いい農業経営するには | K&K FARM 小原英行のブログ

K&K FARM 小原英行のブログ

同じ江戸川区の門倉農園と共に、発祥の地江戸川区で都内の学校給食を中心に小松菜を栽培出荷しています。

今日は・・・退屈?な真面目な話w

 

同じようなことばっかり言っているけど・・・

たまにだから、最後までお付き合いいただけたら♪

 

 

 

 

よく、農業は『土づくり』という人がいますが・・・

(そろそろ居なくなったと思うんだけど、実際はまだ結構いるよね)

 

 

いや・・・wマジで居るんだよね。農業は、人間のために人間の食べたいものをちゃんと作って賃金を得る産業だと思ってる。

 

もし反論する人がいるなら、人間の食べられないものを作って、賃金を得ない方向に進んでもいい。

 

 

 

あ、そうそう。個人的には、土づくりって大切だと思うけど、それやってりゃ農業経営出来るかっていうと、全然出来ないと思っています。

 

土づくりだけやってりゃ農業経営が出来るっていうなら、随分楽。

実際は・・・

 

 

土づくりは経営の一部

 

 

ですから。もっというなら、生産の一部が土づくり。

なので、土づくりは大切だとしても、当然それだけではありません。

 

 

だから、いい農業経営をするには、経営を学ぶしかないんです。

土づくりや栽培だけがいくらうまくなってもそれは経営じゃないんです。

 

 

最悪、水やりを疎かにすると、誰かが農業に最も大切だと豪語する土づくりを生かすことなく、無駄にすることができます。ポイントは簡単。

 

 

 

植物は、水に溶けた養分を吸収するから。

 

どんなに素晴らしい土づくりしたとしても、水をやらなかったり、また、やり過ぎたりすればそれだけで生育の状態は大きく変わります。

 

 

それでも

 

土づくりだっ!!!!

 

と言い張る人がいるなら、それは肥料屋さんの宣伝に踊らされているか、セールス頑張っている肥料屋さんの言い分です。だって、農業経営には全然土づくり以外にも要素が沢山ある。

 

これは、他産業の経営者なら何も言わなくてもわかることでしょう。

飲食店経営を例にした場合・・・

 

農業は土づくり!!!というなら・・・

飲食店経営は塩加減!(いや、火加減でもいい)

 

 

 

 

とか言っているのと同じなんです。そんなわけないよねwそんな安い飲食店経営ってないよ。いや、100歩譲って『料理は』ならいいけど・・・

 

仮に料理だとしても

 

●素材、素材管理

●下ごしらえ

●火加減

●塩加減

●調理行程

●食べる環境づくり

●食べる器

●温度管理

●提供する順番やペース

●その他諸々

 

など様々。俺は料理人じゃないから、これくらいしかわからないけど、たぶん大切な要素はもっとある。ここに飲食店の経営まで絡んでくると・・・

 

●どういう立地で

●どんなコンセプトで

●どんな人をターゲットにして

●何人くらいで

●どのくらいの規模で

●どのくらいの営業時間で

●何回転して

●どういう店内で

 

とか、簡単に言えばこうなるわけよね。

とてもじゃないけど、火加減や水加減だけでいい店になるわけない。

 

 

経営舐めんなよ

 

 

と思うわけです。

 

それでも、農業ってなんか自然の中に溶け込んでいて、自然の恵みを生かしてます♪みたいなイメージで『土づくり』って言えば、いい農業経営できましょうか?出来る?

 

 

 

出来るっ!!!!

 

 

 

って言っている人はいるけど・・・絶対出来ないね。

 

いや、何度も言うけど、大切な要素ではあるよ?

