だんじり祭りで泣いた日。。 | いんてりあ・とーく☆鯖江ほっこり新築&リフォーム

だんじり祭りで泣いた日。。


xxx


昨日と今日は、私の故郷、岸和田のだんじり祭りの日です。。


先週の「試験曳き」の日には、祭り前の練習だというのに、

5万人の人手だったとか。。

本番の今日は、数十万人の大賑わいでしょうね。。

毎年、行きたいっ!!!と、思いつつ、、ここ数年、なかなか行けてない。。


岸和田祭り、9月にあるのは、お城のある旧市街の祭りでして、

私の生まれた山手では、10月入ってからの祭りになります。

数十台のだんじりが集結する9月のお祭りにくらべて、

もっと、ローカル色ゆたかな風情の祭りになります。

もちろん、だんじりは、笛の音、掛け声、負けず劣らずですが。(^^♪



http://blogs.yahoo.co.jp/rokkakusennjyu/62418946.html




。。。20数年前のこと。。。



まだ小さかった娘と息子の手をひいて、実家のお祭りに。。。



妹がひとりめの男の子を生んで、初めてのお祭り。

妹の夫は、よその町から養子に入ってました。

妹が初めて産んだ男の子「てっちゃん」は、生まれてすぐから、

異常が見つかり、首がすわらない、おすわりできない、

大きくなるにつれ、わかってきたのが、食べれない、しゃべれない、歩けない、知能は、2.3歳ぐらい。。。

20数年たった今も、そのまま。。。



その頃の私は、遠く離れた妹が、そして、妹の子が不憫で、

「なんで、なんで、、、」と、泣いてばかり。

そんな思いを心に抱いて、その年の実家の祭りに行ったのです。



だんじりの音が近づいてくる。。


お祭りの日は、

それこそ、町中の人が、みんな出てきて、だんじりのまわりに集まります。



はっぴ姿の、妹のだんなさんが、私に

「一緒にだんじり見に行こうか」と。

そして、ちっちゃなはっぴのてっちゃんを抱き上げて、

「てつも、だんじり見ような。。」と。



てっちゃんは、赤ちゃんだったけど、だれが見ても、健常じゃない子です。



妹のだんなさんは、

てっちゃんを、堂々と、大勢の近所の人のなかに連れて歩きました。

「ほら。てつ、だんじりやぞ。」

近所のおばちゃんたちが、みんな、声をかけてきます。

「てっちゃん、この、おみこしの下くぐりや。からだが、ようなるんやでぇ~」



実は、私は、あんなにかわいいし、不憫に思ってたてっちゃんを

人前に出すことにためらいがあったのです。

私って、なんて、アカンノヤロウ。。。。



てっちゃんとてっちゃんのおとうさんの

ちっちゃいはっぴと、大きいはっぴのうしろ姿を見て、歩きながら、

彼の堂々とした背中に、てっちゃんへの彼の深い愛を感じて、

涙がとまらなくなって、ただ、歩きました。



そんなお祭りから、、20数年。。。



今年は、妹のだんなさんが、

数百軒もある、町の、だんじり祭りの最高責任者になるそうです。



お盆に実家に帰ったときには、責任者用のはっぴとちょうちんが、

すでに届いてました。



今年は、久々に、お祭りと、彼の雄姿を見てみたいなぁ、、、と、思います。