だんじり祭りで泣いた日。。
昨日と今日は、私の故郷、岸和田のだんじり祭りの日です。。
先週の「試験曳き」の日には、祭り前の練習だというのに、
5万人の人手だったとか。。
本番の今日は、数十万人の大賑わいでしょうね。。
毎年、行きたいっ!!!と、思いつつ、、ここ数年、なかなか行けてない。。
。
岸和田祭り、9月にあるのは、お城のある旧市街の祭りでして、
私の生まれた山手では、10月入ってからの祭りになります。
数十台のだんじりが集結する9月のお祭りにくらべて、
もっと、ローカル色ゆたかな風情の祭りになります。
もちろん、だんじりは、笛の音、掛け声、負けず劣らずですが。(^^♪
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。。。20数年前のこと。。。
まだ小さかった娘と息子の手をひいて、実家のお祭りに。。。
妹がひとりめの男の子を生んで、初めてのお祭り。
妹の夫は、よその町から養子に入ってました。
妹が初めて産んだ男の子「てっちゃん」は、生まれてすぐから、
異常が見つかり、首がすわらない、おすわりできない、
大きくなるにつれ、わかってきたのが、食べれない、しゃべれない、歩けない、知能は、2.3歳ぐらい。。。
20数年たった今も、そのまま。。。
その頃の私は、遠く離れた妹が、そして、妹の子が不憫で、
「なんで、なんで、、、」と、泣いてばかり。
そんな思いを心に抱いて、その年の実家の祭りに行ったのです。
だんじりの音が近づいてくる。。
お祭りの日は、
それこそ、町中の人が、みんな出てきて、だんじりのまわりに集まります。
はっぴ姿の、妹のだんなさんが、私に
「一緒にだんじり見に行こうか」と。
そして、ちっちゃなはっぴのてっちゃんを抱き上げて、
「てつも、だんじり見ような。。」と。
てっちゃんは、赤ちゃんだったけど、だれが見ても、健常じゃない子です。
妹のだんなさんは、
てっちゃんを、堂々と、大勢の近所の人のなかに連れて歩きました。
「ほら。てつ、だんじりやぞ。」
近所のおばちゃんたちが、みんな、声をかけてきます。
「てっちゃん、この、おみこしの下くぐりや。からだが、ようなるんやでぇ~」
実は、私は、あんなにかわいいし、不憫に思ってたてっちゃんを
人前に出すことにためらいがあったのです。
私って、なんて、アカンノヤロウ。。。。
てっちゃんとてっちゃんのおとうさんの
ちっちゃいはっぴと、大きいはっぴのうしろ姿を見て、歩きながら、
彼の堂々とした背中に、てっちゃんへの彼の深い愛を感じて、
涙がとまらなくなって、ただ、歩きました。
そんなお祭りから、、20数年。。。
今年は、妹のだんなさんが、
数百軒もある、町の、だんじり祭りの最高責任者になるそうです。
お盆に実家に帰ったときには、責任者用のはっぴとちょうちんが、
すでに届いてました。
今年は、久々に、お祭りと、彼の雄姿を見てみたいなぁ、、、と、思います。
