AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」 -45ページ目

マジすか学園GX☆#3ー2☆

「優子さんは!?」

メイド服の少女をからくも
蹴り倒し、
サドが、エレベーターホールにあらわれたとき、

そこに優子の姿は既になく、アンダーガールズ総統──太田リオナただひとりが、多くのアンダーガールズ隊員に囲まれている状況(ところ)だった。倒れても倒れても傷だらけになりながらも立ち上がってくる隊員たちに、リオナは、辟易としながらも、

「エレベーターの中だ!入ってすぐ、止まりやがった!」


嫌な予感がした。優子を信じてはいるものの、ひとりにしてよかったのか。


「それより、こいつら何とかならないか?」

余裕のある言葉とは裏腹に、形勢は不利のようだ。
その言葉に、サドは冷静にエレベーターホールを見渡す。

そして。

「そういうことか」

ひとりごちる。

次の瞬間。
サドに群がるゾンビのようなアンダーガールズ隊員たち。

サドは、構うことなく、一直線に突き進む。サドの長身から繰り出される拳は、アンダーガールズ隊員たちを叩きふせ、長く伸びた脚は、身体に触れさせることすら許さない。
そして、
いま、この場で、最も早く倒さなければいけない敵はこの先にいた。

(おそらく...)


数分後。


ついに、サドは、
ひとりの隊員の前に立った。見下ろす。

「違うな、お前」

違和感。

「どうして、お前ひとりだけ、返り血を浴びていないんだ?それに、身体中、どこにもケガをしていない。何故か、お前だけは、わたしたちに、決して近づこうとはしなかったな」

サドは続ける。

「お前は、この状況を、楽しむために、ここにいたんだ!一番近くで見たかったんだろ!この地獄のような惨状を!」

言われて、その少女は、破顔する。

「わははははははは!ようやく、わかったずな!」

「ずな?」

「わたしの名前は、伊豆田リナ。薔薇十字軍(ローゼンクロイツ)の正規メンバーずな。てめーの言う通り、わたしが、こいつらを操っていたずなよ」

あっさりと白状する伊豆田。

「お前だったのか!ぜってー許さねー!ぶっとばしてやる!そこを動くなよ」

リオナも、伊豆田に近づこうとするが、すぐに、複数の隊員たちに阻まれた。

「早く、こいつらを止めろ!さもないと...」

「うるせーずな!種明かししたからって、どうにもならねーぜ!もうひと息だ!全員やれずな!」

足元に倒れていたはずが、起き上がり、
猛然と襲いかかってくるアンダーガールズの隊員たち。サドの両腕、両脚にも絡みつく。しかし。

「タネが、バレたら、もう...、手品はおしまいだ!」

振りほどく。サドの拳は、手加減をしながらも、的確に、隊員たちの急所をとらえた。

すかさず、この場から
逃げだそうと背中を見せる伊豆田に、

「さっきから、ずなずな、うるさいんだよ!」

サドの一撃必殺のハイキックが、後頭部に炸裂した。

伊豆田は、自分の首が吹っ飛んだのかと思うくらいの激痛に倒れ伏した。

反撃する気力もない。もともと、腕に自信があるわけではないようだ。

言われた通り、隊員たちを操ることを止めた伊豆田。

アンダーガールズ隊員たちは、その場で、一斉に、動きを止め、倒れ込んだ。
そのあと、
催眠術にかけられていたかのように、徐々に、目を覚ましていった。自分たちが、いままで、何をしていたのかを自覚するには、まだ、時間がかかるようだったが──。

それを見て
ほっとするリオナ。


「今度やったら、こんなものじゃすまないことは、わかってるよな?」

サドの言葉に、
伊豆田は
ちからなくコクリと頷いた。


フッと笑い、そして、サドは、言った。

「おつ“ずな”」

マジすか学園GX☆#3ー1☆

エレベーター内。

木崎ユリアの、

様子見など一切ない攻撃は、まるで、一撃(ひと噛み)で、肉をひきちぎり、骨をも砕くほどの野生動物──暗黒狼(ダークウルフ)の牙のよう。
狭い匣のなかで、かろうじてその拳を、躱し続ける大島優子の天性のひらめきと体さばき。喧嘩の神に認められた少女は、この状況においても、屈託なく笑う。
その表情を見て、
奥歯を噛み締めるユリア。

「その笑顔──、すぐに、消してやるッ!アンダーガールズとしてじゃなく、ただの──木崎ユリアとして!」

「やってみろよ!お前自身を、ぶつけてきやがれ!マジでな」

自分には、時間がないのだと優子は、知っている。その限られた時間のなかで、しなければいけないこと。それは──。


優子の右の拳が、ユリアの拳をすり抜け、顔面に届く。

ガン!と、エレベーターの壁に背中を打ちつけられるユリア。

「どうした?そんなもんじゃ、わたしは倒せねーぞ」

優子の言葉を
薄暗がりのなか、
いつにも増して冷めた瞳で受け止める。

「わたしは、常に、闇の中にいた。暗く、先の見えない汚れ仕事ばかりさ...。アメリカにいても、そう...。アンダーガールズとは、金の繋がり以外、何もねぇ」

「そこから、抜け出したかったんだな。それで──」

「そんなんじゃねぇ…」

水と油。炎と氷。光と影。

「そんなんじゃ...」

そのとき、
一瞬だけ。

優子は、めまいをおぼえた。前兆。

そのすきを逃さず、ユリアの蹴りが、猛々しい咆哮とともに、いま、

「うぁああああああああああッ!」

優子に迫る。

マジすか学園GX☆#2ー10☆

現在──

ブラックの超スピードの攻撃を、ギリギリでかわすミオン。

(強い...、あの頃、『階段』で、日に日に強くなっていったときよりも、さらに...強くなっている)

連携する
シブヤの拳を顔面に受けながら、それでも、お構いなしに、殴りかえす。

「クソッ!やるじゃねーか」

激闘をくぐり抜け、
傷だらけの四天王とはいえ、ミオンに譲る気配などない。


残りのひとり、覚醒したトリゴヤが、奇声をあげる。意識が、一気に溢れ出す。オーバーフロー。


そのとき。

世界が、止まった。

一瞬、そのような感覚に、その場にいた誰もが、陥った。

この場に、侵入してくる何者かによって──。

異様であり、異質。

それは、軍服のような制服を身にまとった高校生くらいの
少年のような少女。


「欅女学園、一年C組、平手友梨奈」


「どこの誰だか知らないけど、邪魔すんじゃねーよッ!」

ミオンが、叫ぶ。

「ただ、じっと眺め続けるなんて、できやしない」


直後。
その少年のような少女──平手友梨奈の背後に、トリゴヤの姿があった。

「たーだーいー......」


瞬間。
平手友梨奈のてのひらが、トリゴヤの顔面を覆う。

すると。

あっという間に、トリゴヤの逆立った長い髪が、垂れ下がり、
いわゆる『覚醒』がとけていくのがわかった。まるで、中和でもされたかのように。そのまま、意識を失い、無言で崩れ落ちるトリゴヤ。


「さぁ、次は、誰?」

異能のちから。

能力名『世界には愛しかない』──。


その様子を離れた場所から見ていた
お嬢様風の少女は、わかっていたというように、笑っていた。

「あーあ、また、やっちゃった」