でもさー・・・土づくりに拘ってます♪とか言われても・・・

いや・・・いいけどさ。俺だったら・・・最低でも

 

野菜作りに拘っています。

 

 

っていうわw

でも、いい野菜は土づくりからだろっ!!!って言われたとしたら、土づくり以外にもいい野菜を作る要素は数多くある。

 

 

●水やりにも拘っている。均等にやることにも、量もタイミングも。季節によって違うしね。

●種を落とす株間も拘っている。

●季節によって使う品種も拘っている

●温度、湿度管理も拘っている。

●生産や収穫するタイミングにも拘る。

●農産物の触り方にも拘る。

●収穫後の管理にも拘っている。

●適切な温度で管理し、出荷したのち、どの様に扱われる可能性があるかも考える。

●一緒に仕事している相手業者様に管理や扱いについてレクチャーする。

 

これ以外にも栄養成長の分野だけの小松菜に対して、果物やなり物の様な生殖成長の農産物になれば、あらゆる農作業のタイミングや温度管理、二酸化炭素濃度、葉かき、摘果作業など・・・キリがない。

 

 

さて・・・それでも、土づくり?

 

 

そろそろ大笑いしていいぜ?w

どーりで農業界が伸びないわけだ。

俺は美しい農業経営に拘っています。

 

なので、上記の一つ一つの拘りなんて、毎日農産物の顔色を観察しながら呼吸するようにやってますよ。当たり前で語る気にもならなかったレベル。

 

いや…言葉にするのが面倒くさいくらい細かいことやっていますので。年間通じて農産物を当たり前の様に安定して計画的に出荷することは想像以上に難しいと思いますよ。

 

一言で

 

いい農業経営からは、美味しい農産物が生まれ続けます。

 

 

目指すのはそこ。農業界全部が目指すべきはそこだろうね。

良い経営やってると余裕も生まれて管理もうまくいくしね。

設備投資だって悪い経営よりはしやすくなる。

 

以前書いた

 

いい農産物(←大体同じようなこと言ってる)

 

 

と同様で有機栽培だとか慣行栽培だとかいう次元の話ではないんです。その栽培法で分けた理由は、有り余る農産物の中で付加価値を付けて売ろうとしたからとか。

 

正当な付加価値なら、今後も残ると思いますが、正当ではなかったので個人的にはどうでもいい差になりました。そんな差が大切だと思ってるうちは経営って良くならないと思うよ。

 

 

いやいやいやいやいやいやいやいや

 

 

有機栽培はSDGsだろっ!!!

 

 

っていう人いますけど・・・

いや、国を挙げてそう言ってる人も居ますけど・・・

 

 

①有機栽培って栽培現場の歩留まりが悪いことが多い。

②流通、販売形態が個人宛が多くて、思ったより不利なことが多い。

ガソリン使いすぎ。

 

 

もちろん有機栽培は環境限定で素晴らしい取り組みなこともあるし、たまに無茶苦茶技術が高い人も居て、全員がそういう風になったらいいだろうね。実際腕がいい有機栽培やってる農家で尊敬できる人も居る。

 

でも、全員なんてとても現実的ではない。本当に一部。あ、それは慣行栽培も同じね。だからただの栽培の差でしかない。

前も言ったけど、〇〇栽培じゃなくて

 

 

◎技術が高いか

技術が低いか

 

 

◎上手いか

✖下手か

 

 

ここで判断しよう。そして、他産業と同様、いや、不安定モッサリの自然が相手なのだから

 

安定性

計画性

 

その辺りは特に突出して力を入れて、無駄を省いて生産性を上げる。

 

●ニーズを把握する

●ニーズに準じた生産をする

●無駄を小さくする

●不安定を克服する

●生産と労働と販売(出荷)を同比率にする

●未来を想像し計画を立てる

●自分の魅力をキッチリ伝える

●デカいだけで凄いとか言わない

 

最低でも、こういうのが出来た時に、今よりいい農業経営に少しは近づけることでしょう。いい経営が大抵の場合はSDGsです。無駄があってSDGsなわけない。

 

もうこんなこと、毎日毎日、5年くらいやってるけど・・・w突き詰めようとすると、次の景色が出てきてしまう・・・経営には

 

 

終わりがなくて楽しい。

 

 

経済が変われば、適切な経営も変わる。

永遠と終わらない楽しみを味わいますか♪

 

 

 

 

江戸川シェアスペース

『小松菜🌱キッチン』

produce by K&K Farm

 

総合情報 永久保存版ページはコチラ

 

K&K Farmホームページはコチラ