第3,855回 ひとみ通信283「教え過ぎないことの大切さ」 | 昭和12年生まれの英子ひいおばあちゃんと柴犬・幸平のふたり暮らしブログ

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ひとみ通信283

    

2010年(平成22年)1月10日発行

 

 

教え過ぎないことの大切さ

 

 

昨年暮れに行われた第60回全国高等学校駅伝大会。

 

男子の優勝校は広島県立世羅高等学校でした。

 

駅伝チームを率いて6年目という岩本真弥監督の指導方針はズバリ

 

「極力教えない」こと。

 

「自主性と人間性がなければ優勝は出来ない!」

 

・・・というのが、優勝後のインタビューでの答えでした。

 

練習で思うように走れない選手がいても、アドバイスは常に最小限にとどめます。

 

寮生活でも厳しい監視はせず、選手同士で規則正しい生活を送るように任せます。

 

レース前、選手たちにかけた言葉も

 

「平常心で走れ」だけだったとか。

 

「極力教えない」とは

 

「教育は、何を教えるかより、何を教えないかが大切である」

 

という考えから。

 

最初から手取り足取り教え過ぎたら、その子の自主性や自習力は育ちません。

 

かといって教えなければ、動かないこともあります。

 

「極力教えないところから始め、その子にちょうど合ったアドバイスを探り出す」

 

ということです。

 

そこが子どもの能力を最大限に伸ばす、大事なポイントではないかと思います。

 

繰り返します。

 

「教え過ぎない」とは

 

「教えない」のではなく

 

「ちょうど合ったアドバイスを探り出す」ということです。

 

そして、もうひとつ。

 

「シンプルである」ことが大事。

 

 

ちなみに世羅高校のHPの学校案内に、

 

「世羅三訓」というのが紹介されています。

 

「挨拶励行」

「時間厳守」

「整理整頓」

 

教育は極力教えない事が大事。

 

シンプルであることが大事。

 

そこで育った子どもたちは、本物の自主性と自習力を獲得してくれるはず。

 

そう信じて心掛けたい(目配りは忘れずに)と思います。

 

※岩本真弥さんは2019年4月から、ダイソー女子駅伝部の監督に就任されています。

 

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岡山の南部にある自宅を改装して学習塾を開設。

 

以後、約40年間代表を務めてまいりました。

 

その40年間の間に、生徒さんとその保護者、そしてスタッフ側が共通の話題を共有できるようにと様々な通信物を定期発行して来ました。

 

・単純な学力向上の方法論のみではなく、ちょっとした気づきになればいいな!

 

・ちょっとした投げかけが、それぞれのご家庭にて親子で話し合う一助になればいいな。

 

・私自身が感動、感銘した話題を、関わりの深い方々とシェア出来たらいいな。

 

そんな想いで過去に書き綴った内容を、改めて本ブログにも遺しておきたいなという企画です。

 

自分への備忘録という位置付けでおりますが、ほんの一部分だけでもどなかたの心に残ればうれしいです。

 

もしかしたら、どなたかの著作物等から拝借している内容が含まれる可能性もあります。

 

その場合、ご連絡いただければ速やかに対処致します。

 

プライバシー等にも配慮しているつもりではありますが、なにぶん数十年前の記述が中心なので、失礼がありましたらお許しください。

 

人見 英子

 


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