さいたま国際マラソン【急】28km~フィニッシュ | 椎間板ヘルニアを克服したスポーツトレーナー hidekazuの日記

椎間板ヘルニアを克服したスポーツトレーナー hidekazuの日記

20代…腰痛に悩まされ 30代…椎間板ヘルニアで入院!
そんな困難を乗り越えながら、カラダの使い方を良くし
走れるカラダにした甘い物大好き人間!
体型維持するスポーツトレーナー都築秀和

小さなアップダウンを越えて

新見沼大橋の料金所を目指す。

 

1km毎に振動するGAMINの時計に目をやると

【5:53】

「そんなにまでペースダウンしていたのか!

ここから先は暫く平坦コースだからこのペースを保とう。」

そう考えながら呼吸を意識する…2回吸って1回吐く

呼吸を意識していたのに、唄を口ずさんだり…

「あっ!保険証忘れた!」なんて思い出したり…

頭の中がグルグル回りだしていた、集中力が切れてる?!

 

そんな折、両足のふくらはぎを鷲掴みされるような痛みが!

「ヤバい!つるのか?!まだ大丈夫!」

 

30kmの給水を終え、463号線を左折

東浦和駅入口…最後の折り返しに向かう途中

4時間のペースメーカーの集団に抜かれた!

 

「…着いていかなければ」

 

「呼吸は大丈夫苦しくない、気持ちも折れていない行ける!」

けど…ふくらはぎに纏わりつく痛みが徐々に大きくなっていた!

 

34kmを過ぎて細かなアップダウンが続く

1kmのタイムが【6:15】

 

脚が上がらない!

 

「脚を上げるんじゃなく骨盤を動かす!

まだ腕も振れている、今回は上半身に痛みは無い!

4時間切れないのか?まだ諦めない!!」

 

自分自身とそんな遣り取りが続いていた。

 

36km

さいたま国際マラソン最大の難所と言われている新浦和橋

全長300m 最大高低差およそ10m ビル3階分を上って下る…

 

このダメージの中での、このコース…イジメか!

 

ふくらはぎは痛いまま…

「まてよ?痛みがあるのは"ふくらはぎ"だけじゃん!

絶対にココだけは止まらない!上ってやる!!」

 

も~気持ちだけ!前なんか見れなかった。

「歩幅は狭く、スタンプ!歩幅は狭く、スタンプ!」

小声で呟きながら走る。

 

「乗り越えた!」

止まらなかった自分に感謝。ふくらはぎに感謝。

 

下りきったところが37km。残り5kmちょい。

 

463号線に別れを告げて北浦和の駅前を通過

埼大通りの入口の給水&給食で鰻のかば焼きと

舟和の芋ようかんでカラダを満たす…

というよりココロを満たしていた。

 

ただ、この後の記憶が無い…

前回の東京マラソンではミスターチルドレン「GIFT」や

ゆず「栄光の架橋」が頭の中で流れていたのに…。

 

40kmの看板、そして40kmで最後の給水を摂り

「よし!ペース上げるぞっ!」と踏み出した瞬間…

右脚の太もも内転筋、内側広筋が痙攣!想定外!

 

「嘘だろっ!完全につったら動けなくなる!?」

少しパニックになっていた自分がいた。

 

残り1km

「ラスト~」「頑張れ~」「この先を右折すればゴールだ!」

意識はあるけど、沿道の声援が遠くから聞こえる感じ…

この時、笑う余裕は無く「右脚よもってくれ~~」しかなかった。

ゴール!!タイムは…?