トラスト -98ページ目

99番 孤独など誰も感じたくない

99番目の詩。どうしようもなく悲しみを抑えられない人と出会って。

 

孤独など誰も感じたくない、

だけど大切な人を死なせてしまったという

罪の意識に苛まれている彼は

悲しみという孤独から抜け出すことができない。

 

失った人のことを思うだけで目が熱くなり、

涙が溢れ出て来て、

息も止まり、

胸の苦しみが襲う。

 

申し訳ない、

ごめんなさい、

罪人の彼が持っている

たった二つの言葉。

 

本当に後悔している人の、

魂と体が震える、

孤独からの叫びを聞いて、

僕はただあの人のことを思う。

 

イバラが浮かび、

釘が浮かぶ。

ただ寄り添って聴きなさいと

孤独を癒せるあの人は僕に言う。

 

 

 

98番 神などいないと信じたい人を

98番目の詩。無神論について考えながら。

 

神などいないと信じたい人を

無神論者というらしい。

誰が風を見ただろう、

神がいると信じる詩人が問いかけた。

 

だれがトトロを見ただろう、

僕ならジブリ風に問いかける。

トトロがいると信じる人は

神がいると信じられる人。

 

僕は、燃える人魂を見たことがある。

レム睡眠の中で死んだ人の霊が

白い光の玉となって僕の目の前まで

近づいて来たのを見たことがある。

 

嘗て歴史の中で

宗教的権力者が神を拝めと命令し

知識のない人たちを支配したことがある。

知識のある人たちは、そんな神を否定した。

 

僕は目に見えないものでも

確かに存在していると信じている。

あなたの愛をいつも感じて、

目に見えないあなたを僕も愛しているからだ。

 

 

97番 あなたが送ってくださったシュウマイは

97番目の詩。わざわざシュウマイを送っていただいて。

 

あなたが送ってくださったシュウマイは

遠い古里の味がして

僕は心の奥の扉を開いて

子供の頃を思い出してしまった。

 

あの味は

ポテトフライと言ったかな、

茹でたジャガイモを角切りにしたものと

長ネギの輪切りをソースで炒めただけのもの。

 

その味は

まだ僕の人生に愛が溢れていた頃の

人生が輝いていた頃の

幸せの味。

 

この味は

あなたが僕に送ってくれたシュウマイの

蒸し立ての温かい

遠い古里にいるあの人の愛。