ランク1位相手に大金星(VNL・トルコ戦)※追記あり | 福永英樹ブログ

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 眞鍋JAPANのVNL初戦は世界ランキング1位のトルコとの対戦でしたが、フルセットの末に見事に勝利しました! 世界ランキングが9位から8位へ浮上しました。


3‐2(25‐23、25‐21、23‐25、20‐25、15‐11)


■日本代表・先発オーダー

林 渡邉 石川

古賀 山田 岩崎

L小島


■日本代表・セットごとの出場選手

岩崎■■■■■

林 ■■■■■

古賀■■■■■

石川■■■■■

関 □□□□ー

渡邉■■■■ー

井上ーー□ーー

山田■■■■■

宮部ーーー□ー

黒後□ー□ーー

荒木□ーー□■

和田ーーー□ー


■日本代表・主な個人得点数

古賀31、石川20、山田9、林8、渡邉4、荒木3


■戦評・感想

 眞鍋監督は当大会に臨むにあたり、ミドルとバックローへのトスを得意としてきた関から、安定したサイドへのトスに定評がある35歳の岩崎にセッターを替えてきました。過去2年間データを取られた関からデータがほとんどない岩崎に替えるメリットがあることはさることながら、やはり主将古賀が27歳にして跳躍力が飛躍的にアップしたことと、石川がイタリアセリエA参戦で成長したことが、眞鍋JAPANの攻撃スタイルをリニューアルさせた要因だと思います。完全アウェイの中でスタートした第1セット序盤は一進一退の攻防が続きますが、両レフトの躍動とミドル陣のブロックタッチとサーブで、次第に日本ペースに持ち込みます。また相手エースのバルガスが本来の力を発揮できず、強靭な精神力で守備を支えるリベロ小島の存在も地味に効果を現していました。珍しい林のバックライトからのスパイクも出ました。そして苦手だったセット終盤の接戦にあたっても、古賀踏ん張りセットを先取しました。第2セットも渡邉のキルブロックを機に先行し、粘り強いディフェンスと古賀の速いバックアタックも相手の心を挫きました。またバルガスの攻撃がさっぱり機能しません。それでも地元の大声援を受けたトルコが持ち前のサーブ力で20点前に逆転しますが、相手連続ミスや古賀のサービスエースやバックアタックでこのセットも連取します。第3・4セットは岩崎のトスがライトやミドルにほとんど配球されないデータに対策したトルコか、本来の高さを活かしたブロックやスパイクで猛攻を仕掛けてきます。眞鍋さんは第4セット途中で関・宮部・荒木・和田ん出場させて、スタメンメンバーを休ませました。第5セットはこれまで勝負弱いと言われた日本の選手たちが、これまでの鬱憤を晴らすように集中力を発揮し、逆にコンディションとコンビ調整が充分でないトルコは明らかに息切れしていました。最後はこの試合大活躍の古賀が二段トスを見事にスパイクして大切な試合を勝ちきりました!


 やや古賀に負担がかかりすぎたともいえる試合でしたが、彼女はこの一戦にかけていたのでしょう。ただ相手が実力どおりの力を発揮できない状況だったとも言えますので、ライトやミドルの打数を増やせばもっと余裕をもって勝てたのかもしれません。このまま岩崎がすべての試合でスタメンセッターを担うかどうかを含めて、まだまだこれからだと個人的には感じました。