マジすか学園3☆#13ー5☆
スーパーマーケットの裏手(バックヤード)─
意識を失った阿部マリアが、横たわり、ビール瓶のケースや段ボール箱などが取り囲むなか、ブラックと光宗カヲルが、一触即発の状態で睨みあっていた。
決して、相容れることのない─闇と光のように。
「何故…、シブヤを襲った?」
初めに、ブラックが、その沈黙を破る。
「シブヤさんは、思った通りのひとでした…、すぐに感情的になるところが噂通り…」
「何故だと訊いている…、いったい、何のためにこんなことをする?」
とりつくしまもないブラックに、
両肩をすくめ、ため息をつきながら、カヲルが面白くなさそうに答えた。
ひとこと。
「変革ですよ…」
「変革…だと?」
「ええ、いまがまさに、“そのとき”なのです…、何事も、破壊なくして、創造はありえないでしょう。旧体制を打倒し、我々、新世代が、あらたに、この(裏)世界を構築し、支配する…、我々が、新たな神となるのです!」
「我々…?」
「いずれ、『知る』ことになるでしょう。おそらく、あなたたち全員、仲良く、病院のベッドの上で…」
「なるほど…、口だけは、達者のようだな…」
「我々は、誰もが、実力では、すでに、あなたたちを凌駕しています。あと、必要なもの…、それは、既成事実。あなたたち(神々)を倒したという実績のみ!」
「やってみろ…、シブヤに、まぐれ勝ちしたくらいで、浮かれるな…、ラッパッパ四天王の名…、そんなに、安くはないぞ…」
一瞬で、ブラックの姿が、カヲルの目の前から消える。
その光景を楽しそうに眺め、目を伏せるカヲル。
「疾風の女神…、その迅さ(スピード)が、命取り…」
空気を切り裂く素早い動きで、ブラックが、カヲルに迫る。
パパンという、数発の撃ち込みを、カヲルが、手のひらで、防ぐ音が響く。
音もなく、まるで、瞬間移動でもしているかのようなブラックの動きは、常人の目には映らない。
さらに、死角からの攻撃は、誰にも捉えられるものではなかった。
しかし、カヲルには、それが、しっかりと見えている。
「一見、消えたようにみえる動き。でも、当然のことですが、本当に消えるわけではない─」
受け流しながら、語る。
「─死角から、来るとわかっていれば、かわすのは、さほど難しいことではありません。ましてや、こちらが、“作った”死角であれば、なおのこと」
そのときー
バシっという打撃音と共に、倒れこんだのは、ブラックのほうだった。
合わせられたのだ。拳をー。
自ら、死角(スキ)を見せ、そこから来る攻撃に対応する。カヲルには、まだまだ余裕が感じられた。
「相手のスピードが、迅ければ、迅いほど、カウンターによる衝撃は大きくなる。常識ですよね。ブラックさん、もっと、ギラギラした闘争心を見せてもらえませんか?」
その言葉に
ゆっくりと立ち上がるブラック。
そして、
「“サテンのような残り火よ…”」
呟く。
「“義務は生ずるのだ 誰にいわれるでもなく…
ここには希望はない 立ち上がる望みもない…
智恵も不屈の精神も ただの責め苦に過ぎぬ…”」
「ようやく、出ましたか…、詩(死)の宣告…」
「“熱き血潮の柔肌よ…、明日は…もう…ない…”」
意識を失った阿部マリアが、横たわり、ビール瓶のケースや段ボール箱などが取り囲むなか、ブラックと光宗カヲルが、一触即発の状態で睨みあっていた。
決して、相容れることのない─闇と光のように。
「何故…、シブヤを襲った?」
初めに、ブラックが、その沈黙を破る。
「シブヤさんは、思った通りのひとでした…、すぐに感情的になるところが噂通り…」
「何故だと訊いている…、いったい、何のためにこんなことをする?」
とりつくしまもないブラックに、
両肩をすくめ、ため息をつきながら、カヲルが面白くなさそうに答えた。
ひとこと。
「変革ですよ…」
「変革…だと?」
「ええ、いまがまさに、“そのとき”なのです…、何事も、破壊なくして、創造はありえないでしょう。旧体制を打倒し、我々、新世代が、あらたに、この(裏)世界を構築し、支配する…、我々が、新たな神となるのです!」
「我々…?」
「いずれ、『知る』ことになるでしょう。おそらく、あなたたち全員、仲良く、病院のベッドの上で…」
「なるほど…、口だけは、達者のようだな…」
「我々は、誰もが、実力では、すでに、あなたたちを凌駕しています。あと、必要なもの…、それは、既成事実。あなたたち(神々)を倒したという実績のみ!」
「やってみろ…、シブヤに、まぐれ勝ちしたくらいで、浮かれるな…、ラッパッパ四天王の名…、そんなに、安くはないぞ…」
一瞬で、ブラックの姿が、カヲルの目の前から消える。
その光景を楽しそうに眺め、目を伏せるカヲル。
「疾風の女神…、その迅さ(スピード)が、命取り…」
空気を切り裂く素早い動きで、ブラックが、カヲルに迫る。
パパンという、数発の撃ち込みを、カヲルが、手のひらで、防ぐ音が響く。
音もなく、まるで、瞬間移動でもしているかのようなブラックの動きは、常人の目には映らない。
さらに、死角からの攻撃は、誰にも捉えられるものではなかった。
しかし、カヲルには、それが、しっかりと見えている。
「一見、消えたようにみえる動き。でも、当然のことですが、本当に消えるわけではない─」
受け流しながら、語る。
「─死角から、来るとわかっていれば、かわすのは、さほど難しいことではありません。ましてや、こちらが、“作った”死角であれば、なおのこと」
そのときー
バシっという打撃音と共に、倒れこんだのは、ブラックのほうだった。
合わせられたのだ。拳をー。
自ら、死角(スキ)を見せ、そこから来る攻撃に対応する。カヲルには、まだまだ余裕が感じられた。
「相手のスピードが、迅ければ、迅いほど、カウンターによる衝撃は大きくなる。常識ですよね。ブラックさん、もっと、ギラギラした闘争心を見せてもらえませんか?」
その言葉に
ゆっくりと立ち上がるブラック。
そして、
「“サテンのような残り火よ…”」
呟く。
「“義務は生ずるのだ 誰にいわれるでもなく…
ここには希望はない 立ち上がる望みもない…
智恵も不屈の精神も ただの責め苦に過ぎぬ…”」
「ようやく、出ましたか…、詩(死)の宣告…」
「“熱き血潮の柔肌よ…、明日は…もう…ない…”」






