会員さんに別れを告げて埼玉スタジアムへ向かう
国道463号線を左折。
反対車線に目を向けながら走る…
そろそろ現れるだろう“あのランナー”
全身ゴールドのタイツに包まれた“ゴールドマン” である。
今回は思いっきり本名で「Yく~ん」と叫び「おおぉ~」返事。
今回もまた挙げた握り拳タイミングが同じだった。
苦しいながらもホッとできる瞬間。
15kmの給水所
「今、水分は欲しく無いなぁ~」と思いながらも
脚がつらないために顆粒のメダリストを飲む。
埼スタが見えてきた!
越谷に住んで15年、埼スタに来たのは実は初めて
この先の折り返しに向けて走るが北風が身にしみてきていた。
この時すでにスピードが落ち始めていたのが分かった…
痛みはないけど、何かがズレている。リズムが悪い???
最初の折り返し(17.4km)を過ぎ
呼吸に意識を向ける、走りながらのマインドフルネスである。
ただただ呼吸だけを意識。自分のリズムは2回吸って1回吐く
これを20km過ぎまで続けてみた。
乱れていたリズムが戻った気がした。
463号線に戻り神明町(越谷)の折り返しに向かう
沿道から「輝け~自分のために輝け~」という声援。
「今の俺、輝いているのか?」ふとそんな事を考えてしまった。
「輝いてなきゃ、光っていなきゃ虫だって寄ってこない。
光っていれば何かが寄ってくるよなぁ。」
「俺だって輝けないかな?どうすれば輝けるのかな?
今、輝いているのかな?輝くって何???」
結局答えなんか出ないまま神明町の折り返し地点へ
折り返した先で会員のMさん発見!
「頑張って~」「頑張りますね~」そんな遣り取りで十分繋がっている。
25kmの給水の手前で、宇佐美さんに抜かれ
「まだまだ頑張って~これからこれから!」と後押しの声援。
「まだ行ける!まだ動いてる!頑張りますよ~」と返答し自分に喝!
26km地点に黄色い旗とオレンジのアフロヘアーを発見!
そう、3人の会員の方々である。
まさか逆サイドの沿道にいるとは思わなかったので感謝しかない。
笑顔を返すも浦和美園イオンの前には坂が…
「越えてやる~絶対に止まらなね~!」
Qちゃんが言っていた「歩幅を狭くして一気に上がる!」
アシックス池田コーチが言っていた「一歩一歩スタンプを踏むように!」
そう考えながら進む…
「キツイ!!」
そう思ってしまった…たぶん眉間にシワが寄り、笑顔もなくなっていた。
坂を下り28km手前で給水。
これでコースメイクしていた【破】が終わった。
この後、こんなにも苦しくなるとは思わなかった…。