています。


サイトに表示されているたこ焼き画像。わさびソース入り。
雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-日の舟たこ焼き画像


何軒も展開しているのだから、きっと地元では受けているのでしょう


繁華街に立地し、スタンド方式での店舗展開。
雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-たこ焼き屋店舗


しかし日本人からすれば、ソースは甘ったるいし、カリッとしていない焼き具合、そして何より味がちょっと違うので、受け入れにくいものです。


使っている食材は、タコ、キャベツ、玉ねぎ。台湾製鰹節もふりかける。
雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-屋子焼き材料


中国人好みにローカライズしているわけですが、だからといって、その道を極めたものとは思いがたいです

いつかは中国人・日本人双方が食べても美味しいたこ焼きを開発して、店を出してみたいものです。

昆明の中心、南屏街。その中でも、若者に人気のデパート1階に、日本のジーンズブランド「EVISU」がオープンするようです


このブランドは中国の若年層の間でも大人気で、小さな路面店などでニセモノがたくさん売られています


それもそもはず、このジーンズはこっちの人からすればかなり高価。成都で知り合ったボンボン20代社長ですら「EVISUのジーンズはバーゲンの時にしか買わない」と言っていました。


ちなみに彼は大人仕様のレクサスと最高級コンパチのプジョーを所有しています…。


そんなEVISUですが、昆明でも高い売上を叩きだせるのでしょうか?


雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-EBISU

昆明の中心にある繁華街から、南へ約2キロほどの場所に建っているビルから撮影したものです。

南から北方向(中心街がある方向)を撮影。
雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-南から北への風景


こうやってみると、なかなかどうして。発展した近代的都市に見えます


しかし、ちょっと方向をかえてみましょう。


南から西北方向を撮影。

雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-南から北西への風景


低層ビルが建ち並ぶ、やや田舎くさい街に変わります


現在昆明は、郊外にマンション団地をいくつも作ったり、巨大な第二都心を建設したりしていますが、
まだまだ手付かずの場所がたくさん残っている
ことが分かります。


この風景を見ると、資金繰りが続く限り再開発は当分終わらなそうな気がします。

不動産バブルの崩壊が近いという中国ですが、さて昆明はどうなることやら。