#5
「トリゴヤあああああ!」
まさかが、現実となってしまった。河原にうずくまっているトリゴヤ。ここまで、這ってきたのか。
河川敷をすべるように駆け下りるサド。
そして、傷だらけのトリゴヤを抱える。
「…やられちゃった…やっぱり…覚醒しなきゃ…ダメだね」
「バカやろう!もう二度と覚醒なんかさせるものか!」
トリゴヤの覚醒は、トリゴヤ自身に、相当な精神的負荷がかかる。下手をすると、精神崩壊をも免れないことをサドも知っていた。
「でもね…見えた…よ」
そう言って、サドの額に自分の額を押し当てた。ヴィジョンがサドの脳に流れ込む。
「そうか、そういうことだったのか」
「サド…わたし…少しは役に立てたかな…」
「ああ!もちろんだ!だから、もうしゃべらなくていい」
「よか…た」
意識を失ったトリゴヤを、サドは強く抱きよせた。
トリゴヤは満足そうな笑みを浮かべていた。
まさかが、現実となってしまった。河原にうずくまっているトリゴヤ。ここまで、這ってきたのか。
河川敷をすべるように駆け下りるサド。
そして、傷だらけのトリゴヤを抱える。
「…やられちゃった…やっぱり…覚醒しなきゃ…ダメだね」
「バカやろう!もう二度と覚醒なんかさせるものか!」
トリゴヤの覚醒は、トリゴヤ自身に、相当な精神的負荷がかかる。下手をすると、精神崩壊をも免れないことをサドも知っていた。
「でもね…見えた…よ」
そう言って、サドの額に自分の額を押し当てた。ヴィジョンがサドの脳に流れ込む。
「そうか、そういうことだったのか」
「サド…わたし…少しは役に立てたかな…」
「ああ!もちろんだ!だから、もうしゃべらなくていい」
「よか…た」
意識を失ったトリゴヤを、サドは強く抱きよせた。
トリゴヤは満足そうな笑みを浮かべていた。
#4
#4『激闘!前田vsマナツ!謎の少女登場』 終
次週、サドが見たものとは?
マジ女に乱入したマナツに、前田たちは、どう立ち向かうのか?
トリゴヤの安否はいかに?
サヤの真の目的とは一体?
次回も、お楽しみください!
次週、サドが見たものとは?
マジ女に乱入したマナツに、前田たちは、どう立ち向かうのか?
トリゴヤの安否はいかに?
サヤの真の目的とは一体?
次回も、お楽しみください!
#4
妙に廊下が騒がしい。
ケンカのようだ。
ガラスの割れる音。怒声が響く。
その音が、前田のいる教室に、段々と近づいてくる。
勢いよく教室の扉が開いた。
「前田ー!」
ぼろ雑巾のようにされた、マジ女の生徒を投げつけ、教室に入ってきたのは、アンダーガールズ特攻隊長、向田マナツであった。昨日の激闘の傷が、顔に生々しく残っていた。
サドは走った。
走りつづけた。
トリゴヤを追って。
(間に合ってくれ)
ふと、河原を見やると、人影が見えた。
(まさか…)
ケンカのようだ。
ガラスの割れる音。怒声が響く。
その音が、前田のいる教室に、段々と近づいてくる。
勢いよく教室の扉が開いた。
「前田ー!」
ぼろ雑巾のようにされた、マジ女の生徒を投げつけ、教室に入ってきたのは、アンダーガールズ特攻隊長、向田マナツであった。昨日の激闘の傷が、顔に生々しく残っていた。
サドは走った。
走りつづけた。
トリゴヤを追って。
(間に合ってくれ)
ふと、河原を見やると、人影が見えた。
(まさか…)