夏にも少し水漏れしていたので元々ヒビは入っていたのかも知れないが、目測では解らない程度のものだった。
水道管の破裂防止のために水を抜いたことにより乾燥してしまった便器の見えなかったヒビは、低温によって幅が広がり、完全に目視できる非常に立派なヒビとなった。
取り敢えず水道の元栓を開けてみると…
いつものようにゴゴゴゴゴッと水道管に水が上がってきた。
そしてトイレタンクに上がってきた水が到達した瞬間
『ドーン!』と景気の良い音を立てたかと思うとトイレタンクのパイプが抜け、俺は全身水びたし。
トイレから玄関に掛かる全域が、俺が慌てて元栓を閉めるまでのほんの10秒弱で、完全な水浸しとなった。
部屋を暖める前だったので、みるみるうちに床に出来た水溜まりは氷って行く。
『うわぁ…いゃいゃいゃいゃ』と呟くと、煙草がビショ濡れになって吸えなくなって居るのに気付き、めちゃめちゃ笑った。
しっかりと水抜きをして管理会社に連絡し、工事を頼んで札幌に帰った。
後日、管理会社から連絡が来て、何の用かと思ったら、苫小牧サロンの水道管は全凍結したというお知らせであった。
更に先日、西岡サロンの冷蔵庫が壊れた。
買ってから3年ぐらいしか経ってないのに、製氷機はまともに氷を作らなくなり、冷蔵室およびチルド室は常温となった。
冷凍庫だけは、今でもカチンコチンにものを凍らせてくれているが、恐らく時間の問題だろう。
諸行無常…、
カチンコチンの鶏肉の固さを確かめ、『3年かぁ…』と声に出して言うと
なんだかシュールで可笑しくなってしまい、めちゃめちゃ笑った。
崩壊の日は、いつだって突然やってくる。
冷蔵庫と便器と水道管、合わせると四十万円。
苫小牧サロンの分は、火災保険で対応できたので実際に支払いが発生するのは冷蔵庫の購入に掛かる料金のみでラッキーでした。
そして『四十万円、掛かったんだね…』と呟いて見たのですが、どうにも可笑しくなってきて大声で笑った。
『色んなものが壊れて行くねぇ…』と独り言を呟いてみたのですが、『ねぇ…』の部分で喉がかすれて裏返り、一人で大いに笑った。
おしまい。