皆様お疲れ様です。



新しい部署に異動して

はや3ヶ月が経ちました。



この3ヶ月間

何人もの従業員(部下)の方と

業務コミュニケーションを取ってきましたが

唯一1人だけ取れてない人がいました。



Aさんとします。



Aさんは

長く務められてる方だったので

今の部署に異動する前から知っていましたし

以前は一緒に働いた事がありました。



でも今は闘病のため休職されていて

私が異動してきた時には

既にお休みをされている状態でした。



9月にAさんの契約更新があって

9月中に契約をしないと切れてしまうのですが

本人は休職中

連絡しても繋がらない事が多く

どうしたものかと思っていました。



そんなAさんが

闘病している病は

「がん」



でも既にかなり転移しており

正直言って厳しい状況。




心のどこかでは

復帰はもう難しいのではないか

そんな事も思っていました。



でも

一縷の望みと言いますか

一時的にでも復帰して

また一緒に働けるのではないか

そういう気持ちも持っていました。




ただその前に

なんとか契約更新をしないといけない

そこだけが気になっていました。



契約更新をしないと

雇用保険も社会保険も全部切れてしまう。



退職して

ご主人の扶養に入るという手もあるけど

そうすると休職手当が出ないとか

色々問題が生じるので

やっぱり契約更新はしないといけないけど

連絡がつかない。



そんなモヤモヤした日々を

送っていたある日

ようやくAさんから連絡が来ました。



久しぶりのAさんとの会話でしたが

やはり病状は思わしくないようで

少し声は辛そうでした。



とにかくご主人に契約書を取りに来てもらって

必要事項を記入して欲しい

そしてそれをまたご主人に持って来てもらえば

それであとはこっちでやっとくから!

という事をAさんに伝えました。



Aさんは

ありがとう。

でも、もう生きて会えないかもしれないよ?

全然ダメなんだもん。



と、Aさんはかなり弱気になっていました。




バカなこと言ってんじゃないよ!

俺はAさんと働きたくて待ってるんだから

ちゃんと自分の足でここに来るんだよ!

また一緒に働こうぜ!



私はAさんにそう伝えました。



Aさんも

うん、ありがとう。

頑張るね。



そう言って電話を切ったのですが

先日Aさんの娘さんから

Aさんの訃報が伝えられました。



ショックでした。



訃報が伝えられた日

電話で話してから一向にご主人が

書類を取りに見られてないようなので

出勤したら事務の人に聞いてみようと

思っていたんです。



出勤して朝一番に

事務の人ではない別の従業員から

Aさんって連絡来たの?と聞かれ




いや実は…と

先日の電話の事を話し

今日後で事務の人に確認しようと

思っているんですよ。

なんて話しながら



自分の思ってた事を突然別の人に言われて

なんとなく奇遇だなぁと思っていたんです。



そして朝の仕事が一段落して

コーヒーを飲んでたんですけど

このコーヒーを飲んだら

事務の人にAさんの事を聞いてみよう



そう思っていたら

事務からの内線で訃報を知りました。



そのまま娘さんからの電話に代わり

お悔やみを伝え連絡先をお聞きしました。



突然の事にかなり動揺しましたが

お悔やみの社内通達などを作成したり

Aさんの事で対応していたんですけど




その作業をしながら

ふと思ったんです。




人が空へ旅立つ時って

なんとも説明し難い不思議な感覚が

あるんですよね。





長男が旅立った日

奥さんから連絡が来て

慌てて家に向かっている時



頭では奥さんの言ってる事を理解しつつも

心の中では「嘘であって欲しい」という

気持ちがあって

半信半疑で帰っていたんですけど



家のワンブロック手前の交差点で

私の前の車のナンバーが

長男の誕生日「1222」だったんです。



そしてその車が走り去って行くのを見て

何故か長男の死を確信してしまったような

不思議な感覚にとらわれたんですよね。



そして今回のAさんも

何故かその日

自分も含めて朝からAさんの話になって

今日はなんだか奇遇だなぁと思っていたら

まさかの訃報。



そういう事ってあるんでしょうね



それが一体どんな意味のある

メッセージなのか

私にはよく分かりません。



でも

生命の灯火が

最後の力を振り絞って

伝えてくれているような

そんな気持ちになりました。




私は

Aさんの訃報を皆に伝えました。




驚く人、泣く人、覚悟してた人、様々でした。





私は逆縁の悲しさを痛い程知っていますが

やはり「人の死」というものは

たとえ家族でなくても嫌なものです。



そんな事

ほんと当たり前の事なんですけどね。




なんか上手く言えないんですけど




逆縁を知ったからこそ

想像してしまう悲しみや

寄り添う気持ちが

逆に私を動揺させます。



でもやっぱり思うのは

亡くなったという事よりも

その人が人生を全うし生き抜いた事や

一緒に働いた思い出を

大切に想ってあげたいですね。




会社以外の場所でのAさんも

幸せな時間や愛する家族がいたんだという事




そういう自分が知らない部分にも

想像して少しでも寄り添ってあげたいです。




ご冥福をお祈りいたします。






最後までお読みくださり

ありがとうございます。



はじめましての方へ

よろしかったら

こちらもお読みいただけますと幸いです。



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