マジすか学園GX☆#3ー1☆
エレベーター内。
木崎ユリアの、
様子見など一切ない攻撃は、まるで、一撃(ひと噛み)で、肉をひきちぎり、骨をも砕くほどの野生動物──暗黒狼(ダークウルフ)の牙のよう。
狭い匣のなかで、かろうじてその拳を、躱し続ける大島優子の天性のひらめきと体さばき。喧嘩の神に認められた少女は、この状況においても、屈託なく笑う。
その表情を見て、
奥歯を噛み締めるユリア。
「その笑顔──、すぐに、消してやるッ!アンダーガールズとしてじゃなく、ただの──木崎ユリアとして!」
「やってみろよ!お前自身を、ぶつけてきやがれ!マジでな」
自分には、時間がないのだと優子は、知っている。その限られた時間のなかで、しなければいけないこと。それは──。
優子の右の拳が、ユリアの拳をすり抜け、顔面に届く。
ガン!と、エレベーターの壁に背中を打ちつけられるユリア。
「どうした?そんなもんじゃ、わたしは倒せねーぞ」
優子の言葉を
薄暗がりのなか、
いつにも増して冷めた瞳で受け止める。
「わたしは、常に、闇の中にいた。暗く、先の見えない汚れ仕事ばかりさ...。アメリカにいても、そう...。アンダーガールズとは、金の繋がり以外、何もねぇ」
「そこから、抜け出したかったんだな。それで──」
「そんなんじゃねぇ…」
水と油。炎と氷。光と影。
「そんなんじゃ...」
そのとき、
一瞬だけ。
優子は、めまいをおぼえた。前兆。
そのすきを逃さず、ユリアの蹴りが、猛々しい咆哮とともに、いま、
「うぁああああああああああッ!」
優子に迫る。
木崎ユリアの、
様子見など一切ない攻撃は、まるで、一撃(ひと噛み)で、肉をひきちぎり、骨をも砕くほどの野生動物──暗黒狼(ダークウルフ)の牙のよう。
狭い匣のなかで、かろうじてその拳を、躱し続ける大島優子の天性のひらめきと体さばき。喧嘩の神に認められた少女は、この状況においても、屈託なく笑う。
その表情を見て、
奥歯を噛み締めるユリア。
「その笑顔──、すぐに、消してやるッ!アンダーガールズとしてじゃなく、ただの──木崎ユリアとして!」
「やってみろよ!お前自身を、ぶつけてきやがれ!マジでな」
自分には、時間がないのだと優子は、知っている。その限られた時間のなかで、しなければいけないこと。それは──。
優子の右の拳が、ユリアの拳をすり抜け、顔面に届く。
ガン!と、エレベーターの壁に背中を打ちつけられるユリア。
「どうした?そんなもんじゃ、わたしは倒せねーぞ」
優子の言葉を
薄暗がりのなか、
いつにも増して冷めた瞳で受け止める。
「わたしは、常に、闇の中にいた。暗く、先の見えない汚れ仕事ばかりさ...。アメリカにいても、そう...。アンダーガールズとは、金の繋がり以外、何もねぇ」
「そこから、抜け出したかったんだな。それで──」
「そんなんじゃねぇ…」
水と油。炎と氷。光と影。
「そんなんじゃ...」
そのとき、
一瞬だけ。
優子は、めまいをおぼえた。前兆。
そのすきを逃さず、ユリアの蹴りが、猛々しい咆哮とともに、いま、
「うぁああああああああああッ!」
優子に迫る。
マジすか学園GX☆#2ー10☆
現在──
ブラックの超スピードの攻撃を、ギリギリでかわすミオン。
(強い...、あの頃、『階段』で、日に日に強くなっていったときよりも、さらに...強くなっている)
連携する
シブヤの拳を顔面に受けながら、それでも、お構いなしに、殴りかえす。
「クソッ!やるじゃねーか」
激闘をくぐり抜け、
傷だらけの四天王とはいえ、ミオンに譲る気配などない。
残りのひとり、覚醒したトリゴヤが、奇声をあげる。意識が、一気に溢れ出す。オーバーフロー。
そのとき。
世界が、止まった。
一瞬、そのような感覚に、その場にいた誰もが、陥った。
この場に、侵入してくる何者かによって──。
異様であり、異質。
それは、軍服のような制服を身にまとった高校生くらいの
少年のような少女。
「欅女学園、一年C組、平手友梨奈」
「どこの誰だか知らないけど、邪魔すんじゃねーよッ!」
ミオンが、叫ぶ。
「ただ、じっと眺め続けるなんて、できやしない」
直後。
その少年のような少女──平手友梨奈の背後に、トリゴヤの姿があった。
「たーだーいー......」
瞬間。
平手友梨奈のてのひらが、トリゴヤの顔面を覆う。
すると。
あっという間に、トリゴヤの逆立った長い髪が、垂れ下がり、
いわゆる『覚醒』がとけていくのがわかった。まるで、中和でもされたかのように。そのまま、意識を失い、無言で崩れ落ちるトリゴヤ。
「さぁ、次は、誰?」
異能のちから。
能力名『世界には愛しかない』──。
その様子を離れた場所から見ていた
お嬢様風の少女は、わかっていたというように、笑っていた。
「あーあ、また、やっちゃった」
ブラックの超スピードの攻撃を、ギリギリでかわすミオン。
(強い...、あの頃、『階段』で、日に日に強くなっていったときよりも、さらに...強くなっている)
連携する
シブヤの拳を顔面に受けながら、それでも、お構いなしに、殴りかえす。
「クソッ!やるじゃねーか」
激闘をくぐり抜け、
傷だらけの四天王とはいえ、ミオンに譲る気配などない。
残りのひとり、覚醒したトリゴヤが、奇声をあげる。意識が、一気に溢れ出す。オーバーフロー。
そのとき。
世界が、止まった。
一瞬、そのような感覚に、その場にいた誰もが、陥った。
この場に、侵入してくる何者かによって──。
異様であり、異質。
それは、軍服のような制服を身にまとった高校生くらいの
少年のような少女。
「欅女学園、一年C組、平手友梨奈」
「どこの誰だか知らないけど、邪魔すんじゃねーよッ!」
ミオンが、叫ぶ。
「ただ、じっと眺め続けるなんて、できやしない」
直後。
その少年のような少女──平手友梨奈の背後に、トリゴヤの姿があった。
「たーだーいー......」
瞬間。
平手友梨奈のてのひらが、トリゴヤの顔面を覆う。
すると。
あっという間に、トリゴヤの逆立った長い髪が、垂れ下がり、
いわゆる『覚醒』がとけていくのがわかった。まるで、中和でもされたかのように。そのまま、意識を失い、無言で崩れ落ちるトリゴヤ。
「さぁ、次は、誰?」
異能のちから。
能力名『世界には愛しかない』──。
その様子を離れた場所から見ていた
お嬢様風の少女は、わかっていたというように、笑っていた。
「あーあ、また、やっちゃった」