まず、譜読みの段階から1音ずつ、どんな響きが相応しいか、あれこれ色んな響きを出してみながら音を拾う。
何フレーズか進んだら、今度は1フレーズずつ。
『1音目に相応しい響きと2音目に相応しい響きをスムーズに繋げるためには、どう動けば良いか』
どんな軌道を描く事で出したい響きの点を線に繋げて1つのフレーズにしていけるか、を試行錯誤する。
多くの方は、まず音を楽譜通りのリズムにはめて、それを繰り返し、それから音色の変化や表情を付けていくようですが、私は逆。
あくまでも音色、響き、が優先。
「むやみな響きは出してはならない」というルールで弾いているので(師匠にそう叩き込まれている)、響きを優先するために最初のうちはリズムが崩れたり、はみ出したり、ゆっくりになってしまう箇所があったりします。
それを如何にテンポに入れていくか。
音を拾ってリズムにはめて、その後に表現を付けていくだけでは、響きを優先した動きにはならないのです。
やりたい事、出したい響きを犠牲にせず、響きを優先して形を整えていくには、身体をどのように使って次に繋げれば効率的なのか、譜読みの段階から身体の動きも共に作っていく。
身体の動きがセットになっていると暗譜もし易いです。
これは師匠のところで学ぶようになってから、もう14年半続けている私の練習の基本。
同門の方は、このように譜読みから響き優先で身体の動きも作っていく方法で練習している方が多いと思います。
発表会で弾く予定の曲も、ただなんとなく発声の良い音でテンポ通りに弾くだけでは、学んでいる奏法で弾く意味を失ってしまう。
地道に1音ずつ、どんな響きが良いか探る、それをフレーズに繋げていく。
譜読みが終わっても、それを追求し続ける。
地味だけどそんな作業をしていくと、キラリと光る音や麗しいフレーズが立ち昇ってくる演奏になるんですよね
そこを目指しているけど難しい
地味な作業過ぎて出来上がるまで根気が要ります
煮詰まった時には生チョコを食べて気分転換
誕生日にもらった薔薇(たぶんロマンチカ)とSILS MARIAの生チョコ(生チョコ発祥のお店らしい)
頑張っている合間にこういうご褒美、必要ですね
Hibikism vol.Ⅱ 発売中!
CDには「ひばり」「献呈」を収録。
色鉛筆画「ミルテの花」も同時発売。