宮下遥(リオ五輪セッター)が有終の美を飾る | 福永英樹ブログ

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 2016年リオデジャネイロ五輪(第5位・ベスト8)で正セッターを務めた宮下遥選手(29歳・岡山)が、黒鷲旗優勝という有終の美を飾って引退しました。


 今の眞鍋JAPANがパリ五輪出場権を得るために必死なように、リオ五輪の出場権を獲得した時もそれはもう大変でした。特にセッターは中道・古藤といったベテランが故障により欠場を余儀なくされ、当時21歳だった宮下がたった一人でトスを上げきりましたから、日本代表を見事に五輪へ導いた彼女が選手生活で最も輝いた大会だったと思います。勝負のタイ戦で見せた宮下の誰にも負けない度胸は、今でも忘れられません。年齢的にピークだった東京五輪は中田久美監督のワンフレームバレーと相性が悪く、残念ながらメンバー落ちしましたが、今日の黒鷲旗決勝の巧みな配球と精度の確かさを見ると、さすが岡山を二度Vリーグで準優勝に導いたセッターだなと感じました。

 宮下はあのドジャースの大谷翔平選手と同じ歳ですから、まだまだやれるのではと思わぬではありませんが、15歳から15年間第一線でプレーしてきたわけですから、体の疲弊も他の29歳とは違っていたのでしょう。本当に長い間お疲れ様でした。ありがとうございました!