135番 僕は、というより
135番目の詩。自分の衰えを受け入れならが。
僕は、というより、
人間はみな死ぬのだから、
あなたとお別れする時が
近づいているように思う。
きっと僕は横になり、
夢を見ることしかできず、
あなたがそばに
居てくれるかもしれない。
僕が死んだ後も、
あなたが僕の愛を
感じられるように、
習った魔法をかけてみよう。
僕はあなたが入るお風呂のお湯です、
あなたが呑むお茶です、
あなたが吸い込む空気です、
僕はあなた自身です。
134番 桜が咲いている
134番目の詩。だれが風を見ただろう、そんな詩を思い出しながら。
桜が咲いている、
目の前で咲いている、
なんだかとても嬉しくて、
僕は春を信じる。
目の前で泣いている人がいる、
涙を流している人がいる、
なんだかとても悲しくて、
僕は悲しみを信じる。
微 笑んでいる人がいる、
目の前の写真の中で、
もういない人なのに、
僕は命を信じる。
あなたは見えない、
僕はいま独り、
でもいつもあなたを感じている、
僕は愛を信じる。
133番 水仙が咲いたよ
133番目の詩。植木鉢の水仙が咲いて。
水仙が咲いたよ、
孫のような笑顔だよ。
神様、ありがとう
今日も幸せだな。
小学校に上がるとき、
田舎から引き剥がされて、
都会に出たんだ。
あれから毎日寂しかった。
渡良瀬川のメダカが
心に見えたよ。
あばあちゃんに会いたかった、
いつも笑顔だったよ。
水仙が咲いたよ。
神様、ありがとう。
光り輝く命、
愛をありがとう。